Amazon自己発送のやり方|配送設定の手順・送料の決め方・注意点を解説

「Amazonで自己発送を始めたいが、配送設定の画面が複雑で手が止まっている」
「送料をいくらに設定すればいいのか、判断の基準が分からない」
このような状況ではないでしょうか。
こんにちは。Amazon専門コンサルティングカンパニー「株式会社そばに」です。
自己発送はFBAの手数料がかからない一方で、設定と運用のミスがそのままアカウント健全性の悪化につながる方式です。特に出荷通知の扱いを誤ると、きちんと発送していても遅延として記録されてしまいます。
この記事では、開始前に必要な設定から送料の決め方、注文後の流れ、注意すべき指標、負担を減らす選択肢までを順に解説します。ぜひ最後までご覧ください。
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確認したいポイント |
結論 |
詳細 |
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自己発送のやり方は? |
配送設定→商品登録→出荷通知の順 |
セラーセントラルで配送パターンと出荷作業日数を設定し、発送後に必ず通知を送ります。 |
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送料は自由に決められる? |
大口出品なら地域別に設定できる |
配送パターンで購入金額制か個数・重量制を選び、地域ごとの送料と日数を設定します。 |
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一番の注意点は? |
出荷通知の遅れが遅延率になる |
発送していても通知が出荷予定日を過ぎれば遅延として計上され、停止リスクになります。 |
この記事でわかること
- 自己発送を始める前に必要な3つの設定
- 配送パターンの作り方と送料の決め方
- 注文が入ってから出荷通知までの実務の流れ
- 出荷遅延率など注意すべきアカウント指標
- 自己発送でPrimeマークを付ける方法と負担の減らし方
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目次
Amazonの自己発送とは
Amazonの出荷方法は、FBAと自己発送の2つに分かれます。まずは自己発送がどういう仕組みなのかを整理しておきましょう。
ここでは基本の考え方と、FBAとの違いを確認します。
出品者出荷という仕組み
自己発送とは、注文が入ったら出品者自身が商品を梱包し、配送業者を手配して購入者へ届ける方式です。セラーセントラル上では出品者出荷と表記され、FBMと呼ばれることもあります。
在庫は自社で保管するため、Amazonの倉庫へ納品する作業は発生しません。そのぶん、配送に関する設定と日々の出荷作業をすべて自社で担うことになります。
購入者への対応も出品者が行います。配送に関する問い合わせや返品の受付も自社の業務範囲になる点は、事前に理解しておく必要があります。
つまり自己発送は「手数料を払わない代わりに、業務と責任を自社で引き受ける」方式です。コストだけを見て選ぶと、人件費や対応工数で結局は割に合わなくなることがあります。
FBAとの違い
FBAはAmazonの倉庫に商品を預け、注文が入ればAmazonが出荷まで行う仕組みです。手数料は発生しますが、配送品質が安定し、Primeマークが自動的に付くという利点があります。
自己発送はFBA手数料がかからず、賞味期限の管理や倉庫内での破損といったリスクも避けられます。一方で、配送スピードや追跡の確実性では不利になりやすい方式です。
どちらが良いかは商材と体制によって変わります。少量多品種で回転の遅い商品や、サイズが大きく保管手数料が重い商品は、自己発送のほうが合理的な場合があります。
関連記事:【徹底解説】FBA(フルフィルメント by Amazon)とは?メリット・デメリットから手数料まで詳しく紹介
自己発送が向いているケース
受注生産の商品、冷蔵や冷凍が必要な商品、FBAで扱えない規格の商品は、自己発送を選ぶことになります。手元に在庫を置いておきたい事情がある場合も同様です。
また、販売数が少ない立ち上げ期は、FBAへ納品する手間とコストに見合わないこともあります。まず自己発送で始め、動きが出てからFBAへ移すという進め方も現実的です。
逆に、注文が1日数十件を超えてくると自己発送の作業負荷は一気に重くなります。どの水準で切り替えるかを先に決めておくと、判断を先送りせずに済みます。
自己発送を始める前に必要な設定
自己発送で最初につまずくのが配送設定です。ここを正しく作り込んでおかないと、注文が入るたびに想定外の送料や納期が適用されてしまいます。
ここでは開始前に必ず設定すべき3項目を解説します。
出荷元住所と営業日の設定
セラーセントラルの設定から配送設定を開き、一般配送設定のタブで出荷元の住所と出荷設定を確認します。初期状態では登録時の住所が入っているため、実際の発送拠点と違う場合は必ず修正してください。
あわせて週末の出荷可否を設定します。土日が休業なら出荷なし、土日も出荷するならすべて出荷を選びます。ここが実態と合っていないと、お届け予定日の計算がずれて遅延の原因になります。
祝日の扱いも確認しておきましょう。長期休暇を含む期間は特に、設定と実際の稼働日がずれやすくなります。
なお、休業日に設定していても発送すること自体に問題はありません。予定より早く届けば購入者の満足度は上がるため、設定は余裕を持たせておくほうが安全です。
出荷作業日数の設定
出荷作業日数とは、注文を受けてから発送するまでに必要な日数です。未設定のままだと標準の日数が適用され、実際の作業速度と合わずに遅延が発生します。
自社の体制で確実に間に合う日数を設定してください。短く設定すればお届け予定日は早くなり購入されやすくなりますが、間に合わなければ指標が悪化します。
なお、出荷作業日数の自動設定という機能もあります。便利ではありますが、連休をまたぐ時期にお届け予定日が大きく後ろへずれることがあるため、繁忙期は手動での管理を検討しましょう。
配送パターンの作成
配送パターンは、送料、配送日数、対応地域をまとめて定義したテンプレートです。配送設定の画面から新規作成し、作成後に商品ごとへ割り当てて使います。
作成時は、利用する配送サービスを選び、地域ごとの送料と所要日数を入力していきます。商品のサイズや重量が大きく異なる場合は、パターンを複数用意して使い分けるほうが管理しやすくなります。
配送設定の自動化という機能を使えば、配送所要日数をAmazon側が最新の情報で維持してくれます。ただし選択した配送サービスで出荷し、予定日を守ることが条件になる点は押さえておきましょう。
作成した配送パターンは、在庫管理から商品ごとに割り当てます。新しく登録した商品に割り当て忘れると、意図しないパターンが適用されるので注意してください。
▼配送設定でつまずいている方へ
自己発送の送料の決め方
送料の設定は利益に直結します。安く見せようとして赤字になったり、高すぎて選ばれなかったりと、判断を誤りやすい部分です。
ここでは設定方式と考え方を整理します。
購入金額制と個数・重量制
Amazonの配送料設定には2つの方式があります。購入金額制は、一定額以上で送料無料にするといった金額基準の設定です。まとめ買いを促したい場合に向いています。
個数・重量制は、購入された商品数や重量に応じて送料を加算する方式です。1件ごとの送料に個数分を上乗せする形になるため、実際の配送コストとのずれが小さく、赤字になりにくいという利点があります。
どちらを選ぶかは商材次第です。単価が低く複数購入されやすい商品なら個数・重量制、単価が高く1点購入が中心なら購入金額制が扱いやすくなります。
購入金額制では、購入者が複数の出品者から同時に購入した場合に送料が按分されることがあります。想定外の負担を避けたいなら、個数・重量制のほうが計算は読みやすくなります。
地域別の送料と配送日数
配送パターンでは、地域ごとに送料と所要日数を分けて設定できます。北海道や沖縄、離島は実際の配送コストが高くなるため、本州と同じ設定にすると差額を負担することになります。
所要日数も地域で変わります。実態より短く設定すると、商品が間に合わずお届け予定日を過ぎてしまい、購入者からの評価にも影響します。
設定に迷ったときは、実際に使っている配送業者の料金表と所要日数表を手元に置いて作業してください。感覚で入力すると、必ずどこかにずれが出ます。
配送コストの上昇を前提に考える
宅配便の取扱個数は年々増え続けており、国土交通省の調査によると令和6年度の宅配便取扱個数は約50億3千万個となっています。ドライバー不足を背景に、配送料金は上昇傾向が続いています。
つまり、今の運賃を前提に組んだ送料設定は、時間が経つほど採算が合わなくなります。年に一度は料金表と設定を突き合わせ、見直す運用にしておきましょう。
出典:国土交通省「令和6年度 宅配便・メール便取扱実績について」(https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha04_hh_000341.html)
注文が入ってからの流れ
設定が終われば、あとは日々の出荷作業です。手順自体は難しくありませんが、抜けやすいポイントがはっきりしています。
ここでは注文から出荷完了までを順に確認します。
注文の確認と準備
セラーセントラルの注文管理から未出荷の注文を確認します。出荷期限が表示されるため、期限が近いものから優先して処理するのが基本の進め方です。
納品書は注文管理画面から印刷できます。同梱するかどうかは任意ですが、購入者からの信頼につながるため、入れておくほうが無難です。
なお、同梱物にAmazon外への誘導を含めることは認められていません。自社サイトのURLやレビュー依頼のチラシを入れる行為は規約違反にあたるため避けてください。
梱包と発送
商品に合ったサイズの資材で梱包し、配送業者へ引き渡します。梱包の丁寧さは出品者評価に直結するため、コストを削りすぎないほうが結果的に有利です。
配送方法はサイズと重量から選びます。小型のものはメール便系、大型のものは宅配便と使い分けることで、送料を抑えられます。
集荷の締め時間は地域や業者によって異なります。当日出荷を前提に設定しているなら、何時までに引き渡せば当日扱いになるかを事前に確認しておきましょう。
出荷通知と追跡番号の入力
自己発送で最も重要な作業が出荷通知の送信です。実際に発送していても、通知が出荷予定日を過ぎれば遅延として記録されます。発送と通知はセットで運用してください。
あわせて追跡番号を入力します。追跡可能率という指標があり、基準を下回ると出品停止の対象になります。追跡できる配送方法を選ぶこと自体が、指標を守る前提になります。
配送方法を変更してラベルを再発行したい場合も、注文をキャンセルしてはいけません。キャンセル扱いになると出荷前キャンセル率に計上され、指標を悪化させてしまいます。
関連記事:【95%未満で出品停止!?】Amazon追跡可能率とは?改善方法から詳細まで徹底解説!
自己発送で注意すべきアカウント指標
自己発送はFBAと違い、配送に関する指標がすべて自社の責任になります。数値が基準を下回れば、出品停止やアカウント停止につながります。
ここでは特に注意すべき3点を解説します。
出荷遅延率
出荷予定日以降に出荷通知が送信された注文の割合です。4%を超えるとアカウント停止の可能性が出てくるため、日常的に確認しておくべき指標になります。
注文数が少ないほど1件の影響は大きくなります。月に25件の注文で1件遅延すれば、それだけで4%に届く計算です。立ち上げ期こそ慎重に扱いましょう。
関連記事:【ペナルティあり!?】Amazon出荷遅延率が高いと出品停止に?
出荷前キャンセル率と注文不良率
在庫切れなど出品者都合でキャンセルした注文の割合が出荷前キャンセル率です。2.5%未満に保つ必要があり、超えるとアカウント停止の対象になります。
在庫数の更新が遅れると、この数値は簡単に悪化します。他販路と在庫を共有しているなら、更新の仕組みを先に整えておきましょう。
低評価やマーケットプレイス保証申請は注文不良率に反映されます。こちらは1%未満が基準で、配送トラブルが続けば連動して悪化していきます。
長期休暇時の設定
年末年始や連休で出荷できない期間は、休暇設定を使って出品を一時的に停止するか、出荷作業日数を長めに変更しておく必要があります。
設定を忘れたまま休みに入ると、その間の注文がすべて遅延として計上されます。休暇中も購入者からの問い合わせには対応が求められる点も覚えておきましょう。
関連記事:Amazon長期休暇設定でアカウント健全性を守ろう!
▼アカウント指標を守りながら運用したい方へ
自己発送でPrimeマークを付ける方法
自己発送でもPrimeマークを付けられる仕組みがあります。ただし要件は厳しく、体制が整っていない状態で手を出すと逆効果になります。
ここでは概要と判断のポイントを解説します。
マケプレプライムの概要
マケプレプライムは、出品者が自社で出荷する商品にPrimeマークを付けられるプログラムです。プライム会員への訴求力が上がり、検索結果での見え方にも影響します。
参加するには配送パターンでプライム配送を有効にし、トライアル期間で一定の配送実績を満たす必要があります。
要件はこれまでにも見直されてきました。取得を目指すなら、セラーセントラルで最新の参加資格を確認したうえで準備を進めてください。
求められる配送要件
原則として、午後2時までに受け付けた注文は当日中に出荷する必要があります。土日の出荷対応も求められ、期日内配送率や追跡可能率にも高い水準が課されます。
つまり、毎日安定して出荷できる体制がなければ維持できません。基準を下回れば資格を失い、そこまでの労力が無駄になります。
関連記事:【最新情報】Amazonカート獲得とは?獲得率を上げる方法や確認方法を解説!
メリットと負担のバランス
Primeマークの効果は大きいものの、当日出荷を毎日守る負担は相当なものです。人員に余裕がないうちは、無理に取得せず通常の自己発送で運用するほうが安全です。
配送スピードで勝負したいなら、FBAへの切り替えという選択肢もあります。自社の体制とコストを比べたうえで、どちらが現実的かを判断しましょう。
自己発送の負担を減らす方法
自己発送は作業量が多く、注文が増えるほど人手を圧迫します。仕組みで効率化できる部分は早めに手を打っておきましょう。
ここでは3つの方法を紹介します。
マーケットプレイス配送サービスを使う
Amazonが提携する配送サービスを、セラーセントラルから配送ラベルを購入する形で利用できる仕組みです。特別な運賃が適用され、追跡番号も自動で反映されます。
業者が荷受けした時点で出荷通知が自動送信されるため、通知漏れによる遅延を防げます。出荷通知の忘れが多い事業者ほど、導入の効果は大きくなります。
在庫と受注の管理を仕組み化する
複数の販路で販売しているなら、在庫を自動で連携できる状態にしておきます。手動更新のままでは、売り越しによるキャンセルが必ず発生します。
受注データの取り込みやラベル印刷をまとめて処理できるツールもあります。1日あたりの作業時間を計測し、削減効果とコストを比べて判断しましょう。
FBAとの併用を検討する
すべてを自己発送で回す必要はありません。回転の速い主力商品はFBA、大型品や特殊な商品は自己発送というように分ける運用が現実的です。
主力商品をFBAに移すだけで、出荷件数は大きく減ります。指標に関わる注文の母数も減るため、アカウント健全性の面でも安定しやすくなります。
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ここまでAmazonの自己発送のやり方について解説してきましたが、「自己発送の具体的な手順がわからない」「注文確認から梱包・発送までの業務を効率化したい」「FBAと自己発送のどちらが自社に合っているかわからない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
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まとめ
Amazonの自己発送は、出荷元住所と営業日、出荷作業日数、配送パターンという3つの設定を整えることから始まります。ここが実態とずれていると、以降の運用がすべて狂います。
注文後は、梱包と発送に加えて出荷通知と追跡番号の入力が欠かせません。発送していても通知が遅れれば遅延として計上されるため、この2つは必ずセットで扱ってください。
出荷遅延率やキャンセル率が基準を下回ると、出品停止のリスクが生じます。まずは自社の体制で確実に守れる日数を設定し、そこから配送スピードの改善を検討していきましょう。














