Amazon 「DSP」とは具体的に何なのか?他の広告との違いや配信事例まで徹底解説!
Amazonの広告について調べると、「Amazon DSP」というキーワードを見たことがあるかと思います。
Amazon DSPも広告の一つです。
他のAmazon広告とは異なり、より多くのユーザーへ宣伝をすることができます。
しかしAmazon DSPを利用するためには、限られた方法でしか配信できません。
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そこでこの記事では、
- そもそもAmazon DSPとは?
- Amazon DSP広告とAmazonの他の広告との違い
- Amazon DSPの仕組みとは?
- 実際のAmazon DSP広告配信方法
- DSP広告配信後はどうすればいいか?
上記5点について詳しく紹介します!
インターネットを利用し大規模に商品の宣伝をしたい事業者の方は、ぜひ参考にしてください。
Amazon DSPを具体的に解説!
最初にAmazon DSPの紹介をします。
ここで覚えて欲しいのは、Amazon DSP=広告主のためにあるプラットフォームです。
そもそもAmazon DSPとは?
Amazon DSPとは、Amazonが提供するDSPサービスです。
DSP(Demand-Side Platform)とは広告主のプラットフォームで、広告効果を最大化するツールとなります。
ちなみに、
- 広告主=広告の配信を希望している側
- メディア=とは広告枠を提供する側
となります。
カンタンな例で言えば、メディアサイトで広告を見ることがありますよね。その広告が掲載されている場所が「広告枠」です。
広告主はコストをかけて広告を行うので「コストを下げて、効果のある広告を出したい!」と思うのが一般的。
一方広告枠を提供するメディアは「できる限り高く広告枠を売りたい!」と正反対の意見になります。
このままでは平行線になり、お互い満足できない結果になります。
ここで登場するのが「DSP」です。
広告主・メディア両方の意見を調整し、バランスの良い広告コストを決めるのが「DSP」となります。
さらにDSPでは広告を見せたいユーザーの、
- 性別
- 年齢
- 嗜好
等の細かい設定ができるので、ターゲットをピンポイントに絞ることも可能です。
Amazon DSP広告とAmazonの他の広告との違い
Amazon DSPは、Amazon広告の中で唯一外部サイトから顧客を呼べるのが特徴です。
Amazonの広告は、
- Amazonスポンサーブランド広告
- Amazonスポンサーディスプレイ広告
- Amazonスポンサープロダクト広告
上記3つが代表的です。
しかし上記3つの広告は、Amazonのサイト内だけでしか配信されません。
一方Amazon DSPはAmazonのサイト以外で広告配信が可能です。(もちろんAmazon内で広告配信も可)
つまりAmazonユーザー以外の方にも、自社商品の広告を配信することができます!
関連記事:Amazonスポンサープロダクト広告とは?運用方法やその効果の指標についてまとめます。
ブランド価値を守ることもできる
Amazon DSPでは、意図しないサイトへ広告が表示されないような設定も可能です。
具体例を挙げると、
- アダルトサイト
- 賭博、カジノ関連サイト
- 特定の政党勧誘を正当化するサイト
- 特定の宗教団体勧誘を正当化するサイト
- 違法(性)のあるサイト
- 個人情報の取得が目的のサイト
- 反社会的なサイト
等のサイトへ広告が表示されないよう設定できます。
掲載するサイトを絞ることができるため、ブランドの価値を守ることができます。
Amazon内広告との目的の違い
「Amazon DSP広告」と「Amazon内で配信する広告」は、下記のとおり目的が異なります。
目的 | |
Amazon DSP広告 | ブランド認知や購入検討段階にいる人を増やすこと |
Amazon内で配信する広告 | 購入に直接つなげること |
先述のとおり、Amazon DSP広告は外部サイトへ配信ができます。
外部サイトへ配信すれば、今Amazonユーザではない方に広告を届けることが可能です。
つまりAmazon DSPは「今すぐ売上を増やす!」というより、「今後売上を増やすための準備」のための広告です。
さらにAmazon DSPでは、Amazonで出品していない企業も利用することができます。
※タバコ、医療関係製品、情報サービスは事前審査有り。
Amazonで商品を販売している場合は、
- Amazon商品ページ
- ブランドページ
- キャンペーンサイト
をランディングページに設定もできます。
Amazon DSPの仕組みとは?
Amazon DSPは、
- Entity
- Advertiser
- Order
- Line item
- Creative
の5階層に分かれています。
Amazonスポンサー広告が、
- Amazon出品アカウント
- 広告キャンペーン
- 広告グループ
- ターゲティング
に分かれているのと同じく、Amazon DSPも階層が分かれています。
ややマニアックな点ですが、AmazonDSPの5階層について知っておくと広告代理店と会話もしやすくなるでしょう。
それぞれ次章から紹介していきます。
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Amazon DSPアカウントの仕組みとは?
Entity(エンティティ)
Entitiyは代理店のアカウントに相当します。
代理店が複数の広告主アカウントを管理する最上位階層です。
Advertiser
Advertiserは広告主の階層となります。
- Pixel
- コンバージョンタグ
- 顧客リスト
- 類似ユーザー
上記4つの項目を設定できます。
Order
Orderでは、
- 期間
- 予算
- フリークエンシー
上記3つの項目を設定できます。
フリークエンシーとは、ユーザー1人に広告を表示する頻度です。
Line item
Line itemでは設定項目がとても多いです。
- 期間
- 配信時間
- 地域
- 言語
- デバイス
- 掲載位置
- サプライソース
- ブロックリスト
- 対象セグメント
- 予算
- 入札額
- 自動最適化
- フリークエンシー
期間や予算はもちろん、自動最適化等の設定もできます。
Creative
Creativeでは宣伝する商品の、
- 画像
- 動画
- サイズ
- ランディングページ
等を設定することができます。
上記5つの階層はカンタンに確認しておきましょう。
Amazon担当や代理店と話すときに役立つはずです。
後述もしますが、Amazon DSPを利用するときは「Amazon担当者」「広告代理店」へ依頼する必要があります。
そのためやや専門的ですが、上記5つのワードを覚えておいても損はありません。
DSP広告配信の仕組みを知る
DSPとSSPが連携することによって、DSP広告を配信します。
冒頭のとおり、DSPとは「広告主のプラットフォーム」です。
逆にSSP(Supply-side Platform)と呼ばれる「メディアのプラットフォーム」もあります。
双方の意見(コスト・ターゲット層等)をDSPとSSPで調整し、お互いにとってベターな方法でDSP広告を配信します。
実際のAmazon DSP広告配信方法
ここからは実際にAmazon DSPの広告を配信する方法を紹介します。
AmazonDSPの利用方法
AmazonDSPを利用するには、
- Amazon広告を取り扱う代理店
- Amazon本体
どちらかへ依頼することで利用ができます。
広告主(メーカーや事業主)が自社で運用することはできません。
そのため広告主がAmazon DSPにログインして、何か操作をすることはありません。
Amazon DSPの利用を考えている場合、
- 広告代理店
- ベンダー
- セラーセントラルアカウント
のいずれかの担当者へ連絡を取る必要があります。
Amazon DSPは一部の代理店しか扱っていないこともあり、参入障壁は高いといえます。
ちなみにコストも高くなりがちです。
しかしその分(将来も含めた)売上アップの効果や、ブランド認知度に貢献するでしょう。
DSP広告配信後はどうすればいいか?
DSP広告を配信することで、一定の効果は期待できるでしょう。
しかしDSP広告を配信した後は、配信の効果を分析することが大切です。
ここからは、最低限行ってほしい分析を紹介します。
広告配信後の流れ
DSP広告に限らず全てのWeb広告に言えることですが、
- どのようなユーザーが
- どのような広告を見て
- どのようなアクションをしたか
を分析することが大切です。
分析し情報をストックすることで、その後の広告戦略に活かすこともできます。
リターゲティングもできる
どのようなユーザーが配信した広告に興味を持っているか知ることで、リターゲティングもできます。
リターゲティングとは広告主のWebサイト等を見たユーザーに、広告を出すことです。
「テニスラケットについて一度調べた人」と「一度も調べたことがない人」ならば、前者の方がテニスラケットの広告は刺さりそうですよね。
リターゲティングはユーザーが興味を持ちやすい方法のため、広く利用されています。
自動最適化サービスの利用を検討する
さらにAmazon DSPでは、
- ターゲット設定、削除
- 広告の頻度、配分
を自動で最適化する機能もあります。
Amazonが蓄積したデータを元に最適な広告配信をします。
自動最適化サービスは追加料金がないので、検討しても良いでしょう。
まとめ
Amazon DSPは依頼できる先が限られ、参入するのはムズかしい広告です。
また、コストも高くなるのはデメリットです。
しかしインターネットで大規模に宣伝や販促ができ、将来の売上に大きく貢献する可能性も高いといえます。
自動最適化サービスも利用でき、最適な広告配信も実現するでしょう。
さらにAmazonは日本でも認知度が高く、ユーザーの閲覧履歴等の情報を多数持っています。
Amazon DSPを利用することで、膨大なユーザー情報をもとに広告を打つこともできるでしょう。
ただ、Amazon DSP広告はやや専門的な知識が必要です。
そのため「Amazon DSP広告でうまくいくかわからない…」「設定方法がよくわからない…」など悩みもあると思います。
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大阪府出身。学生起業でAmazon OEM自社ブランド事業を行いながらコンサルタントして活動。
その後新卒で(株)船井総合研究所に入社し、Amazonを中心としたECコンサルティングに従事。
独立し、ECコンサルとシステム開発を行う(株)NOVASTOを設立。
その後「(株)そばに」にEC支援事業を移管。Amazon販売支援歴10年、Amazon プラチナム・パートナー・エージェンシー認定企業として累計800社のAmazon販売事業者様のサポートし、多数のベストセラー獲得商品、Amazon.co.jp販売事業者ワード受賞企業を複数輩出してきた実績を持つ。
ゴルフパター練習機ブランド「PuttOUT」をM&Aで取得し、売上を1年半で10倍に成長させる。