Amazon動画広告の種類と始め方|SBV・SD動画・DSPの費用や設定方法、効果を高めるコツを解説

Amazon 広告

Amazonの広告市場では、動画広告の活用が急速に拡大しています。テキストや静止画だけでは伝えきれない商品の使用感や魅力を、映像を通じて効果的に訴求できるAmazon動画広告は、ブランド認知の拡大からCVR向上まで幅広い目的に対応する広告フォーマットです。

しかし、「Amazon動画広告にはどんな種類があるのか」「動画素材の作り方や審査基準がわからない」「費用はいくらくらいかかるのか」と疑問を持つ出品者の方も多いのではないでしょうか。

Amazon動画広告には、スポンサーブランド動画広告(SBV)、スポンサーディスプレイ動画広告、Amazon DSP動画広告、スポンサーTV広告など複数の種類があり、それぞれ配信面・費用体系・利用条件が異なります(参考:Amazon Ads スポンサーブランド動画広告)。

本記事では、Amazon動画広告の全種類を整理し、それぞれの特徴・費用・出稿手順から、動画クリエイティブの要件、効果を最大化するためのコツまでを網羅的に解説します。

確認したいポイント結論詳細
Amazon動画広告にはどんな種類がある?SBV・SD動画・DSP動画・スポンサーTVの4種類スポンサーブランド動画広告(SBV)とSD動画広告はセルフサービスで出稿でき、DSP動画広告とスポンサーTV広告はより広範なリーチが可能。
SBV(スポンサーブランド動画広告)とは?検索結果ページに自動再生される動画広告6〜45秒の動画が検索結果や商品ページで自動再生され、商品詳細ページやブランドストアに誘導できる。ブランド登録が必要。
SD動画広告の特徴は?Amazon外にも配信できるリターゲティング向き動画広告商品ページやAmazon外のサイト・アプリに動画を配信でき、一度閲覧したユーザーへの再訴求に強みを持つ。

<この記事でわかること>

・Amazon動画広告の種類(SBV・SD動画・DSP動画・スポンサーTV)の特徴と配信面の違いがわかる。

・各動画広告の費用体系(CPC・vCPM・CPM)と費用相場の目安がわかる。

・動画クリエイティブのサイズ・尺・ファイル形式など、Amazonの審査規定をクリアするための要件がわかる。

・セラーセントラルからの出稿手順と、キャンペーン作成時の設定ポイントがわかる。

・ミュート再生への対応策や冒頭3秒の作り方など、動画広告の効果を高める実践的なコツがわかる。

Amazon動画広告とは?静止画広告との違いとメリット

Amazon動画広告は、Amazon内の検索結果ページ、商品ページ、さらにはAmazon外のWebサイトやストリーミングサービスに動画形式で広告を配信できるフォーマットです。ここでは、動画広告ならではのメリットと、静止画広告との違いを整理します。

動画広告が持つ訴求力の高さ

動画広告の最大の強みは、テキストや静止画では表現しきれない商品の魅力を、映像と音声で直感的に伝えられる点です。たとえば、商品の実際の使用シーン、サイズ感や質感、動作の様子などは、文章で説明するよりも数秒の動画で見せたほうがはるかに伝わります。

Amazonの調査では、動画を視聴した購入者は動画を視聴しなかった購入者と比べて約3.6倍の割合で購入に至るとされています。視覚的なインパクトが高い動画広告は、商品の認知から購入意欲の喚起まで、一連のプロセスを短時間で促進する効果があります。

静止画広告にはない差別化の手段

Amazonの検索結果ページでは、多くの商品が似たような静止画のサムネイルで表示されています。その中に動画が自動再生される広告が表示されると、視覚的に際立ち、ユーザーの目を引くことができます。

競合商品がすべて静止画広告で出稿している市場で動画広告を導入すれば、それだけで差別化が成立します。特にスポンサーブランド動画広告は、検索結果ページの中で動画が自動再生されるため、ユーザーのスクロールを止める効果が非常に高く、CTR(クリック率)の向上が期待できます。

関連記事:Amazon商品ページに動画を追加する方法|条件・手順・売れる動画のコツを完全解説

Amazon動画広告の種類を一覧で整理する

Amazon動画広告は、配信面と出稿方法によって大きく4つに分類されます。スポンサーブランド動画広告(SBV)は検索結果や商品ページで自動再生される最も一般的な動画広告です。スポンサーディスプレイ動画広告はAmazon内外のディスプレイ枠に動画を配信できます。Amazon DSP動画広告はAmazon外のサイトやアプリに動画を広範に配信し、スポンサーTV広告はPrime VideoやTwitchなどのストリーミングサービス上で動画を配信します。

それぞれの特徴と違いを、次の章から詳しく解説していきます。

Amazon動画広告4種類の特徴と配信面を比較

ここからは、Amazon動画広告の4種類について、配信面・課金方式・利用条件・活用シーンを具体的に解説します。

スポンサーブランド動画広告(SBV)

SBVは、Amazon内の検索結果ページや商品詳細ページに、6〜45秒の動画を自動再生で表示する広告です。ユーザーが商品を検索した際に、テキスト広告や静止画広告に混じって動画が再生されるため、視認性とクリック率が高いのが特徴です。

課金方式はCPC(クリック課金)で、動画がクリックされたときのみ費用が発生します。広告をクリックすると商品詳細ページまたはブランドストアに遷移する設計です。利用するにはAmazonブランド登録が必要で、大口出品プランのセラーまたはベンダーが対象となります。

SBVは購買意欲の高い検索ユーザーに直接リーチできるため、動画広告の中でも最もCVRにつながりやすい広告タイプです。Amazon動画広告をこれから始める方は、まずSBVから導入するのがおすすめです。

関連記事:【最新版】Amazonスポンサー広告とは?メリデメや運用のコツも解説!

スポンサーディスプレイ動画広告

スポンサーディスプレイ動画広告は、商品詳細ページやAmazon外のWebサイト・アプリのディスプレイ枠に動画を配信できる広告です。SBVが検索結果での配信を中心としているのに対し、SD動画広告はリターゲティングやオーディエンス配信に強みを持っています。

一度商品ページを閲覧したユーザーや、特定カテゴリに興味を持つユーザーに対して動画で再訴求できるため、「検討段階のユーザーの背中を押す」という役割に適しています。課金方式はCPCまたはvCPM(ビューアブルインプレッション課金)から選択可能です。SBVと同様にブランド登録が利用条件となります。

関連記事:Amazonスポンサーディスプレイ広告とは?出稿方法やメリデメまで!

Amazon DSP動画広告

Amazon DSP動画広告は、Amazonが保有する購買データを活用しながら、Amazon外の提携サイトやアプリ、ストリーミングサービスに動画広告を配信できるプラットフォームです。配信面の広さとターゲティングの精度がDSPならではの強みです。

課金方式はCPM(インプレッション課金)が中心で、利用にはAmazonまたは認定代理店を通じた出稿が必要です。最低出稿金額が設定される場合があるため、ブランド認知拡大を目的とする中〜大規模の事業者向けの広告チャネルといえます。

関連記事:Amazon 「DSP」とは具体的に何なのか?他の広告との違いや配信事例まで徹底解説!

スポンサーTV広告

スポンサーTV広告は、Prime VideoやTwitchなどのストリーミングサービス上で動画広告を配信できるセルフサービス型の広告です。DSP動画広告と異なり、最低出稿金額が設定されていないため、少額から始めることが可能です。

テレビ画面やモバイルデバイスで再生されるストリーミングコンテンツの中に広告が挿入されるため、大画面での高いインパクトが期待できます。ブランドの認知拡大を目的とした施策に適しており、スポンサー広告で販売実績を積み上げた後に認知層を広げる手段として活用するのが効果的です。

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動画クリエイティブの要件とAmazonの審査規定

Amazon動画広告を出稿するには、Amazonが定める動画クリエイティブの要件を満たす必要があります。要件を満たさない動画はアップロード時にエラーになるか、審査で不承認となるため、制作前に必ず確認しておきましょう。

動画のサイズ・尺・ファイル形式の基本要件

スポンサーブランド動画広告の主な動画要件は以下のとおりです。動画の長さは6〜45秒(推奨は15〜30秒)、解像度は最低1920×1080ピクセル(16:9のアスペクト比)、ファイルサイズは500MB以下、対応ファイル形式はMP4またはMOVです。

音声はオプションですが、ミュート再生がデフォルトであるため、音声がなくても内容が伝わる動画を制作することが重要です。映像のビットレートは最低1Mbps(推奨4Mbps以上)、フレームレートは23.976fps以上が求められます。

審査で不承認になりやすいポイント

Amazonの動画審査では、以下のようなクリエイティブが不承認になる可能性があります。動画の最初や最後に空白・黒のフレームがあるもの、レターボックスやピラーボックス形式(上下左右に黒帯があるもの)、ナレーションやテキストが途中で切れて終わるもの、Amazonの商標や配送関連の画像を無断で使用しているもの、誇大広告や根拠のない「最高」「No.1」などの表現を含むものです。

また、動画の右下隅にはAmazonの価格表示が重なるため、この領域にテキストやロゴなどの重要な情報を配置しないよう注意が必要です。審査は通常24時間以内に完了しますが、最大3営業日かかる場合もあるため、配信開始希望日の5営業日前までには入稿を済ませておくと安心です。

動画素材がない場合の対応方法

「動画広告を出したいが、動画素材を持っていない」という方も少なくありません。Amazonでは、セルフサービスの動画ビルダーが提供されており、テンプレートを使って10分以内で動画を作成することが可能です。

また、Amazonクリエイティブサービスを利用すれば、プロのクリエイターに動画制作を依頼することもできます。自社での制作が難しい場合は、Amazon広告の運用代行サービスを提供しているコンサルティング会社に動画制作ごと依頼する方法もあります。

Amazon動画広告の出稿手順

ここでは、最も一般的なスポンサーブランド動画広告(SBV)の出稿手順を中心に、Amazon動画広告の設定方法を解説します。

SBV広告の出稿ステップ

ステップ1:セラーセントラルにログインし、「広告」→「広告キャンペーンマネージャー」→「キャンペーンを作成する」をクリックします。広告タイプとして「スポンサーブランド広告」を選択します。

ステップ2:広告フォーマットとして「動画」を選択します。リンク先は「商品詳細ページ」(個別商品への誘導)または「ブランドストア」(ブランドページへの誘導)から選べます。

ステップ3:広告に表示する商品を選択し、動画素材をアップロードします。動画がAmazonの要件を満たしていない場合は、この時点でエラーが表示されます。

ステップ4:ターゲティング方法(キーワードターゲティングまたは商品ターゲティング)を選択し、入札額と1日の予算を設定します。最後にキャンペーンを送信すると、審査に入ります。

SD動画広告の出稿ポイント

スポンサーディスプレイ動画広告の出稿手順もSBVと同様にセラーセントラルから行います。広告タイプで「スポンサーディスプレイ広告」を選択し、クリエイティブ形式で「動画」を選びます。

SD動画広告では、「コンテキストターゲティング(商品ターゲティング)」と「オーディエンスターゲティング」の2種類のターゲティングが利用可能です。リターゲティング配信を行う場合は、オーディエンスターゲティングで「過去に閲覧した商品」や「カートに追加したが購入していない商品」のユーザーを指定します。

入札戦略と予算設定の考え方

Amazon動画広告の予算設定は、まず1日あたり1,000〜3,000円程度の少額からテストを開始し、2〜4週間のデータ収集後にパフォーマンスの良いキャンペーンに予算を集中させるのが合理的です。

入札額は競合の入札状況によって推奨値がセラーセントラル上に表示されます。推奨値を参考にしつつ、ACoS(広告売上比率)の目標値を念頭に置いて設定しましょう。動画広告は静止画広告よりもCTRが高くなる傾向にありますが、CPCも高くなりやすいため、ACoSの推移を週次で確認しながら入札額を調整することが重要です。

関連記事:【Amazon広告】ROASとACoSとは?意味や求め方、平均的な数値を解説!

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Amazon動画広告の費用体系と費用目安

Amazon動画広告の費用は、広告タイプと課金方式によって異なります。ここでは、各動画広告の費用体系と、出稿時に把握しておくべき費用の目安を解説します。

SBV・SD動画広告の費用(CPC・vCPM)

スポンサーブランド動画広告(SBV)はCPC(クリック課金)が基本で、1クリックあたり10〜80円程度が相場です。カテゴリの競合が多いほどCPCは高くなります。SD動画広告は「CPC」と「vCPM(ビューアブルインプレッション課金)」から選択でき、vCPMは1,000回表示あたり数百円〜が目安です。

CPC型は購入に近いユーザーへの訴求に、vCPM型は認知拡大やリーチの最大化に適しています。販売促進が目的ならCPC型、ブランド認知が目的ならvCPM型を選ぶのが基本的な考え方です。

DSP動画広告・スポンサーTV広告の費用

Amazon DSP動画広告はCPM(インプレッション課金)が中心で、1,000インプレッションあたり数百円〜が目安です。DSPの利用には最低出稿金額が設定される場合があり、キャンペーン規模としては月額数十万円〜を想定する必要があります。

スポンサーTV広告は最低出稿金額が設定されていないため、DSPと比べて低い予算から開始できます。ただし、テレビ画面向けのクリエイティブ制作には一定のコストがかかるため、動画制作費も含めたトータルコストを考慮して予算を計画しましょう。

動画広告の費用対効果を高めるために

動画広告は静止画広告と比べてCTRが高い反面、CPCも上昇しやすい傾向にあります。費用対効果を高めるには、ACoSを定期的にモニタリングし、パフォーマンスの悪いキーワードやターゲティングを除外することが基本です。

また、動画クリエイティブの質が広告のパフォーマンスに直結するため、CTRやCVRが低い場合はクリエイティブの見直し(冒頭の訴求変更、テキストの追加、別アングルの商品映像の使用など)を検討しましょう。A/Bテストを行い、成果の良いクリエイティブを特定することが費用対効果改善の近道です。

Amazon動画広告の効果を高めるクリエイティブのコツ

動画広告の成果は、クリエイティブの質に大きく左右されます。ここでは、Amazon動画広告で成果を出すための実践的なクリエイティブ制作のコツを解説します。

冒頭3秒で興味を引く構成にする

Amazon内の動画広告はユーザーのスクロール中に自動再生されるため、最初の3秒で「何の商品か」「どんなメリットがあるか」を明確に伝えることが極めて重要です。冒頭にブランドロゴだけを表示する構成は避け、商品のビジュアルと最大の訴求ポイントをいきなり見せる構成が効果的です。

たとえば、「問題提起(こんな悩みありませんか?)→ 解決策(この商品が解決します)→ 使用シーン → CTA(今すぐチェック)」という4段階の構成が、短尺動画広告のテンプレートとして多くのセラーに活用されています。

ミュート再生を前提に字幕・テキストを活用する

Amazonの動画広告はデフォルトでミュート(無音)再生されます。つまり、音声がなくても内容が伝わる動画を制作することが前提となります。

商品の訴求ポイントやキャッチコピーは、テキストオーバーレイ(映像の上に表示されるテキスト)で表示しましょう。文字サイズはスマートフォンの画面でも読みやすい大きさに設定し、1画面あたりの情報量を絞ることで、短時間でもメッセージが確実に伝わる動画になります。

商品の使用シーンとベネフィットを映像で見せる

動画広告で最も効果が高いのは、商品のスペックを説明する動画よりも、実際の使用シーンやビフォーアフターを見せる動画です。ユーザーは「この商品を使ったら自分の生活がどう変わるか」をイメージできたときに購入意欲が高まります。

たとえば、キッチン用品なら実際に調理しているシーン、美容製品なら使用前後の変化、収納グッズなら設置後の部屋の様子など、ユーザーの生活に商品が溶け込んでいるイメージを映像で表現することが効果的です。

関連記事:Amazon商品ページ(カタログ)の作り方11手順!売上につながるコツも紹介

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まとめ:Amazon動画広告を活用して商品の魅力を映像で伝え、売上を最大化しよう

Amazon動画広告は、スポンサーブランド動画広告(SBV)、スポンサーディスプレイ動画広告、Amazon DSP動画広告、スポンサーTV広告の4種類で構成されており、それぞれ配信面・課金方式・利用条件が異なります。購買意欲の高いユーザーへの直接訴求にはSBV、リターゲティングにはSD動画広告、広範な認知拡大にはDSP動画広告・スポンサーTV広告が適しています。

動画クリエイティブでは、冒頭3秒で商品の訴求ポイントを明確に伝えること、ミュート再生を前提にテキストオーバーレイを活用すること、使用シーンやベネフィットを映像で見せることが成果を出すための3つのポイントです。

まずはSBVから少額でテストを開始し、ACoSを管理しながらクリエイティブの改善を繰り返すことで、動画広告を売上拡大とブランド認知向上の両方に活用できるようになります。静止画広告だけでは差別化が難しくなっている市場で、動画広告という新たな武器を活用して競合との差を広げていきましょう。

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