Amazon広告の効果を最大化!売上をアップさせる運用方法とは?
Amazonでは自社商品を宣伝する広告が複数用意されています。
広告の種類と目的はそれぞれ異なります。
そのため目的に合った広告選びが大切です。
目的と合致していない広告を選ぶと、思ったように効果が出ない結果になる可能性も。
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そこでこの記事では、
- Amazon広告の種類
- Amazon広告を掲載する目的
- Amazon広告の運用方法
を中心に紹介します!
この記事を読むことでAmazon広告の種類はもちろん、広告を効果的に活用する方法が分かります。
記事後半からは売上をアップさせる広告の運用方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください!
「Amazonで広告を掲載したいけど、広告の種類が多くて分からない」という方にもオススメの記事です。
Amazonの広告の種類とは?
冒頭で紹介したとおり、Amazonで広告を掲載するときは複数ある広告の中から選ぶことが第一歩です。
もちろん複数の広告を組み合わせて掲載しても問題ありません。
しかし広告ごとにそれぞれ目的と合った運用をする必要があります。
たとえば「動画で広告を掲載したい」のと「Amazonで自社のロゴを宣伝したい」場合、選ぶ広告の種類は変わります。
ここからは6つのAmazon広告の特徴を紹介するので、参考にしてください。
スポンサープロダクト広告
スポンサープロダクト広告は、検索結果画面の下に表示される広告です。
上記の赤枠部分がスポンサープロダクト広告になります。
ちなみに赤枠の上にある広告は、次に紹介する「スポンサーブランド広告」です。
スポンサープロダクト広告はAmazon広告の中でも気軽に始めることができ、多くの事業者が利用しています。
スポンサープロダクト広告は、
- クリック課金制
- 競合よりも上位表示される
ことが大きな特徴です。
クリック課金制なので、広告がクリックされたときだけ課金される仕組みです。
そのため費用対効果を高く運用することができます。
また、検索結果画面で上位に表示されるため、他の競合商品より圧倒的に目立ちます。
こちらの広告は、とくに新規出品をしている方にオススメ。
理由はカンタンで、商品を登録したばかりだとなかなか商品ページのアクセスが増えないためです。
スポンサープロダクト広告を利用することで、商品登録をした直後から検索してみてもらうことができます。
関連記事:Amazonスポンサープロダクト広告とは?運用方法やその効果の指標についてまとめます。
スポンサーブランド広告
スポンサーブランド広告は、Amazonの検索結果画面の下に表示される広告です。
上記の赤枠部分がスポンサーブランド広告で、
- ブランドロゴ
- 見出し
- 商品(最大3つまで)
を表示できる広告となります。
- Amazonストアへ誘導できる
- ロゴを表示できる
ことが大きな特徴です。
先ほど紹介した「スポンサープロダクト広告」と異なり、Amazonストアへユーザーを誘導することができます。(商品ページへ誘導することも可能)
また、ロゴを表示できるのも大きな特徴です。
そのためロゴの認知度を上げて、ブランドの魅力を上げたい方にオススメの広告です。
さらに検索結果画面の下に表示されるので、シンプルに目立ちます。
デメリットはブランド登録が必須だということです。
amazon Brand Registryからブランド登録をしないと、スポンサーブランド広告を利用できません。
ブランド登録については「Amazonブランド登録(Amazon Brand Registry)がマストな理由と登録手順」を参考にしてください。
スポンサーブランド広告についてもっと知りたい方は、「Amazonスポンサーブランド広告とは?設定・運用方法まで解説!」で詳しく解説しています。
スポンサーディスプレイ広告
スポンサーディスプレイ広告は、広告の表示場所が複数あります。
上記の部分に表示されるほか、
- Amazon内の商品詳細ページ
- カスタマーレビュー
- 商品検索結果ページ横
- おすすめ商品の下広告枠内
にも表示される広告です。
スポンサーディスプレイ広告の特徴は、
- リターゲティング機能
- 競合他社商品ページに表示される
ことです。
複数の場所に広告が表示されるので、表示場所が増えることも大きな特徴です。
そのほかにも、商品に興味があるユーザーを追跡して広告を表示させる「リターゲティング機能」もあります。
さらに競合他社の商品ページにも広告が表示されるため、ユーザーに商品を比較してもらうことも可能です。
ちなみにスポンサープロダクト・ブランド広告には、リターゲティング機能はついていません。
※こちらの広告も「ブランド登録」が必要です。
スポンサーブランド動画広告
Amazonで唯一の動画広告が「スポンサーブランド動画広告」です。
検索連動&クリック課金型の広告となり、スマートフォンだと下記のように表示されます。
パソコンから見る場合は、下記のとおり。
静止画よりも多くの情報をユーザーに伝えることができるのが特徴です。
スポンサーブランド動画広告は、
- 商品の利用方法を紹介したい
- 商品が動いているシーンをユーザーに見せたい
という方にオススメの広告となります。
たとえば電動工具を販売するときは、商品の使い方を紹介することで、ユーザーが「商品を買った後の未来」を想像してもらうことができます。
さらに商品がじっさい動いているシーンをユーザーに見せることで、商品の魅力を動的に見せることも可能です。
一方、情報商材や本などあえて動画にする必要のない商品であれば、別の広告を選ぶが方が良いでしょう。
※こちらの広告も「ブランド登録」が必要です。
関連記事:【売上げアップ】Amazonスポンサーブランド動画広告とは?
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カスタム広告
カスタム広告とは、Amazonと協力し独自の広告を作り上げる方法です。
上記画像のように、Amazonの梱包材に広告を掲載するなど、出品者とAmazonが協力して広告を掲載します。
他にも、
- 商品梱包の中にチラシを同封
- ブックカバーに広告を掲載し商品梱包内に同封
など、さまざまなカスタム広告があります。
通常の「スポンサープロダクト広告」などとは大きく異なり、大規模な広告を掲載したいときにオススメです。
ただその分コストもかかるので、資金に余裕がある企業ではないとムズかしいでしょう。
Amazon DSP
Amazon DSP広告は、唯一Amazonのサイト「外」から顧客を呼べる広告です。
ここまで紹介した広告(カスタム広告は除きます)は、すべてAmazon「内」で配信されます。
つまりAmazonのユーザー以外にも商品を宣伝することが可能です。
そのため「今すぐ売上を伸ばしたい!」という方よりも、新規のユーザーを増やして「これから売上を増やすための準備」を目的に利用する方がオススメです。
ただAmazon DSP広告は参入障壁が高く、広告主(メーカーや事業主)が自社で運用することはできません。
もし利用する場合は、
- 広告代理店
- ベンダー
- セラーセントラルアカウント
のいずれにかの担当者へ連絡を取る必要があります。
また、カスタム広告と同じように大規模な広告になるため、コストも高くなりがちです。
個人というよりも、資金が豊富にある企業向けの広告とも言えます。
Amazon広告の目標は「ROAS」か「売上」
ここまでで、Amazon広告の種類についてはご理解いただけたかと思います。
ここからはAmazon広告を掲載するときの「目標」について紹介していきます。
もちろん最終的な目標は利益を増やすことです。
利益を増やすためによく設定される目標は、
- ROAS
- 売上
の二つで、どちらかを目標に設定することをオススメします。
次章からそれぞれの用語の意味と、効果的な運用方法について紹介していきます。
Amazon広告の効果的な運用方法を徹底解説!
ROASを目標にAmazon広告を運用する
ROASとは「費用対効果」です。
ここでは「広告」にかけるコストに対して、どのくらいの効果が得られるを測定した指標となります。
費用対効果の数値が上がればその分成果も上がり、利益を増やすことにもつながります。
ROASを計算するときは「(CVR×商品単価)/ CPC」から求めることが可能です。
CVR=コンバージョン率
CPC=クリック単価
たとえば、
- CVR:20%
- 商品単価:3,000円
- CPC:200円
の場合ROASは300%【(20%×3,000円)/200円】となります。
「CPC」と「CVR」に対して施策を行うことで、費用対効果を上げることが可能です。
それでは次章から、具体的にどのような施策を行えば良いかを紹介していきます。
CPCを下げる施策とは?
結論としては、入札額を下げることです。
入札単価を下げることでROASの数値が上がるケースは、
- 「売上」「ROAS」どちらも低い
- 「売上」は大きく「ROAS」は低い
となります。
当たり前のことですが、ROASが低い時にCPC(クリック単価)を下げることで、ROASは上がりやすいです。
逆に「売上」「ROAS」どちらの数字も高い場合は、さらに入札額を上げて売上を伸ばすのも一つの方法です。
ではどのように入札単価を下げるかですが、広告のタイプを変更することが考えられます。
CPCが高いのはスポンサーブランド広告
広告タイプ | ターゲティングの種類 |
スポンサーブランド | キーワードターゲティング |
スポンサーブランド | 商品ターゲティング |
スポンサープロダクト | キーワードターゲティング |
スポンサープロダクト | 商品ターゲティング |
スポンサーディスプレイ | 商品ターゲティング |
上記の表は、CPC(クリック単価)が高い順番で広告の種類を並べたものです。
「スポンサーブランド広告」「キーワードターゲティング」がもっとも高く、言い換えるとお金がかかる広告です。
上記の表を参考にしつつ、広告のタイプを変更し入札単価を抑えましょう。
たとえば「スポンサーブランド広告」で、「キーワードターゲティング」を「商品ターゲティング」に変更するなども考えられます。
補足
「スポンサーブランド広告」などのAmazon広告は、
- キーワードターゲティング
- 商品ターゲティング
上記二つのターゲティング方法から選ぶことができます。
それぞれカンタンに紹介するので、あわせて参考にしてください。
キーワードターゲティング | 商品と関連するキーワードを選択するターゲティング方法です。 たとえばユーザーが「コーヒー」と検索したときに自社商品を見せることができます。 |
商品ターゲティング | 商品を選択して、その商品のページ内に広告を出すターゲティング方法です。 競合の商品ページにも広告を掲載することができます。 |
CVRを上げる施策とは?
CVRを上げる施策として、
- ターゲティングの見直し
- 商品ページのリライトや改修
があります。
たとえば「売上が大きく」「CVRも高い」場合は、ターゲティングを見直し配信量をさらに増やすことで、売上アップが期待できます。
逆に「売上が小さく」「CVRも低い」場合は、広告掲載を停止することも検討しましょう。
その分の浮いたコストを別の商品の広告費として使うことで、相対的にCVRを上昇させることが期待できます。
また、商品ページのリライト・改修も大事です。
広告を掲載しても「必要事項が書かれていない」「商品の魅力が伝わらない」等の商品ページでは、CVRも低くなります。
商品の魅力を伝えるには、商品紹介コンテンツ(A+)を利用するのが良いでしょう。
「商品紹介コンテンツとは?作成方法・メリデメご紹介!」で詳しく紹介しているので、参考にしてください。
売上を目標にAmazon広告を運用する
次に「売上」を目標にAmazon広告を運用する場合です。
まず「売上」は「インプレッション×CTR×CVR×商品単価」から計算されます。
CTR=クリック率
CVR=コンバージョン率
広告を改善することで「インプレッション」と「CVR」の二つは数値を改善することが可能です。
では、どのように改善するかを見ていきましょう。
インプレッションを上げる方法
インプレッションとは、ユーザーにどのくらい広告が見られているかがわかる指標です。
インプレッションの数値を増やすには、
- 入札価格を増やす
- ターゲティングの追加
が有効となるでしょう。
Amazon広告は、オーディンションで掲載する順番を決めます。つまり競合他社より入札価格が負けていると、インプレッション数はなかなか上がりません。
ただ、入札単価を上げればコストもかかります。
そのためAmazonから提供されるレポートを活用し、売上を伸ばせる可能性が高い広告に集中して入札価格を増やしましょう。
ターゲティングの追加
もう一つの方法は、ターゲティングの追加です。
つまり広告を配信する回数を増やす方法で、インプレッションを増やすことはできるでしょう。
ただ、CVR(コンバージョン率)が一向に増えないと、売り上げにつながりません。
ターゲティングを追加するときは、その後の動向を確認しPDCAを回すことが大切です。
CVRを上げる方法
CVRを上げる方法は先ほどのROASと同じなため、カンタンに紹介します。
CVRを上げる方法としては、
- ターゲティングの見直し
- 商品ページのリライトや改修
です。
ターゲティングを見直して売上をさらに増やす、もしくは商品ページを作り直して、商品の魅力を上げましょう。
もちろん「商品自体に魅力がない」「ニーズがあまりない」ということであれば、広告の掲載自体を止めることを検討した方が良いと思います。
他に出品している商品へ広告コストをかけることで、相対的にCVRを増やすことが期待できます。
まとめ
Amazon広告は種類が多いため、しっかりと目的を持って選ぶことがポイント。
また、広告を掲載した後もPDCAを回して広告の効果を最大限活かすことも大切です。
ただ、はじめて広告を掲載する方や「競合ともっと差をつけたい」「広告を掲載して大きな成果を出したい」という方は、運用代行会社に任せるのもありです。
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大阪府出身。学生起業でAmazon OEM自社ブランド事業を行いながらコンサルタントして活動。
その後新卒で(株)船井総合研究所に入社し、Amazonを中心としたECコンサルティングに従事。
独立し、ECコンサルとシステム開発を行う(株)NOVASTOを設立。
その後「(株)そばに」にEC支援事業を移管。Amazon販売支援歴10年、Amazon プラチナム・パートナー・エージェンシー認定企業として累計800社のAmazon販売事業者様のサポートし、多数のベストセラー獲得商品、Amazon.co.jp販売事業者ワード受賞企業を複数輩出してきた実績を持つ。
ゴルフパター練習機ブランド「PuttOUT」をM&Aで取得し、売上を1年半で10倍に成長させる。