Amazonでの権利侵害の対処法とは?自社ブランドを保護する方法を解説!
「Amazonで権利侵害された場合の対処法を知りたい!」
「Amazonで安心・安全に出品を行いたい!」
こんな悩みを抱えていませんか?
こんにちは!Amazon専門コンサルティングカンパニー「株式会社そばに」コラム編集部です!
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Amazonは、出品者のブランド保護に力を入れており、権利侵害された場合には申し立てを行うことが可能です。
しかし、「どこから申し立てを行えば良いのか?」「どのような情報提供が必要なのか?」迷われる方も多いかと思います。
そこで今回は、Amazonで権利侵害された場合の申し立ての手順や注意点について解説します。
これからAmazonで自社ブランド商品の出品をお考えの方は、ぜひチェックしてください!
なお、我々そばにはこれまでに600社以上のコンサル実績があり、アマゾンジャパン合同会社様との共同セミナーも複数開催しています。
これまでの知見と経験をもとに解説しますので、きっとお役に立てるはずです。
目次
Amazonで権利侵害を報告する方法
Amazonでは、商標・特許・著作権など、商品の知的財産権を侵害している出品者を報告できる仕組みがあります。
権利侵害を報告したい場合は、
- 違反を報告
- 侵害を報告
の2種類の報告フォームから報告することが可能です。
この2種類の報告フォームは、Amazonへの登録状況によって利用できるかどうかが変わりますのでご注意ください。
違反を報告 | Amazonブランド登録アカウントにログインできる方のみ使用可能 |
侵害を報告 | 出品者・ベンダー・購入者アカウントにログインできる方が使用可能 |
権利侵害された場合のAmazonへの申し立て手順
ここからは、Amazonへ申し立てを行う手順について解説していきます。
- 違反を報告
- 侵害を報告
2種類の報告フォームそれぞれのアクセス方法と記入内容についてお伝えしますので、ぜひチェックしてください。
まずは、報告をおこなうための報告フォームへのアクセス手順から解説していきます。
どちらもセラーセントラルの同じ場所からアクセスできますので、まずは報告フォームまでの手順を見ていきましょう。
1. メインメニュー>パフォーマンス>アカウント健全性
セラーセントラルトップページ左上にある「三(ハンバーガーメニュー)」をクリックし、メインメニューを表示させたら、「パフォーマンス」>「アカウント健全性」をクリックしてください。
2.「不正または違反を報告する」をクリック
3.「知的財産権(著作権、商標、特許)の侵害がある」をクリック
4. 入力する報告フォームを選択
「①違反を報告」と「②侵害を報告」それぞれの報告フォームへのリンクが表示されますので、入力する報告フォームを選択してください。
- 違反を報告:「ガイドラインおよび規約違反の報告」
- 侵害を報告:「公告フォーム」
クリックするリンクは上記の通りです。
もし、ブランド登録をしている場合は、Amazonブランド登録アカウントからもアクセスできます。
Amazonブランド登録からアクセスを行う場合は、「保護>違反の報告」の順に選択することでアクセスすることが可能です。
では、ここからは、2種類の報告フォームそれぞれの手順に分けて解説します。
違反を報告
1. 「公告フォーム」をクリック
このフォームを使用できるのは、知的財産権者もしくは登録ブランドの登録代理人に限りますのでご注意ください。
2. 報告したいコンテンツを検索
コンテンツの検索は、
- テキスト(商品名、キーワード、ブランド名、ASIN、URLなど)
- 画像
- 購入者の注文番号
のいずれかから行えます。
ASINまたは商品のURLで検索を行う場合は、カンマ区切りで最大100個まで入力することが可能です。
購入者の注文番号で検索を行う場合は、過去180日以内のものに限りますのでご注意ください。
また、1点注意いただきたいことがあります。
検索する前に、必ず検索対象のAmazonストアを選択するようにしてください。
例えば、日本のAmazonストアの場合は、「Amazon.co.jp」を選択します。
アメリカのAmazonストアを選択するなら、「Amazon.com」を選びましょう。
Amazonストアの選択は、検索ボックス左のドロップダウンメニューから行えます。
※なお、以下のように表示されている場合は、選択の必要はございません。
検索ボックスが表示されない場合もありますので注意しましょう。
※なお、ASINという言葉になじみのない方は、以下の記事に詳しく解説されておりますので、ぜひ参考にしてください!
🔗【最新版】Amazon ASINとは?調べ方や作成法、出てこないときの対処法まで解説!!
3. 報告したいASINまたはコンテンツを選択
検索結果にコンテンツが表示されたら、報告したいASIN・画像・オファーのいずれかを選択してください。
コンテンツは1つ以上選択することが可能です。
ASIN全体を選択する場合は、検索語に一覧表示された対象コンテンツの左横にあるチェックボックスにチェックを入れます。
報告したいコンテンツが特定の出品または画像、オファーのみに関連する場合は、商品名の下に表示されている「すべての画像を表示」または「オファーを表示」を選択後、対象となるコンテンツにチェックを入れるようにしましょう。
例えば、商品ページに許可なく掲載されている画像を報告したい場合。
この場合は「すべての画像を表示」をクリックし、表示された画像の中から対象の画像にチェックを入れます。
4.知的財産権の疑いについて詳細を記入
a)問題のタイプを選択
問題のタイプは、商標権侵害、著作権侵害、特許侵害から一つ選択できます。
問題のタイプ |
該当する事例 |
商標権侵害 |
・商品詳細ページで無断で商標を使用 ・製造していない商品を販売 ・商品パッケージに無断で商標を使用 |
著作権侵害 |
・著作権で保護された画像を許可なく、商品詳細ページで使用している ・CDやDVDなどの海賊版を販売している商品ページ |
特許侵害 |
・特許を取得している商品が、第三者によって無断で出品されている ・模倣品が販売されている |
意匠権の問題 |
・デザインを模倣した商品が出品されている |
報告できる問題のタイプは、1回につき1種類のみです。
複数の種類を報告する場合は分けて行ってください。
例えば、商標権侵害の報告内容に、著作権侵害や特許侵害の内容を入力しないよう注意してください。
b)問題の詳細について選択・記入
選択した問題タイプに応じて、表示される項目が異なります。
表示された項目を、上から順番に選択・記入していきましょう。
c)追加情報を入力
問題のタイプに応じた選択と記入を行ったら、その後に表示されるスペースに追加情報を入力します。
この追加情報は、できる限り多く、詳細に記入することで、より迅速かつ的確に対応してもらえます。
d)知的財産権の所有者(または登録代理人)の連絡先情報を入力
最後に「送信」をクリックすれば完了です。
申し立てが完了すると、審査の上、該当する出品者に対してメール等にて報告が送られます。
また、知的財産権の侵害が確認されると、該当のコンテンツはAmazonストアから削除されます。
申し立てを行うなかで起こり得る注意事項と対処法について、以下の表にまとめましたのでこちらも併せてご確認ください。
注意項目 | 問題 | 対処法 |
商標 | 商標が見つからない |
商標を発行した機関に確認し、商標の有効期限が切れていないかなどを要確認 ※Amazonブランド登録に関連づけられ、アクティブな商標のみ利用可能 |
ブランド | 対象のブランドが表示されない |
ブランドの管理者に連絡して役割を更新してもらう ※Amazonブランド登録で権利所有者または登録代理人が割り当てられているもののみ利用可能 |
侵害を報告
Amazonブランド登録に登録しているブランドと提携していない場合は、「侵害を報告」から申し立てを行ってください。
「侵害を報告」フォームは、出品者・ベンダー・購入者アカウントにログインすることで使用できます。
手順については、「違反を報告」の手順を参照してください。
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「違反を報告」の報告状況を確認する方法
次に、「違反を報告」の報告状況を確認する方法について解説します。
手順は次のとおりです。
⚫︎Amazonブランド登録TOP>監視>提出履歴
「提出履歴ページ」では、報告状況の確認以外に「報告の撤回」や「報告をエスカレート」することも可能です。
Amazonで権利侵害を行う際の注意点
Amazonで権利侵害を行う際の注意点についてお伝えします。
スムーズに申し立てを行えるよう事前にチェックしておきましょう。
Amazonで権利侵害を行えるのは、権利者または代理人のみ
知的財産権の侵害の申告は、ブランドの権利所有者または権利所有者の許可を得た代理人のみ実行可能です。
それ以外の方が手続きを行っても対応してもらえないので、注意してください。
もし役割を割り当てられていない場合は、Amazonブランド登録者に連絡して役割を更新してもらうようにしましょう。
商品の不正流通に対する問題には対応できない
Amazonでは、不正流通に関しては対応してもらえません。
第三者が不正に商品を流通させている場合は、当事者に直接連絡して解決する必要があります。
商品識別コードは、知的財産権を保護しているものではない
JAN、ISBN、EANなどの商品識別コードは、知的財産権を保護しているものではないことも覚えておきましょう。
商品識別コードに対して申告を行っても、侵害の対象にはなりません。
権利侵害を未然に防ぐ!自社ブランド保護のためにやっておくべきこと
Amazonで自社ブランド商品を出品する場合、権利を侵害されないかどうか心配になる方もいると思います。
そこで、できる限り安心・安全に出品を行うために、Amazonブランド登録を行うのがおすすめです。
Amazonブランド登録を行うことで、Amazonが知的財産権侵害の疑いや不正確な出品情報を検出し、報告してくれます。
また、便利な各ツールを利用して、知的財産権侵害の侵害に対する自動予測や、ブランド名を使用する商品に対する承認権限の強化などを行うことも可能です。
Amazonブランド登録は無料で行えますので、ブランドを保護するためにもぜひ登録しておきましょう。
登録方法については、そばにが提供するホワイトペーパにまとめていますので、ぜひチェックしながら一緒に登録を行っていきましょう。
安全にAmazonで出品したいなら運用代行の利用もおすすめです!
運用代行なら、権利侵害で困ったときにAmazon物販のプロに相談したり、対処法についてアドバイスをもらうことが可能です。
実際にAmazonでは転売が頻繁に行われており、自社ブランドの製品にも関わらず他の出品者に販売されてしまう恐れもあります。
特に自社ブランド製品を販売する方にとっては、転売対策を行うことは利益損失を防ぐために重要です。
運用代行なら転売対策についてもサポートを受けられます。
そばにのアカウント運用代行
弊社でもアカウント運用代行サービスを提供しています。
そばにのアカウント運用代行で提供しているメニューは、次のとおりです。
商品の出品登録〜カスタマーサポートまで、Amazon物販に関わるほぼすべての業務をプロに丸投げできます。
また、アカウント運用を行うなかで「転売屋対策」と「相乗り出品の監視」も行いますので、権利を侵害する出品者の早期発見や、不正な出品による利益損失のリスクを低減することが可能です。
さらに、しっかりとした売上アップにも繋げられます。
実際に弊社のクライアント様の多くは、1年以内に大幅な売上アップを実現しています。
1年で約207万円/月を達成!
雑貨の販売を行うクライアント様では、約62万円/月だった売上を1年で約207万円/月まで伸ばしました。
こちらのクライアント様で実施した施策は、以下です。
- SEO最適化
- レビュー施策
- 画像最適化
- 広告運用最適化
- 配送面の強化
特に、Amazon広告の運用においては、6ヶ月でROAS(広告の費用対効果)を4777.17%まで引き上げることに成功しました。
もしかすると、このような大幅な売上アップは特別な事例だと思われるかもしれません。
しかし、実はAmazonで売上を上げられない大きな原因は、SEOや広告・商品カタログなど、売上に関わる施策を正しく活用できていないことです。
これらのAmazonで活用できる施策を、分析と検証を行いながら、商品状況に合わせて戦略的に実施することができれば、大幅な売上アップを図ることは十分に可能です。
「安心・安全にAmazonで出品したい!」
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もしこのようにお考えでしたら、ぜひ一度そばににご相談ください。
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※お電話からのお問い合わせは初めに一次受付にてご対応となります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
Amazonでは、権利侵害に対して申告できる仕組みが整っています。
また、Amazonブランド登録に登録しておくことで、Amazonが自動的に不正な出品情報を検知・報告してくれるので、安心して出品することが可能です。
知的財産権の侵害が発生した場合に備えて、ぜひこの記事で権利侵害の申し立て手順について確認しておきましょう。
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大阪府出身。学生起業でAmazon OEM自社ブランド事業を行いながらコンサルタントして活動。
その後新卒で(株)船井総合研究所に入社し、Amazonを中心としたECコンサルティングに従事。
独立し、ECコンサルとシステム開発を行う(株)NOVASTOを設立。
その後「(株)そばに」にEC支援事業を移管。Amazon販売支援歴10年、Amazon プラチナム・パートナー・エージェンシー認定企業として累計800社のAmazon販売事業者様のサポートし、多数のベストセラー獲得商品、Amazon.co.jp販売事業者ワード受賞企業を複数輩出してきた実績を持つ。
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