Amazon限定ブランドプログラムとは?メリットとデメリットを解説!
お世話になっております。
株式会社そばにAmazonコンサルタントの若月です。
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当サイトをご覧頂きありがとうございます。
2020年くらいから
【Amazon限定ブランド】
という仕組みが出来てきました。
こちらはメーカーや卸売業種の企業様だと「Amazonからメールで案内がきた!」という方も多いのではないでしょうか?
ただ、内容がわからない…なんて方もいらっしゃると思いますので、今回はAmazon限定ブランドの詳細とメリット・デメリットを書かせて頂きます。
1. Amazon限定ブランドとは?
そもそもAmazon限定ブランドとはなにか、というと、【メーカーが、ブランドや新商品をAmazon限定で立ち上げ、Amazonプライベートブランドのサプライヤーになる】というプログラム。
と、いわれてもちょっとよくわからないですよね!笑
一言でいうと、
「Amazon限定で販売する商品」
ということです!
Amazonで購入をしたことがある人は見たことがあるのではないでしょうか?
▼Amazonの表示▼
【Amazon.co.jp限定】と書かれているものです!
こちらのプログラムの特徴はというと、
・Amazonでしか売ってはいけない
・商品選定・開発は自社で行う
・Amazonが全面的にマーケティングやプロモーションのサポートをしてくれる
ということが挙げられます。
このほかにもメリットとあげられるものが沢山あり、飛びつきがちですが…デメリットももちろんあるので、その辺もしっかりと理解しましょう!
(クライアント様によって合う合わないがございます。)
2. Amazon限定ブランドの8つのメリット
Amazon Vine 先取りプログラムが無料で使用できる
このVineプログラムとは、販売開始前にレビューを書いてくれる人に対して「自社商品の意見を求めることが出来る」というプログラムのことです。
そこで得た意見をレビューとして反映させていく、というレビュープログラムの一種です。
すでにセラーを運営されている方ならわかるかと思いますが、レビューが開始と同時につくというのは、売れやすくもなるし大きなメリットですよね!
(※Amazon Vineについての記事もあるのでぜひご覧ください!)
🔗Amazon VINEの効果的な使用方法とは?
▼Amazon Vine 先取りプログラムとは?▼
Amazon Vine 先取りプログラム(以下、「本プログラム」)とは、お客様に予約商品や新商品のサンプルをご利用いただき、ご意見やご感想をカスタマーレビューとして投稿いただく、招待制プログラムです。
本プログラムのメンバー(以下、「Vineメンバー」)となるお客様は、他のお客様の役に立つ率直なカスタマーレビューを投稿している実績があります。
Amazon.co.jpでは、各仕入先から提供されたサンプルを、Vineメンバーに無料でお送りします。
投稿されたレビューは、レビューガイドラインに違反している場合を除き、修正、編集されません。
そのため、Vineメンバーは商品に対する意見を自由に書くことができます。
Vineメンバーによるレビューには、「Amazon Vine 先取りプログラムメンバーによるカスタマーレビュー」という緑色のストライプが表示され、他のレビューと区別することができます。 —引用;Amazon Vine 先取プログラムとは?
このVineプログラムは誰もが使えるわけではなく、元々はベンダーセントラルの出品者向けのプログラムでした。
現在、セラー向けにも情報公開はされていますが、実際に申し込みが出来るのはAmazon担当者がついていることが個別で招待を受けた上で参加している傾向があります。
しかも、通常ASINにつき8万円の費用が加算されます。
そのハードルを超えるのが一般的には難しい、、とすると、かなりのメリットといえるでしょう。
(Amazon限定ブランドの場合は無制限に無料で、ASINにつき30個申し込みが可能となります。)
スポンサープロダクト広告の位置に配置される
SP広告というと、欲しい商品をキーワード検索した時に、上位4商品くらいが表示される枠のことで、Amazonで自社商品を販売するなら必須のもの。
しかし、Amazon限定ブランドにすると、広告出稿をしていなくても、SP広告枠の近くに【Amazon限定ブランド枠】に配置がされます。
イメージがつきづらいと思うので、「リュック」というKWで調べてみると、1番上にAmazonブランドとして枠が出ています。
「1枠だけ・・・?」
と思うと、メリットに感じづらいかもしれませんが、
1ページ目の3段目には枠があるので、SEOで上位にあげるのよりもはるかに楽、という点もあります。
▼1ページ目の3段目の枠▼
今後、Amazon限定ブランドが増えてきたら変わるかもしれませんが、今現在は無料で出稿してくれます。
(※スポンサープロダクト広告をご存知ない方は以下のサイトでわかりやすく解説しているのでぜひご覧ください!)
🔗Amazonスポンサープロダクト広告とは?運用方法やその効果の指標についてまとめます。
SEO対策で有利になる
Amazonでランキングを上げて検索上位を獲得するには、絶対的に販売数の確保は必須。
Amazon限定ブランドプログラムに参加していると、そもそもの枠としてSP広告の周りなどに配置されます。
ということは、検索からの流入は得やすくなるポジションを最初から得られることになります。
よほどキーワードを外さない限りは、販売数を稼ぎやすいですし、必然的に検索上位を狙っていける環境が作れるといえるでしょう。
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Amazon担当者が付く
Amazon限定ブランドプログラムに参加をすると、アカウントにAmazon担当者が付きます。
「担当者って?」
という話ですが、実は実績を積むとAmazonセラーには専属の担当者が付き、非公開のセール出稿情報や競合データなどを提供してもらうことが出来ます。
なので、自社の商品や今後出したい商品の情報など、様々なデータをもらうことが出来るというわけです!
・競合がどれくらいいるのか?
・KWがどのくらいアクセスあって
というところも教えてくれます。
通常出店していると、担当者はつかないことがほとんどなので、これもメリットの1つと言えるでしょう。
セールへの参加が簡単に出来る
一般的にセールは特別な手続きが必要だったり、セール出稿することで費用がかかったりするものですが、Amazon限定ブランドプログラムの場合はなく、簡単に出稿することが可能になります。
こちらも工数も減り、経費も削減できるのでメリットの1つです。
ブランド保護が強くなる
こちらは商標を取得してしまえばよい点になるので、
メリットと言えるかどうか微妙な点にはなってきますが…
相乗り出品や偽造品を許さないので、
既存の自社商品をAmazon専用パッケージにした際などはメリットと言えるかなと言えます。
3. Amazon限定ブランドのデメリット
今までのメリットだけを聞くと、
「やるしかない!」
と思いがちですが、実はデメリットもあるので確認しておきましょう!
他販路での販売が禁止されている
これが1番のAmazon限定ブランドのデメリットです。
というのも、Amazonに優遇される分、他のモールや自社ECなどで販売することが禁止されてしまう、という点です。
Amazon専用商品を作成するということは、割と大きな決断になりますよね。
有名メーカーで、すでに販売ラインとして確立されている商品・認知がある商品であればAmazon専用在庫を持つことも良いという判断になるかもしれませんが、現時点で認知がないものだと踏み切れない部分が多々あるかと思います。
また、Amazon専売な上に、商品決定は自社でしなければならないので、
【商品選定を間違えてしまった】
という場合も、他販路での販売が禁止されているので、
在庫リスクを抱えてしまうのが難点だといえます。
販売手数料が上がる
Amazon限定ブランドのデメリットとして1番大きいのは
・販売手数料が+7%
という点ですね。
簡単に言うと、ホーム&キッチン用品を売っていたとしたら、
通常手数料15%に対し、Amazon限定プログラムだと22%になるということ。
無料でSP広告枠の近くに配置されるとはいえ、手数料が上乗せされることを考えると、ACoS7%はデフォルトで無条件に確定しており、それ以上下げることが出来ない、という認識をしておくとよいでしょう。
しかも、これは商品ごとではなく総売上に適用されます。
Amazon限定ブランドプログラムに登録しているブランド以外にも手数料が加算されてしまう、ということですね。
7%の手数料はかなり大きいですよね^^;
生産場所の開示が必要
こちらはどういうことかというと、
・仕入れ先
・生産している工場
を開示した上で、Amazonの基準をクリアするということが求められるんです。
日本の工場を使っている場合は品質管理もされていたりと基準クリアしやすいジャンルもありますが、中国などで製造している場合は厄介になってきます。
審査に落ちてしまうと、見積もりからのやり直しになってしまうので、かなり手間がかかってきます。
FBAでの配送が義務付けられている
Amazon限定ブランドプログラムに参加するときには、【FBA】での納品が義務付けられます。
(FBAについては以下のリンクでわかりやすく解説!)
🔗Amazon新規出品者必見!FBAのメリット・デメリットとは?
※例外としてFBA在庫切れを起こした時だけマケプレプライム・自社配送は許可されます
マケプレプライムもNGということなので、小さい商品や食品で自社配送されている方に関しては、Amazon限定プログラムへの参加が出来ない、ということになります。
冷蔵・冷凍食品や低単価商品を取り扱っていると、FBA自体が厳しいケースも多いので、その場合は参加できないという形になってしまうんですね。。
まとめ
最後に、実際にAmazon販売でAmazon限定ブランドプログラムを使うべきなのか?という弊社の考察をまとめさせていただきます。
Amazonのみでの商品展開を考えている企業様に関しては、【使うべき】と考えております。
Amazonのみでの販売を考えている場合、デメリットの部分で気になるのは手数料だけ。
なんなら、それも販促費の一環だと割り切ってしまえばよいかとすら思います。
ただ、、
自社商品として、自社ECも他モールも展開を考えている場合。
すでに商品をお持ちで、新たにAmazonでの展開を考えている場合は【オススメできない】です。
最初はAmazonでの販売を考えていても、Amazonでアッパーまで伸ばしきった後は、他モールであったり自社ECで伸ばしていきたいわけですよね。
それが出来ないというのは極めて厳しいので。。
メリットとデメリットを自社商品との相談をしながら、決めるのが1番良いでしょう。
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大阪府出身。学生起業でAmazon OEM自社ブランド事業を行いながらコンサルタントして活動。
その後新卒で(株)船井総合研究所に入社し、Amazonを中心としたECコンサルティングに従事。
独立し、ECコンサルとシステム開発を行う(株)NOVASTOを設立。
その後「(株)そばに」にEC支援事業を移管。Amazon販売支援歴10年、Amazon プラチナム・パートナー・エージェンシー認定企業として累計800社のAmazon販売事業者様のサポートし、多数のベストセラー獲得商品、Amazon.co.jp販売事業者ワード受賞企業を複数輩出してきた実績を持つ。
ゴルフパター練習機ブランド「PuttOUT」をM&Aで取得し、売上を1年半で10倍に成長させる。