Amazonスポンサープロダクト広告とは?運用方法やその効果の指標についてまとめます。
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Amazon専門コンサルティング「株式会社そばに」代表の佐藤です。
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今回の記事では、Amazonスポンサープロダクト広告の運用方法やその効果の指標について書いていきます。
Amazonで売上アップを図るためには、出品開始後の約1ヶ月にどれだけ販売できるかがとても重要になってきます。
ですが、出品したての商品には知名度もなくすぐに売上をたてることは難しいでしょう。
そんな時は、Amazonスポンサープロダクト広告を使って検索結果画面で上位表示をさせ、集客することができ売上アップにつなげることができます!
他にもさまざまな使い道があり、Amazon販売をしていく上でスポンサープロダクト広告は必須項目なのです。
この記事では、
- スポンサー広告を使うべき理由
- 広告の種類
- 利用するメリット
- 出稿方法
などについて解説していくのでぜひ最後までご覧ください!
なお、我々そばには、過去のコンサルティングをした企業様で、伸び率360%、2年で月商3600万円を売上げた実績があり、これまでの実績で得た知見や情報を基に解説していこうと思います!
目次
Amazonスポンサープロダクト広告とは?
スポンサープロダクト広告の概要
Amazonの広告はいくつか種類があり、
- スポンサープロダクト広告
- スポンサーブランド広告
- スポンサーディスプレイ広告
- Amazon DSP広告(外部広告)
以下の4つに分類され、その中でもこれから紹介するスポンサープロダクト広告は、一番基本となる広告となります!
それぞれの広告に関してはそれぞれそばにがまとめた記事がるのでご確認ください!
🔗Amazonスポンサーブランド広告とは?設定・運用方法まで解説!
🔗Amazonスポンサーディスプレイ広告とは?出稿方法やメリデメまで!
🔗Amazon 「DSP」とは具体的に何なのか?他の広告との違いや配信事例まで徹底解説!
スポンサープロダクト広告は、検索キーワードや商品、カテゴリー、ブランドを指定して、Amazonの検索結果や商品詳細ページに広告を表示する広告です。
スポンサープロダクト広告を設定するとユーザーが貴社商材に関する関連キーワードをAmazon内で検索した際、検索結果上位やその他広告枠に表示させることができます。
商材に対して、能動的に「検索」した購買意欲の高いユーザーに広告を表示させる事が出来るため、非常にコストパフォーマンスの高いメニューとして近年注目を浴びています。
なお、広告を出稿すると下画像のように、検索結果画面の上部または中部に表示されます。
(※キーワードによっては、表示されなかったり、中部にだけ表示されたりとその都度変わります。)
スポンサー広告の商品は、画像の赤枠にあるように「スポンサー」と表示されます。
スポンサープロダクト広告を利用するための条件
スポンサープロダクト広告を利用するためには、アカウントと商品の用件をクリアする必要があるので確認しておきましょう!
アカウントの用件
- 大口出品者様、お取引会社様、または著者である。
- Amazonでアカウントのパフォーマンスが良好な状態を維持していること。
- 広告を掲載している国に出荷することができる
- 有効な支払い方法があること。
- おすすめ商品の対象となる商品の出品が、1つ以上の利用可能なカテゴリーに登録されている。
(以下の表を参照)
商品の用件
- アダルト、中古品、再生品は対象外です。
- 利用資格を得るには、商品がリテールポリシーに準拠している必要があります。
- 出品情報に重要な情報が欠落している、または誤った情報が含まれている検索対象外の商品は対象外です。
- 商品に複数のバリエーションがある(親子関係)場合、そのバリエーション(子商品)のみが広告掲載対象です。
- 書籍の広告を掲載する場合、スポンサー広告クリエイティブ承認ポリシーと書籍の広告クリエイティブ承認ポリシーのクリエイティブ要件を満たしている必要があります。
大型家電 | 服&ファッション小物 | ホビー | 楽器 | スポーツ&アウトドア用品 |
自転車 | パソコン・周辺機器 | ホーム(家具、インテリア、キッチン) | 文房具・オフィス用品 | DIY・工具 |
ベビー&マタニティ | エレクトロニクス、カメラ | 家庭用電化製品 | ペット用品 | おもちゃ |
ビューティー | 食品&飲料 | オフィス用品、産業・研究開発用品 | シューズ&バック | 腕時計 |
書籍 | ドラックストア | CD/レコード、ビデオ/DVD | PCソフト、TVゲーム | ジュエリー |
Amazonデバイスアクセサリー |
以上が満たしておかないといけない条件になります。
特別厳しい訳ではないので、要件を満たして売上アップを図りましょう!
Amazonスポンサープロダクトを使うべき理由
スポンサープロダクト広告は、特に新規登録商品に向いていると言えます。
新規商品は登録したばかりだと検索にひっかからず、なかなかすぐに商品ページへのアクセスを集めることができない場合があります。
それは、すでに評価の高いレビューが多くついた商品ページや販売実績の多い商品競合ページが存在すると、そちらが優先的に検索結果の上位に表示されるためです。
そんな時に、このサービスを使うことにより登録した直後から検索で見てもらえることになります。
そうすることで、販売直後からいいスタートダッシュをきることができさらなる売上アップにつなげることが出来ます!
また、普段は回転が遅い商品もこのサービスを利用することにより、売れ行きがグッと伸びる効果があるのです。
スポンサープロダクト広告の種類とそれぞれのメリット
スポンサープロダクト広告の種類
オートターゲティング広告とマニュアルターゲティング広告の2種類があります。
これらはキーワードの設定の仕方が異なっています。
では解説していきます!
オートターゲティング広告とは
Amazon側でキーワードを自動選択してくれます。
購入者が入力した検索キーワードに対し、あらかじめ設定された商品の中から関連のある商品をAmazonが自動選択し、広告を掲載する仕組みです。
出品者でキーワードを選ぶ手間がないため、スピーディに広告を設定することができます。
Amazonで広告を出稿するのが初めてだという場合は、手軽に設定できるオートターゲティング広告がおすすめです。
オートターゲティング広告は、マニュアルターゲティング広告に移行していくための関連キーワードをピックアップすることを目的としても使用します。
特徴は以下の通りです。
- 広範囲にリーチできる
- 購入者が入力した検索キーワードのデータが取れる
- 無駄クリックが多い
- 広告費がかさむ
2種類の特徴は異なってくるので、しっかり理解を深めておきましょう。
マニュアルターゲティング広告とは
キーワードを自分で設定していきます。
キーワードを個別に設定することができ購入者が入力した検索キーワードと、設定したキーワードをマッチングし、広告が掲載されます。
「部分一致」「フレーズ一致」「完全一致」など、細かい調整が可能となっています。
特徴は以下の通りです。
- 見込み客だけにリーチができる
- 正しいキーワードを設定すれば、無駄クリックが少ない
- オートターゲティングに比べて広告費が抑えられる
つまり、もし購買の高い検索キーワードがわかっているのであれば、マニュアルターゲティングだけでいいということになりますが、まだどのようなキーワードで成約が取れるかわかっていないのであれば、オートターゲティングでキーワードを精査し、それをマニュアルターゲティングで細かく設定していくという流れをとることになります。
また、同じ商品をオートターゲティングとマニュアルターゲティング両方とも広告をかけることも可能です。
スポンサープロダクトの出稿前の準備と出稿方法
まず、スポンサープロダクト広告を運用する前にやっておきたいことがあります。
それは商品ページ情報を充実させることです。
スポンサープロダクト広告の出稿前に商品ページ情報を充実させる
スポンサープロダクト広告の出稿前に、商品ページ情報を充実させておきましょう。
特に必要となるのは次の5つの項目です。
- タイトル
- 商品箇条書き
- 商品説明
- 商品コンテンツ
- キーワード
アマゾンのスポンサープロダクト広告(オートターゲティング広告)は、商品ページに記載されている情報をもとにして出稿するキーワードが設定されます。
そのため、あらかじめ商品ページに設定しているキーワードが不十分であった場合、広告を出稿しても十分な露出が期待できないのです。
具体的に商品ページのどの項目がスポンサープロダクト広告(オートターゲティング広告)の参照対象であるか、Amazonは公開していません。
なので、記入できる商品項目はしっかりと埋めておきましょう!
基本的な商品情報については以下のリンクにそばにが詳しく解説している記事があるので、参考にしてみてください!
🔗【今日からできる!】Amazon 売上アップのポイント完全版!
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商品情報が不十分では無駄な広告費が発生する
商品情報が不十分なままで広告出稿を開始すると、無駄な広告費が発生してしまいます。
例えば、「メンズ向けの長財布」を扱っているとします。
それぞれの項目を以下のようにすべて「長財布」とだけ設定していたとしましょう。
タイトル・・・長財布 商品箇条書き・・・長財布 商品説明・・・長財布 商品コンテンツ・・・長財布 キーワード・・・長財布 |
このままだと、スポンサープロダクト広告(オートターゲティング広告)を設定しても、キーワードが「長財布 メンズ」では出稿されない場合があります。
メンズ向けの長財布であるにもかかわらず、「長財布 レディース」など、購入に結びつく可能性の低いキーワードで出稿されてしまう可能性も出てきてしまうのです。
こちらは極端な設定の例ですので、1ワードだけの情報で実際に商品ページを作る人はいないと思います。
広告出稿をする前に、商品に関連しそうなキーワードをあらかじめ商品ページに入れておくことが必要です。
また、スポンサープロダクト広告のオートターゲティング広告に出稿すると、キーワードを集めることができます。
広告で収集したキーワードを商品ページへ反映して設定するのも効果的です。
設定方法を解説!(画像付き)
続いて、スポンサープロダクトの使い方と設定について説明していきます。
①登録
スポンサープロダクト広告を初めて活用される際は、登録が必要です。
Amazonセラーセントラル広告ページの「広告」から「セラー広告」に進み、設定を行います。
登録の完了後、広告作成を行うキャンペーンマネージャーにアクセスする事が可能になります。
②キャンペーンの設定
セラーセントラルから「広告」→「広告キャンペーンマネージャー」を選択します。
(この広告キャンペーンマネージャーで広告の管理ができます。)
③「キャンペーンを作成する」をクリックし「スポンサープロダクト広告」を選択
④キャンペーンの名前、1日の予算、期間、ターゲティングの種類など、キャンペーンの詳細を入力する。
キャンペーンの名前は自分にとってわかりやすい名前で大丈夫です。
1日の予算はまずは1000円以内で様子をみると良いかと思います。
それから、オートターゲティング広告にするのかマニュアルターゲティング広告にするのかを選択するわけですが、先程も述べたとおり、まずはオートターゲティング広告がおすすめです。
オートターゲティング広告でキーワードのデータを取集した上で、効果が高いキーワードをマニュアルターゲティング広告の設定に生かして使うといいでしょう。
入札単価について
入札項目では、広告1クリックの最大課金額を設定します。
例えば、10円で設定した場合でも実際にAmazonに支払うクリック単価は1円程度で済む場合があります。
この金額は、キーワードやカテゴリーによっても違い、基本的には入札額が高いほど広告が表示される可能性も高くなります。
入札額調整はスポンサープロダクトの広告運用をスタートしてからも、レポートの状況を見ながらコントロールします。
より広告効果を高めるためには調整していくことも必要なのです。
実際に消化される金額は、競合とのオークションで決まるため、設定した入札額よりも安く表示される可能性があります。
また、入札額は最低2円からも入札することができますが、この金額が少ないと、広告自体の露出機会を失う可能性があります。
入札額の目安は、Amazonのヘルプページ、カテゴリー別 平均クリック単価を参考にしましょう。
こちらで設定する入札単価はキャンペーン全体に適用されるので、もしキーワード別に単価を設定したいのであれば、マニュアルターゲティングに設定する必要があります。
入力が完了したら「保存し終了」をクリックすると、スポンサープロダクトのオートターゲティングの設定は完了です。
オートターゲティングでは、1つのキャンペーンに対して設定できる入札額は1つです。
広告プロダクトの選び方
ターゲットが決まったのであれば、実際に広告として配信したいプロダクトを選びましょう。
登録済みの商品をスクロールして選ぶこともできますし、「商品名」「ASIN」「SKU」から特定の商品を検索する事も出来ます。
キーワードの選び方
キーワードを追加する方法は以下の2通りです。
- 「推奨キーワード」は商品に応じて候補となるキーワードが提示されるのでこのリストから選択します。
- 「キーワードを追加」では商品に関連性の高いキーワードを設定します。
キーワードは最大で1000個まで設定できます。
オートターゲティングでは、1つのキャンペーンに対して設定できる入札額は1つだと先程述べましたが、それに対し、マニュアルターゲティングでは、キャンペーン内でキーワードごとに入札額を調整することができます。
「スポンサープロダクト検索キーワード」というレポートがありますので、ダウンロードし分析していくことが大切です。
使い方は、オートターゲティングでパフォーマンスの高い購入者の検索キーワードを確認し、次にマニュアルターゲティングでパフォーマンスの高いキーワードを追加することで、クリック→売上→広告効果の向上が期待できます。
マニュアルターゲティングでは、自身で適切にキーワードを設定しなければなりません。
購入に繋がるキーワードは入札額をあげたり、また購入に繋がらないキーワードはキーワードリストから外していきましょう。
最終的に購入に結びついてるキーワード=コンバージョン率が高いキーワードとなります。
広告運用方法と効果検証
スポンサープロダクトの運用の流れは以下のイメージをもって取り組みましょう。
最初はオートターゲティング中心からマニュアルターゲティング中心へと切り替えて行きます。
まずオートターゲティングへの予算配分を増やし、幅広くキーワードを集めます。
1〜2週間ほどしたら、オートターゲティングで収集したキーワードをマニュアルターゲティングへも水平展開しましょう。
そして、広告運用しながら除々にマニュアルターゲティングへの予算配分を増やしていきます。
最初にオートターゲティングへの予算比率を大きくする理由は、なるべく広い範囲の顧客ターゲットに訴求するためです。
訴求ターゲットの広さ
オートターゲティング > マニュアルターゲティング(部分一致) > マニュアルターゲティング(フレーズ) > マニュアルターゲティング(完全一致)
左にいくほど訴求する対象の顧客ターゲットが広く、右にいくほどターゲットとしている顧客が絞りこまれます。
マニュアルターゲティング(完全一致)のターゲットは狭いのですが、ピンポイトで訴求できるため費用対効果は高くなります。
しかし、商品のコンバージョンに結びつく最も適正なキーワードを初めからピンポイントで把握することは困難です。
そのため、まずはオートターゲティングで幅広い層に訴求し、「自分の扱う商品の購入に結び付くための適正なキーワードの候補」を集めるわけです。
集めたキーワードはレポートで確認することができます。
その中から特に実際に購入に結びついているキーワードはマニュアルターゲティングで個別に入札金額を上げ、入札額をあげることで商品の露出機会が増えることが期待できます。
その逆に、なかなか購入に結びついていないキーワードは、オートターゲティング→マニュアルターゲティングの水平展開の対象外にし、排除していきます。
マニュアルターゲティングではキーワードごとに入札額の調整や、キーワードマッチタイプの調整ができるので、細かく調整することでさらに広告の費用対効果を高めることができます。
このように、必要なデータ収集が終わったら、基本的にオートターゲティング広告は使わず、マニュアルターゲティング広告のみで運用していくことになります。
広告の間引き作業に終わりはありませんが、ある一定の広告による売上が見込めるのであれば、マニュアルターゲティング広告で安定的にかけていきましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか?
今回のこの内容をしっかりと学び、実践いただければ、あなたもAmazonのスポンサープロダクト広告を使いこなせるようになります。
当記事をしっかりと読み込んで広告をマスターし、戦略を練り、さらなる売上アップに繋げましょう!
「とはいえ難しいし手間がかかってしまう…」
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大阪府出身。学生起業でAmazon OEM自社ブランド事業を行いながらコンサルタントして活動。
その後新卒で(株)船井総合研究所に入社し、Amazonを中心としたECコンサルティングに従事。
独立し、ECコンサルとシステム開発を行う(株)NOVASTOを設立。
その後「(株)そばに」にEC支援事業を移管。Amazon販売支援歴10年、Amazon プラチナム・パートナー・エージェンシー認定企業として累計800社のAmazon販売事業者様のサポートし、多数のベストセラー獲得商品、Amazon.co.jp販売事業者ワード受賞企業を複数輩出してきた実績を持つ。
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