Amazon広告の出し方|初心者向けにスポンサー広告の設定手順と運用のコツを解説

「Amazonに出品しているが、広告の出し方がわからない」「広告を始めてみたいが、設定画面が複雑で手が止まってしまう」——こうした悩みを抱えるセラーの方は多いのではないでしょうか。
Amazon広告は、Amazonを訪れる購買意欲の高いユーザーに直接リーチできる広告プラットフォームです。広告経由での販売実績は検索順位の向上にも寄与するため、売上拡大とSEO強化を同時に実現できる強力な施策として多くの出品者に活用されています(参考:Amazon Ads公式サイト)。
しかし、Amazon広告にはスポンサープロダクト広告・スポンサーブランド広告・スポンサーディスプレイ広告など複数の種類があり、ターゲティングや入札設定にもさまざまな選択肢があるため、初めての方にはハードルが高く感じられることもあります。
本記事では、Amazon広告を初めて出す方に向けて、事前準備から広告の設定手順、ターゲティングの選び方、予算と入札の考え方、そして出稿後の運用改善のポイントまでを、ステップバイステップでわかりやすく解説します。
| 確認したいポイント | 結論 | 詳細 |
| Amazon広告を出すために必要な準備は? | 大口出品プランへの登録と商品ページの整備 | 広告を出稿するには大口出品プラン(月額4,900円+税)が必要で、広告のランディングページとなる商品ページの最適化も事前に行う。 |
| 最初に出すべき広告は何? | スポンサープロダクト広告(SP広告)から始める | SP広告はブランド登録不要・少額スタートが可能で、購買意欲の高い検索ユーザーに直接リーチできる初心者に最適な広告である。 |
| SP広告の設定手順は? | キャンペーン作成→ターゲティング→入札設定の3ステップ | セラーセントラルの広告キャンペーンマネージャーからキャンペーンを作成し、ターゲティングと入札額を設定して配信を開始する。 |
<この記事でわかること>
・Amazon広告を出す前に必要な準備(大口出品プラン・商品ページの整備・ブランド登録)がわかる。
・スポンサープロダクト広告のキャンペーン作成からターゲティング・入札設定までの具体的な手順がわかる。
・オートターゲティングとマニュアルターゲティングの違いと、効果的な使い分け方がわかる。
・初期の広告予算の目安や入札戦略の選び方など、コストを抑えて始めるためのポイントがわかる。
・広告を出した後にチェックすべき指標と、ACoS改善・キーワード最適化の運用テクニックがわかる。
目次
Amazon広告を出す前に必要な3つの準備
Amazon広告を出稿する前に、最低限整えておくべき3つの準備があります。この準備を怠ると、広告を出しても効果が出なかったり、そもそも広告を出稿できない場合があります。
大口出品プランへの登録
Amazon広告を利用するためには、大口出品プラン(月額4,900円+税)で出品している必要があります。小口出品プランでは広告機能が利用できないため、まだ小口プランの方は大口プランへの変更を行いましょう。
大口出品プランに切り替えると、セラーセントラルの「広告」メニューから広告キャンペーンマネージャーにアクセスできるようになります。広告アカウントの開設自体に追加費用はかからず、広告費はクリック課金型で利用した分だけの支払いとなります。
商品ページの最適化
広告のランディングページとなる商品ページの質が、広告の費用対効果を左右します。広告をクリックしたユーザーは商品ページに遷移するため、商品ページが未最適な状態では、クリックはされるが購入されず、広告費だけが消化されてしまいます。
広告を出稿する前に、以下の項目を必ず整えておきましょう。検索キーワードを含んだ魅力的な商品タイトル、ベネフィットが伝わる仕様欄と商品説明文、最低7枚の高品質な商品画像(白背景のメイン画像、使用シーン、サイズ感、パッケージなど)、そして可能であればA+コンテンツの作成です。
関連記事:Amazon商品ページ(カタログ)の作り方11手順!売上につながるコツも紹介
ブランド登録(SB・SD広告を使う場合)
スポンサープロダクト広告(SP広告)のみを利用する場合はブランド登録は不要ですが、スポンサーブランド広告(SB広告)やスポンサーディスプレイ広告(SD広告)を利用するためにはAmazonブランド登録が必要です。
ブランド登録には商標権の取得が前提となるため、将来的にSB広告やSD広告の活用を予定している場合は、早めに商標出願の手続きを進めておくことをおすすめします。まずはSP広告から始めて販売実績を積みながら、並行してブランド登録の準備を進めるのが効率的です。
スポンサープロダクト広告の出し方|5ステップで設定完了
Amazon広告を初めて出す方には、スポンサープロダクト広告(SP広告)から始めることを強くおすすめします。SP広告はブランド登録不要で、CPC(クリック課金)型のため少額からスタートでき、購買意欲の高い検索ユーザーに直接リーチできる最も費用対効果の高い広告です。
ステップ1:広告キャンペーンマネージャーにアクセスする
セラーセントラルにログインし、上部メニューの「広告」から「広告キャンペーンマネージャー」をクリックします。表示された画面で「キャンペーンを作成する」ボタンをクリックし、広告タイプとして「スポンサープロダクト広告」を選択します。
ステップ2:キャンペーンの基本情報を設定する
キャンペーン名、配信開始日、1日の予算を入力します。キャンペーン名は後から管理しやすいよう、「SP_オート_商品名_開始日」のような命名規則を決めておくのがおすすめです。
配信終了日は設定しないのが一般的です。広告は継続的に配信して販売実績とSEO評価を積み上げることが目的であるため、手動で停止するまで配信を続ける設定にしておきましょう。1日の予算は、テスト期間中は1,000〜3,000円程度から始めるのが合理的です。
ステップ3:ターゲティング方法を選択する
SP広告のターゲティングには「オートターゲティング」と「マニュアルターゲティング」の2種類があります。初めてAmazon広告を出す場合は、オートターゲティングから始めるのが基本です。
オートターゲティングでは、Amazonが商品情報をもとに関連性の高いキーワードや商品を自動で選定し、広告を配信してくれます。自分でキーワードを選ぶ必要がないため設定が簡単で、まだ「どのキーワードが効果的か」がわからない段階でのデータ収集に最適です。
ステップ4:広告を配信する商品を選択する
広告で配信する商品を出品中の商品一覧から選択します。在庫が十分にあり、商品ページが整備済みの商品を選びましょう。在庫切れになると広告が自動停止し、再開後はSEO評価がリセットされてしまうため、安定した在庫がある商品で始めることが重要です。
また、価格帯が極端に低い商品(利益額が小さい商品)はクリック課金で利益を圧迫しやすいため、1個あたりの利益額が十分にある商品を優先的に選ぶことをおすすめします。
ステップ5:入札額を設定してキャンペーンを開始する
最後に1クリックあたりの入札額を設定します。セラーセントラルの画面上に推奨入札額が表示されるので、まずは推奨値を参考に設定しましょう。
入札戦略は「動的な入札(ダウンのみ)」「動的な入札(アップ&ダウン)」「固定入札」の3種類から選べます。初心者には「動的な入札(ダウンのみ)」がおすすめです。コンバージョンの見込みが低いと判断された場合にAmazonが自動で入札額を下げてくれるため、広告費の無駄を抑えながら運用を始められます。
すべての設定が完了したら「キャンペーンを開始」をクリックして配信を開始します。広告は通常、設定完了から数時間以内に配信が始まります。
関連記事:Amazonスポンサープロダクト広告とは?運用方法やその効果の指標についてまとめます。
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ターゲティングの設定方法|オートとマニュアルの使い分け
Amazon広告の成果を左右するのがターゲティングの設定です。オートターゲティングとマニュアルターゲティングを正しく使い分けることで、広告費の無駄を減らしながら売上を最大化できます。
オートターゲティングの仕組みと活用法
オートターゲティングでは、Amazonのアルゴリズムが商品タイトル・仕様欄・商品説明文などの情報をもとに、関連性の高いキーワードや商品を自動で選定して広告を配信します。
オートターゲティングには「ほぼ一致」「大まかな一致」「代替商品」「補完商品」の4つのマッチタイプがあります。「ほぼ一致」は最も関連性の高いキーワードに配信され、「補完商品」は関連商品のページに広告が表示されます。
オートターゲティングの最大の目的は「有効なキーワードの発掘」です。2〜4週間オートで配信した後、広告レポートの「検索語句レポート」から「クリック数が多く、かつCVR(転換率)が高いキーワード」を抽出します。これが次のステップで使う「勝ちキーワード」です。
マニュアルターゲティングへの移行手順
オートターゲティングで発掘した「勝ちキーワード」を、マニュアルターゲティングの新しいキャンペーンに登録します。マニュアルターゲティングでは、自分でキーワードと入札額を指定できるため、成果の出ているキーワードに予算を集中させることが可能です。
マニュアルターゲティングには「完全一致」「フレーズ一致」「部分一致」の3つのマッチタイプがあります。CVRの高いキーワードは「完全一致」で入札額を高めに設定し、関連キーワードの発掘には「フレーズ一致」や「部分一致」を使うのが効果的です。
マニュアルに移行した勝ちキーワードは、オート側で除外キーワードとして設定します。これにより、同じキーワードでオートとマニュアルが競合して広告費が二重にかかることを防げます。
関連記事:【最新版】Amazon 検索キーワードの選定・設定方法やツールをご紹介!
商品ターゲティングの活用
マニュアルターゲティングにはキーワードターゲティングの他に、商品ターゲティングという方法もあります。商品ターゲティングでは、特定のASIN(商品)やカテゴリを指定して、その商品ページや関連ページに自社の広告を表示できます。
たとえば、競合商品のASINを指定すれば、その商品を閲覧しているユーザーに自社商品の広告を表示できます。競合よりも価格や機能で優位性がある場合に特に有効な戦略です。
広告予算と入札額の設定方法
Amazon広告のコストを適切に管理するためには、予算と入札額の設定を正しく理解することが重要です。ここでは、初心者向けの予算と入札の考え方を解説します。
1日の予算設定と月間広告費の目安
Amazon広告には最低出稿金額の制限がなく、1日の予算を自由に設定できます。予算に達した時点で広告配信が自動停止するため、想定以上の出費が発生するリスクを抑えられます。
初期のテスト期間は1日あたり1,000〜3,000円、月間では3〜5万円程度から始めるのがおすすめです。まずは少額でデータを収集し、成果の出ているキャンペーンに予算を増額していく方法が、広告費の無駄を最小限に抑える合理的なアプローチです。
売上が安定してきた段階では、月間売上目標の10〜15%を広告費に充てるのが一般的な目安とされています。ただし、この割合はカテゴリや商品の利益率によって異なるため、ACoSをモニタリングしながら適切な水準を見つけていきましょう。
入札額の設定と調整のポイント
入札額は、広告が表示される頻度と掲載位置に影響します。入札額が高いほど広告が表示されやすくなりますが、同時にクリック単価も高くなるため、利益率とのバランスを考慮する必要があります。
セラーセントラル上に表示される推奨入札額は、同じキーワードで広告を出稿している他のセラーの入札状況に基づいた参考値です。最初は推奨値の範囲内で設定し、1〜2週間の配信データをもとに調整するのがよいでしょう。
入札額を上げるべきかどうかの判断基準は、そのキーワードのACoSです。ACoSが目標値以下で利益が出ているキーワードは入札額を引き上げて露出を増やし、ACoSが高く赤字のキーワードは入札額を下げるか除外設定にします。
掲載位置ごとの入札調整
Amazon広告では、「検索結果の最上部(1ページ目)」「その他の検索結果」「商品詳細ページ」の3つの掲載位置に対して、それぞれ入札額の調整比率を設定できます。
たとえば、「検索結果の最上部」の入札調整を+50%に設定すると、基本入札額が50円の場合、最上部に表示される際の入札額は75円になります。検索結果の最上部はCTRとCVRが高い傾向にあるため、この位置での入札を強化することが売上に直結するケースが多くあります。
関連記事:【Amazon広告】ROASとACoSとは?意味や求め方、平均的な数値を解説!
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広告を出した後の運用改善|チェックすべき指標と最適化の手順
広告は出稿して終わりではなく、データを分析して継続的に改善を行うことで、費用対効果が向上していきます。ここでは、広告配信後にチェックすべき指標と、運用を最適化するための手順を解説します。
週次でチェックすべき3つの指標
Amazon広告の運用では、最低でも週に1回は以下の3つの指標を確認しましょう。ACoS(広告売上比率)は広告費÷広告経由売上×100で計算し、商品の粗利率以下を維持することが黒字運用の条件です。CTR(クリック率)はインプレッション数÷クリック数×100で、広告の訴求力を示します。CVR(転換率)はクリック数÷購入数×100で、商品ページの質を反映します。
ACoSが高い場合は、不採算キーワードの除外や入札額の引き下げを検討します。CTRが低い場合は、商品タイトルやメイン画像の見直しが必要です。CVRが低い場合は、商品ページの改善やレビュー獲得施策に取り組みましょう。
検索語句レポートを活用したキーワード最適化
広告レポートの中でも特に重要なのが「検索語句レポート」です。このレポートでは、実際にユーザーが検索したキーワードと、そのキーワードでの広告のパフォーマンス(クリック数・売上・ACoSなど)を確認できます。
検索語句レポートを分析し、「売上につながっているキーワード」はマニュアルターゲティングで強化し、「クリックはされるが売上につながらないキーワード」は除外設定にする——この「発掘→移行→除外」のPDCAサイクルを毎週回し続けることが、Amazon広告運用の基本であり最も重要な作業です。
広告とSEO対策を連動させて売上の好循環を作る
Amazon広告の最終目的は、広告に依存しなくても売れる状態を作ることです。広告経由で販売実績を積むことでSEO評価が向上し、オーガニック検索からの流入が増え、広告費の比率が下がっていく——この好循環を作ることが、Amazon広告運用の真の成功です。
そのためには、広告運用と並行して商品ページのキーワード最適化、レビュー獲得、在庫の安定供給といったSEOの基盤施策を進めることが不可欠です。広告は「短期で販売実績を作るための投資」、SEO対策は「長期で安定した売上を生む土台作り」と捉え、両輪で運用していきましょう。
関連記事:AmazonのSEO対策方法を徹底解説!上位表示で売り上げUP
Amazon広告で効果が出ないときの見直しポイント
広告を出しているのに思うような成果が出ない場合、必ずどこかにボトルネックがあります。ここでは、広告効果が出ないときに確認すべき5つのチェックポイントを解説します。
商品ページの質が広告に追いついていない
広告でクリックは集まるのにCVRが低い場合、原因は商品ページにある可能性が高いです。商品タイトルが不十分、画像が少ない、仕様欄の情報が薄い、レビューが少ない・低いなどの問題を1つずつ改善しましょう。
特にメイン画像と商品タイトルは、検索結果ページで最初にユーザーの目に触れる要素であり、CTRに直結します。競合商品のページと比較して、自社のページが見劣りしていないかを客観的にチェックすることが大切です。
ターゲティングが適切でない
オートターゲティングだけで運用を続けている場合、関連性の低いキーワードにも広告費が分散している可能性があります。検索語句レポートを確認し、明らかに自社商品と関連のないキーワードが含まれていないかチェックしましょう。
また、マニュアルターゲティングでキーワードを絞りすぎている場合は、表示機会が少なく十分なデータが集まらないことがあります。オートとマニュアルを並行運用し、適度な幅を持たせたターゲティングを心がけましょう。
入札額・予算が不十分で表示機会を逃している
入札額が低すぎると広告がほとんど表示されず、データの蓄積も売上の向上も進みません。インプレッション数(広告の表示回数)が極端に少ない場合は入札額を引き上げる必要があります。
同様に、1日の予算が少なすぎると午前中に予算を使い切ってしまい、午後〜夜間の購入ピーク時間帯に広告が表示されないケースもあります。予算の消化状況を確認し、必要に応じて増額を検討しましょう。
関連記事:Amazonでかけるべき広告とは?種類と特徴、適切な広告運用の方法を解説します。
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ここまでAmazon広告の出し方について解説してきましたが、「広告の始め方がわからない」「どの広告メニューを選べばよいかわからない」「広告を出稿しても思うように売上が伸びない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
株式会社そばには、Amazonプラチナム・パートナー・エージェンシーとして1,000社以上のAmazon運用を支援してきた実績があります。広告アカウントの設計からキーワード選定、スポンサープロダクト広告・スポンサーブランド広告・スポンサーディスプレイ広告の運用、商品ページの最適化、SEO対策、データ分析まで、Amazon広告で成果を出すための施策を一気通貫でサポートしています。
そばにの強みは、商材や市場、競合状況を分析したうえで、最適な広告戦略をご提案できることです。広告を出稿するだけではなく、クリック率やコンバージョン率、ROAS・ACOSを継続的に改善し、売上と利益の最大化を実現します。

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まとめ:Amazon広告の出し方をマスターして売上拡大の第一歩を踏み出そう
Amazon広告を出すためには、大口出品プランへの登録と商品ページの最適化が前提条件です。広告の出し方は、セラーセントラルの広告キャンペーンマネージャーからキャンペーンを作成し、ターゲティング・入札額・予算を設定するだけで、数時間以内に配信が始まります。
初心者はスポンサープロダクト広告のオートターゲティングから開始し、2〜4週間のデータ収集後にマニュアルターゲティングへ移行するのが最も効率的な始め方です。入札戦略は「動的な入札(ダウンのみ)」が安全で、1日の予算は1,000〜3,000円程度からテストを開始しましょう。
広告を出した後は、ACoS・CTR・CVRを週次で確認し、検索語句レポートをもとにキーワードの発掘→移行→除外のPDCAサイクルを回し続けることが成果を出すための鍵です。広告とSEO対策を連動させて、広告に依存しなくても売れる販売体制を構築していきましょう。















