Amazonグローバルとは?日本製品を海外発送する方法を解説!

Amazonグローバルは、日本のAmazonで販売されている商品を海外に配送できるサービスです。出品者にとっては、国内市場にとどまらず、海外の顧客にも販売できる機会が広がります。
適切な配送料設定や配送対象国の確認が必要ですが、利用することで新たな売上チャネルを開拓できます。本記事では、Amazonグローバルの仕組みやメリット・デメリット、注意点について詳しく解説し、海外販売の可能性を最大限に活かす方法を紹介します。
また、「amazon 海外発送」と検索する方の中には、海外のAmazon(Amazon.comなど)から日本へ商品を送ってもらいたい方や、出品者として自社商品を海外の購入者へ発送したい方も多くいらっしゃいます。本記事では、購入者向けのAmazonグローバルの使い方に加えて、海外のAmazonから日本への海外発送、そして出品者がFBA海外配送・自己発送・発送代行で自社商品を海外発送する方法と費用・関税・注意点についても追記して解説します。
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重要項目 |
概要 |
施策内容 |
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Amazonグローバルの使い方 |
Amazon会員登録から、海外住所の設定、グローバル対応商品の検索、および自動計算される関税・送料の確認までの手順。 |
正確な海外配送先をアドレス帳に追加し、検索フィルターで「Amazonグローバル」対象商品を絞り込んで効率的に購入を進める。 |
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Amazonグローバルのデメリット |
食品・医薬品などの配送不可カテゴリ、プライム会員でも別途発生する送料、および国別の法規制による制約。 |
注文前に自社の商品がグローバル配送の対象品目(家電、アパレル等)に含まれているか確認し、送料・関税を含めた総額を精査する。 |
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Amazonグローバルセリングとの違い |
出品者が自分の商品を海外のAmazonマーケットプレイス(米国、英等)へ直接出品し、現地配送網を活用するプログラム。 |
国内商品の海外転送だけでなく、本格的な世界販路拡大を目指す場合は、グローバルセリングへの登録も検討して販売網を広げる。 |
<本記事から分かる5つのポイント>
- 日本のAmazonで販売されている一部の対象商品を、海外の指定住所まで直接配送できるサービスとして、世界各国のユーザーに利用される。
- 海外への配送時に日本の消費税が免除されるため、国内の購入者と比べて税負担が軽くなり、海外顧客にとって価格面での優位性が提供される。
- 購入時に想定される関税をあらかじめ前払いする仕組みによって、商品到着時の予期せぬ追加費用を回避し、最終的なコストを事前に把握できる。
- 海外発行のクレジットカード決済に対応しているため、現地の通貨やカードをそのまま利用して日本の商品をスムーズに購入することが可能になる。
- 追跡システムによりリアルタイムで配送状況を確認でき、国際配送ながら最短2〜7日程度という比較的迅速なリードタイムで商品を受け取れる。
- 出品者は、Amazon.co.jpのFBA海外配送プログラムを有効にするだけで、追加費用なしにFBA在庫を海外の購入者へ販売・発送できる。自己発送や発送代行、現地に出品するグローバルセリングという選択肢もある。
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Amazonグローバルとは
Amazonグローバルは、日本の商品を海外から購入し、指定の住所まで届けてもらえるサービスです。海外在住者や、国外で日本の商品を手に入れたい方に向けた便利な選択肢として注目されています。利用者が増えている背景には、その使いやすさと多彩なサービス内容が挙げられます。
配送料
Amazonグローバルは、配送料は商品や配送先に応じて異なります。配送料には基本料金と重量などの追加料金が含まれており、購入時に合計金額が表示されます。この料金体系により、海外への配送コストが明確で安心です。さらに、「AmazonGlobal 海外配送」により、発送後の追加請求を回避できます。
配送料は「1回の配送あたりの基本料金」と「商品の重量1kgあたりの重量料金」の合計で計算され、配送先の国・地域と、スタンダード・エクスプレス・プレミアムなどの配送方法によって金額が変わります。同じ商品でも配送先が違えば送料は大きく異なるため、注文確定前の合計金額の画面で必ず確認しましょう。軽量な商品ほど送料の割合が小さくなるため、複数の商品をまとめて注文すると1配送あたりの基本料金を抑えられます。
関連記事:Amazon商品登録代行おすすめ7選!業者選びのポイントや費用を解説
配送日数
配送日数は配送先の国や地域により異なりますが、一般的に最短2〜7日程度が目安となります。Amazonでは配送日数の目安が事前に提示されるため、購入前に到着予定日を確認できます。また、一部では配送の進捗は追跡システムで確認でき、到着状況をリアルタイムで把握可能です。
関連記事:Amazonが販売元の商品を検索する方法│不審な出品者の見極め方も解説!
対象商品
Amazonグローバルで購入できる商品は、すべての海外商品ではなく、Amazonが国際配送可能と認めたものに限られます。家電製品や書籍、アパレルなど、多くの商品が対象ですが、国ごとの規制により一部の製品は購入できません。「Amazonグローバル」のページを確認することが確実です。
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対象国・地域と海外配送対象商品の探し方
AmazonGlobal 海外配送の配送先は、北米・欧州・アジア・オセアニアなど世界65か国以上の国と地域に対応しています。ただし、配送先の国によって対象になる商品カテゴリーや配送方法が異なるため、アドレス帳に海外の住所を登録した状態で商品を検索することが基本です。
海外配送に対応した商品だけを表示するには、検索結果の絞り込み条件で「海外配送」にチェックを入れるか、Amazon.co.jp内の「AmazonGlobal 海外配送」の特設ページから探す方法が便利です。商品ページの配送先欄に海外の住所を選択した際、「この住所には配送できません」と表示される商品は対象外です。なお、海外配送の対象になるのは主にAmazon.co.jpが販売・発送する商品とFBAの一部商品で、出品者が自己発送する商品は出品者側の配送設定によって対象かどうかが決まります。
海外発送の基本戦略:Amazon越境EC販売支援
Amazonで海外発送が発生する3つのケース
「Amazonの海外発送」と一口にいっても、誰が・どこから・どこへ送るのかによって、使うサービスも注意点もまったく異なります。ここでは、海外発送が関係する代表的な3つのケースを整理します。自分がどのケースに当てはまるかを確認してから、該当する章を読み進めてください。
ケース1:日本のAmazonの商品を海外の住所へ送る(Amazonグローバル)
海外在住の自分自身や、海外に住む家族・友人に、日本のAmazon.co.jpで購入した商品を直接届けてもらうケースです。本記事で解説しているAmazonグローバル(AmazonGlobal 海外配送)を利用し、配送先を海外の住所に設定するだけで、送料と関税の前払い額が自動計算されます。自分で梱包して国際郵便で送るより手間がかからず、追跡もできるため、海外在住者の間で広く使われています。
ケース2:海外のAmazonの商品を日本へ送ってもらう
Amazon.com(米国)などの海外のAmazonで販売されている商品を、日本の住所に配送してもらうケースです。日本未発売の商品や海外限定商品を購入したい場合に利用され、米国のAmazonGlobalでは輸入税等前払い金(Import Fees Deposit)の仕組みによって、日本到着時の関税手続きをAmazonが代行します。詳しくは後述の「海外のAmazonから日本へ海外発送してもらう方法」で解説します。
ケース3:出品者として自社商品を海外の購入者へ発送する
Amazonに出品している事業者が、海外の購入者からの注文に対して商品を発送するケースです。Amazon.co.jpのFBA海外配送プログラムを有効にする、自己発送で海外配送を設定する、海外発送代行業者を使う、グローバルセリングで海外のAmazonに出品するという4つの方法があります。本記事は購入者向けのAmazonグローバルの解説が中心ですが、出品者向けの方法と注意点も後半で追記しています。
Amazonグローバルの使い方
Amazonグローバルを利用するには、いくつかの手順を踏む必要があります。ここでは、基本的な使い方を解説します。
Amazon会員に登録
まず、Amazonグローバルを利用するためにはAmazon会員であることが必須です。無料会員でも利用可能なため、有料のプライム会員に登録していなくても問題ありません。登録方法は簡単で、公式サイトから名前やメールアドレスなどの基本情報を入力するだけで完了します。
配送先住所を海外の住所に設定
次に、配送先住所を海外の住所に設定します。Amazonアカウントの「アドレス帳」機能を使い、住所を登録しましょう。住所を正確に入力しないと配送が遅れたり、商品が届かなかったりする可能性があるため、特に注意が必要です。
また、国や地域によって対応する商品が異なるため、設定時に対象商品が表示されるようになります。
海外の住所は、現地の表記ルールに合わせて英語(アルファベット)で入力します。国名の選択、郵便番号、州・県、市、番地、建物名・部屋番号、受取人の電話番号まで漏れなく入力し、現地の配送業者が読み取れる形式になっているかを確認しましょう。電話番号は、通関や配達時の連絡に使われるため、現地で通話できる番号を登録しておくと安心です。
Amazonで商品を購入する
最後に、実際に商品を購入します。Amazonの検索機能を使い、グローバル対応の商品を探しましょう。検索カテゴリーを「Amazonグローバル」に設定し、対象商品を簡単に確認できます。購入時には、「AmazonGlobal 海外配送の場合、配送料や関税前払い金額が自動計算されるため、最終的な合計金額を確認してから注文を確定します。
注文確認画面では、支払い通貨を日本円または現地通貨から選択できる場合があります。現地通貨を選ぶとAmazonの換算レートが適用され、日本円を選ぶとクレジットカード会社の換算レートが適用されるため、手数料を含めた総額を比較して選びましょう。注文後は「注文履歴」から追跡番号を確認でき、配送業者のサイトで通関の進捗も把握できます。
海外のAmazon(Amazon.comなど)から日本へ海外発送してもらう方法
Amazonグローバルは日本から海外への配送だけでなく、逆方向、つまり海外のAmazonから日本への配送にも同じ仕組みが用意されています。日本未発売の商品や海外限定モデルを購入したい場合に活用できます。
海外のAmazonのアカウントを作成し、配送先を日本の住所にする
Amazon.co.jpのアカウントは海外のAmazonでは使えないため、Amazon.com(米国)やAmazon.co.uk(英国)などで別途アカウントを作成します。作成後、配送先住所を日本の住所として英語表記で登録すると、日本へ配送できる商品だけを絞り込んで表示できます。米国のAmazon.comであれば、検索結果のフィルターで「Ship to Japan」に相当する条件を選ぶか、商品ページの配送先に日本を設定して対象かどうかを確認します。
輸入税等前払い金(Import Fees Deposit)で日本の関税・消費税を前払いする
海外のAmazonから日本へ配送する場合、日本到着時に関税・消費税が発生します。AmazonGlobalに対応した商品では、注文時に「輸入税等前払い金」として概算額を前払いし、Amazonまたは配送業者が通関手続きと納税を代行します。実際の税額が前払い金より少なかった場合は差額が返金され、多かった場合の追加請求は原則ありません。前払いに対応していない出品者発送の商品では、到着時に配送業者から関税・消費税と通関手数料を請求されることがあるため、注文前に配送方法を確認しましょう。
海外のAmazonから日本へ送る際の注意点
海外仕様の電化製品は電圧やプラグ形状が日本と異なる場合があり、技術基準適合の表示がない無線機器や、日本の法令で輸入が規制されている食品・医薬品・化粧品は、税関で止められる可能性があります。また、配送日数は国と配送方法によって数日から数週間まで幅があり、配送料も日本向けの重量課金で計算されます。返品する場合は国際送料が自己負担になることが多いため、購入前にサイズ・仕様・返品条件を十分に確認してください。
Amazonグローバルのメリット
Amazonグローバルは、海外から日本の商品を手軽に購入できる便利なサービスです。ここでは、その具体的なメリットについて解説します。
誰の手も借りず商品を購入~受け取りまでできる
Amazonグローバルを利用すれば、日本国内の家族や知人に依頼することなく、商品の購入から受け取りまでを自分自身で完結できます。
海外にいると日本の製品を手に入れることが難しい場合がありますが、このサービスを利用すれば、配送先住所を指定するだけで、自分の希望する商品をスムーズに受け取ることが可能です。
海外にいても日本のAmazonで商品が買える
日本国外にいても、Amazon.co.jpで取り扱われている商品を購入できる点はとても便利です。例えば、海外では入手困難な日本製品や限定商品なども手に入るため、日本の商品に慣れ親しんでいる方や、日本文化を好む方にとって魅力的な選択肢となります。
Amazon無料会員でも利用できる
Amazonグローバルの利用にあたって、Amazonプライム会員である必要はありません。無料会員でもこのサービスを使うことができるため、特別な費用をかけずに利用を開始できるのが特徴です。これにより、初めての方でも気軽に試すことができます。
関税は前払い
Amazonグローバルでは、「AmazonGlobal海外配送」の場合、購入時に関税を前払いする仕組みが採用されています。このため、商品が到着した際に予期せぬ追加費用を支払う必要がなく、事前にコストを把握できます。購入手続き時に関税を計算し、支払いを完了させることができるため、スムーズな配送プロセスを確保します。
日本の消費税はかからない
海外に向けた配送は、日本の消費税は課税されません。日本国内の購入者が負担する消費税が適用されないため、税金面での優位性があります。これは特に、日本の消費税が高いため、海外の購入者にとってメリットとなります。
海外のクレジットカードが使える
Amazonグローバルでは、海外発行のクレジットカードを利用して支払いが可能です。日本のカードだけでなく、アメリカや他国のクレジットカードを使用することで、現地通貨での支払いを行うことができます。これにより、異なる通貨のやり取りもスムーズに行えるため、海外在住者にとって利便性が高いです。
配送が比較的早い
国際配送でありながら、Amazonグローバルは比較的迅速な配送を実現しています。特に指定の配送方法を選ぶことで、短期間で商品を受け取ることが可能です。このスピード感は、多忙な利用者にとって大きなメリットといえるでしょう。
以上のように、Amazonグローバルは海外在住者にとってさまざまな利便性を提供しています。手軽で安全な利用環境を整えており、日本の商品をスムーズに手に入れる手段として、多くの人々に選ばれています。
国際郵便や転送サービスと比べた場合のメリット
海外へ日本の商品を送る方法には、日本国内の家族に購入してもらいEMSなどの国際郵便で送ってもらう方法や、日本の住所を借りて海外へ転送する転送サービスを使う方法もあります。これらと比べたAmazonグローバルの利点は、購入から関税の前払い、追跡までが一つの注文で完結し、第三者の手を借りる必要がない点です。一方で、国際郵便や転送サービスは、Amazonグローバルの対象外の商品や複数店舗の商品をまとめて送りたい場合に向いており、目的に応じて使い分けるのが現実的です。
Amazonグローバルのデメリット
Amazonグローバルには便利な点が多くありますが、いくつかのデメリットも存在します。以下の点に留意して利用を検討することが大切です。
対象商品が限られる
Amazonグローバルでは、海外配送が可能な商品が限られています。すべての商品が国際配送の対象となるわけではなく、特に食品や医薬品などのカテゴリーは対象外となっています。
また、販売元や商品の種類によっても対象外となる場合があり、選択肢が狭まる点は利用者にとっての制約です。利用を検討する際は、Amazonのサイトで対象商品かどうかを事前に確認する必要があります。
Amazonプライム会員でも配送料がかかる
国内配送ではAmazonプライム会員が無料配送の特典を受けられますが、Amazonグローバルではその特典が適用されません。海外配送に関しては、プライム会員であっても別途配送料が発生します。
配送先の地域や商品のサイズによって料金が異なるため、コストが増える可能性があります。購入前に配送料の詳細を確認し、全体のコストを把握することが大切です。
配送日数にはばらつきがある
Amazonグローバルの配送日数は、国や地域、商品の発送元によって異なり、ばらつきが生じることがあります。表示されている予定日数より遅れる場合もあり、特に遠隔地への配送ではさらに時間がかかることも少なくありません。
返品・交換の手続きに国際送料と時間がかかる
海外に配送された商品を返品・交換する場合、日本国内での返品と異なり、返送のための国際送料や通関手続きが必要になることがあります。商品の不具合など販売者側に理由がある場合は返送料が負担されるケースもありますが、購入者都合の返品では返送料が自己負担になるのが一般的です。サイズ違いや仕様の勘違いによる返品を避けるため、注文前に商品仕様と返品条件を確認しておきましょう。
Amazonグローバルの注意点
Amazonグローバルを利用する際には、いくつかの注意点があります。これらの点を理解しておくと、後からトラブルを避けることができます。
食品医薬品は対象外
Amazonグローバルで購入できる商品には制限があり、食品や医薬品は海外配送に対応していない場合がほとんどです。特に、食品や薬品などの規制が厳しい商品は、各国の法律や輸入制限により、配送対象外となることが多いです。そのため、事前に確認しておく必要があります。
国や地域によって配送料が異なる
Amazonグローバルでは、配送先の国や地域によって配送料が異なります。同じ商品でも、配送先の住所によって送料が大きく変動することがあるため、購入前に送料をしっかり確認することが大切です。また、同じ国に住んでいても、地域ごとに配送方法や料金が異なる場合があるので、詳細をチェックしましょう。
これらの注意点をしっかり理解しておくことで、Amazonグローバルの利用がスムーズになります。食品や医薬品の購入を避け、配送先の配送料も確認してから注文することで、より快適にサービスを活用することができます。
リチウム電池・液体・スプレーなど航空輸送で制限される商品
食品や医薬品のほかにも、海外発送が制限されやすい商品があります。代表的なのが、リチウムイオン電池を内蔵・同梱する電子機器、香水やスプレー缶などの引火性のある液体・高圧ガス、現金や貴金属などの貴重品です。これらは航空輸送上の危険物や各国の輸入禁止品に該当するため、Amazonグローバルの対象外になったり、国際郵便で引き受けを断られたりします。配送先の国ごとの禁制品や、国際郵便で送れないものは、日本郵便の「国際郵便に関する重要なお知らせ」で確認できます(参考:日本郵便「国際郵便に関する重要なお知らせ」)。
【出品者向け】Amazonで自社商品を海外発送する4つの方法
ここからは、Amazonに出品している事業者が、海外の購入者に自社商品を発送する方法を解説します。方法は大きく4つあり、手間・費用・販売できる範囲が異なります。まずは既存の在庫と運用をそのまま活かせる方法から始め、需要が見えた段階で本格的な海外展開に広げていくのが現実的です。
方法1:FBA海外配送プログラムを有効にする(追加費用なし)
Amazon.co.jpのFBAを利用している出品者は、セラーセントラルの「設定」>「FBAの設定」にある「FBA海外配送の設定」で「有効にする」を選ぶだけで、日本のFBA倉庫にある在庫を海外の購入者へ販売・発送できるようになります。出品者側に追加の手数料はかからず、国際送料と輸入時の税金は購入者が注文時に負担します。海外からの注文はAmazonが梱包・発送・配送関連の問い合わせ対応まで行うため、国内FBAの運用のまま海外販売を始められるのが最大の利点です。
配送先の対象国は100以上の国と地域に及び、特定の国へ販売したくない場合は、同じ設定画面で国ごとに除外することもできます。なお、商品ごとに海外配送の対象になるかどうかはAmazonが審査しており、危険物や各国の規制品は自動的に除外されます。設定手順と対象国、売上レポートの見方は【販路拡大!】Amazon FBA海外配送プログラムとは?海外発送の設定方法も解説!で詳しく解説しています。
方法2:自己発送で海外配送を設定し、国際郵便・クーリエで送る
FBAを使わない商品は、セラーセントラルの「配送設定」で海外配送を有効にし、国・地域ごとの配送料と配送日数を設定することで、海外の購入者からの注文を受け付けられます。注文が入ったら、日本郵便のEMSや国際eパケット、DHL・FedEx・UPSなどの国際クーリエで発送します。EMSは120以上の国と地域に対応し料金も比較的抑えられ、クーリエは料金が高い分、配送スピードと追跡の精度に優れています。
発送時には、送り状に加えて税関告知書(インボイス)を英語で作成し、発送元・発送先、商品名、数量、単価、合計金額を正確に記載する必要があります。2021年以降、国際郵便では通関電子データの送信が義務化されており、手書きラベルでは物品を送れません。送料設定を誤ると赤字になり、配送日数を短く設定しすぎると出荷遅延率の悪化につながるため、実際に使う配送業者の料金と日数をもとに設定しましょう。
方法3:海外発送代行サービスに委託する
商品の保管・梱包・インボイス作成・通関・発送までを外部の専門業者に任せる方法です。Amazonだけでなく自社ECや他モールの注文も同じ倉庫から出荷でき、チラシの同梱やギフト包装などFBAでは難しい対応ができる業者もあります。料金体系は業者ごとに異なるため、自社の商材と発送量に合った業者を比較して選びましょう。国内の発送代行の種類と選び方はAmazon発送代行とは?種類・メリット・選び方を出品者向けに徹底解説を参考にしてください。
方法4:グローバルセリングで海外のAmazonに出品し、現地FBAから発送する
海外での売上を本格的に伸ばすなら、Amazonグローバルセリングで米国や欧州など現地のAmazonマーケットプレイスに出品し、現地のFBA倉庫に在庫を置いて発送する方法が最も効果的です。現地の購入者は自国のAmazonで買い物をする傾向が強く、現地語の商品ページと現地配送のスピードがあるため、日本からの海外配送より購入率が高くなります。一方で、現地への輸送・関税、VATや現地の商品規制への対応、現地語の商品ページ作成が必要になります。
「まずはFBA海外配送で需要を確かめ、売れる国が見えたらグローバルセリングで現地出品に切り替える」という段階的な進め方が、リスクを抑えた海外展開の基本です。グローバルセリングの仕組みはAmazonグローバルセリングとは?料金や登録・解除方法などを解説、登録手順と国別の戦略はAmazonで海外販売方法は?グローバルセリングの登録方法や手順を解説で解説しています。
出品者が海外発送で注意すべき費用・関税・トラブル対応
海外発送は国内発送より費用の変動要素が多く、関税や配送トラブルへの備えが欠かせません。ここでは、出品者が海外発送を始める前に押さえておきたい4つの注意点を解説します。
送料は「実重量か容積重量の重いほう」×配送先×配送スピードで決まる
国際配送の料金は、荷物の実際の重量と、縦・横・高さから計算する容積重量のどちらか重いほうを基準に、配送先の国・地域と配送スピードの組み合わせで決まります。軽くても大きな荷物は容積重量で高くなるため、梱包はできるだけコンパクトにし、各配送業者の料金シミュレーターで事前に確認しましょう。一定の発送量が見込める場合は、クーリエと法人契約を結ぶことで割引料金が適用されることもあります。
関税・輸入税の負担者を明示し、インボイスは正確に記載する
海外の購入者が商品を受け取る際、多くの国で関税や輸入時の付加価値税が課されます。FBA海外配送では購入者が注文時に前払いしますが、自己発送では受け取り時に購入者が支払う形になるため、商品ページや出品者情報に「関税等が発生した場合は購入者負担」である旨を明記しておかないと、受取拒否や低評価につながります。また、インボイスの申告価格を意図的に低く記載する行為は虚偽申告にあたり、没収や罰金のリスクがあるため、必ず正確な金額を記載してください。
配送先の国の規制と、米国向けの新たな規制対応を確認する
配送先の国によって輸入が禁止・制限される商品は異なります。日本郵便の国別情報や各国税関の案内で、取り扱い商品が禁制品に該当しないかを事前に確認しましょう。特に米国向けの国際郵便物では、2026年7月から米国消費者製品安全委員会(CPSC)の規制への対応として差出人の事前登録が必要になっており、対象商品を扱う出品者は手続きを済ませておく必要があります。規制は変更されることがあるため、発送前に最新の案内を確認する習慣をつけてください。
配送遅延・紛失・返品への対応を決めておく
追跡情報が数日間更新されない、到着予定日を大幅に過ぎたといった場合は、追跡番号をもとに配送業者へ速やかに調査を依頼し、購入者には状況を丁寧に説明します。紛失と判断された場合は、配送業者の補償規定に沿って手続きを進めると同時に、返金または再送を迅速に行うことが評価の維持につながります。海外からの返品は返送料が高額になるため、返品時の対応(返金のみで商品は購入者が保持する、現地の返品先を用意するなど)を事前に決めておきましょう。売上金の受け取りについては【最新版】Amazon海外口座送金サービスとは?手数料や登録方法を解説!も参考にしてください。
Amazonグローバルに関してよくある質問
Amazonグローバルに関する質問は多く寄せられていますが、ここでは代表的なものを取り上げて解説します。
Amazonグローバルで食品は発送可能?
Amazonグローバルでは、食品の発送ができない場合が多いです。特に、生鮮食品や賞味期限の短い食品は、輸送中に品質が劣化する可能性があるため、対象外となっています。また、輸入規制や各国の法律によっても取り扱いが制限されているため、購入前に確認が必要です。
日本のAmazonアカウントは海外でも使える?
地域によっては、別のアカウントを作成しなければなりません。そのため、日本のアカウントでそのまま海外でも使える場合と使えない場合があります。事前に確認しておきましょう。
Amazonグローバルセリングとは?
Amazonグローバルセリングとは、Amazonが提供する海外販売プログラムです。このプログラムを通じて、出品者は自分の商品を海外のAmazonマーケットプレイスに出品することができます。これにより、世界中の消費者に商品を販売することが可能となり、グローバルな販路を拡大できます。
関連記事:Amazonグローバルセリングで商品を海外へ!料金や登録・解除方法などを解説します!
Amazonの海外発送のやり方は?
Amazonで海外発送を行うには、まず自分のアカウント設定で海外の配送先住所を登録し、その後、購入したい商品が対応しているかを確認します。対応していれば、商品をカートに追加し、注文手続きを進めるだけで、商品が海外へ配送されます。配送方法や送料は、配送先によって異なるため、事前に確認が必要です。
Amazonグローバルで日本の商品を購入した場合、消費税はかかる?
Amazonグローバルで日本の商品を購入した場合、日本の消費税は課税されません。海外の配送先に商品を送る場合、消費税が免除されるため、国内購入時と比べて税負担が軽くなります。ただし、輸入税や関税がかかる場合があるので、それは購入時に確認することが大切です。
Amazonの海外発送は何日くらいで届く?
AmazonGlobal 海外配送では、配送先と配送方法によって異なりますが、北米や欧州の主要都市であれば最短2〜7日程度が目安です。通関で時間がかかる場合や、遠隔地・離島への配送ではさらに日数がかかります。出品者が自己発送する場合は、EMSでアジア圏2〜5日、欧米で1週間程度、国際クーリエのエクスプレス便で最短1〜3日が目安になります。
出品者がAmazonで海外発送するのに追加費用はかかる?
FBA海外配送プログラムは、出品者側に追加の手数料はかからず、国際送料と輸入時の税金は購入者が注文時に負担します。自己発送の場合は国際郵便やクーリエの送料を出品者が立て替え、設定した配送料として購入者から回収する形になります。グローバルセリングで現地に出品する場合は、現地の月額登録料・販売手数料・FBA手数料に加えて、現地倉庫への国際輸送費と関税が必要です。
Amazonの海外発送・越境ECなら「株式会社そばに」へご相談ください!
Amazonの海外発送は、FBA海外配送プログラムを有効にするだけで始められる一方、本格的に海外の売上を伸ばすには、どの国に需要があるかの見極め、グローバルセリングでの現地出品、現地の規制・税務・物流への対応、現地語の商品ページ作成など、多くの準備が必要になります。「海外配送は有効にしたが売れない」「どの国から攻めればよいかわからない」「関税や規制の対応が不安」「国内運用と並行して海外まで手が回らない」——このようなお悩みを抱える出品企業の方は少なくありません。
株式会社そばには、Amazonプラチナム・パートナー・エージェンシーとして1,000社以上の支援実績を持ち、Amazon海外進出支援としてFBA海外配送の設定からグローバルセリングの登録、商品ページの多言語ローカライズ、物流の設計、広告運用、販売後の改善まで一気通貫でサポートしています。現役・元Amazonセラーで構成されたコンサルタントが、貴社の商品と目標に合わせて「海外で売れる仕組み」を設計いたします。海外発送・越境ECをご検討の方は、ぜひ株式会社そばにへお問い合わせください。
まとめ
Amazonグローバルは、海外にいながら日本のAmazon商品を購入できる便利なサービスです。会員登録後、配送先住所を設定して簡単に注文でき、関税が前払い、消費税がかからないなど、さまざまなメリットがあります。
一方、対象商品に制限があり、プライム会員でも配送料がかかる点や配送日数にばらつきがある点には注意が必要です。
また、海外のAmazonから日本へ商品を取り寄せる場合は、現地のアカウントを作成し、輸入税等前払い金の仕組みを活用すると到着時の手続きを避けられます。出品者として自社商品を海外発送する場合は、追加費用なしで始められるFBA海外配送プログラム、自己発送、海外発送代行、そしてグローバルセリングによる現地出品という4つの方法があり、送料の決まり方、関税の負担者、配送先の国の規制、配送トラブルへの備えを押さえたうえで、段階的に海外展開を進めることが成功のポイントです。
もし、Amazonの運用代行を依頼したい場合は、お客様のビジネスをサポートするために、戦略的なマーケティング施策や運用の最適化を行っている株式会社そばにへご相談ください。また、Amazonに関する支援サービスの一覧紹介資料をダウンロードください。



年商1億円に届くまでの道のりを12ステップのロードマップにまとめました。
競合分析・商品ページ・レビュー・在庫管理まで、売上の段階ごとに今やるべきことがわかります。
手探りの運用から抜け出したい方におすすめです。
















