楽天市場に出店するメリットとは?条件やプランまで徹底解説
楽天市場でネットショップを開くときは、「出店コスト」「出店条件」を調べておくことが大切です。
また、あらかじめ楽天市場で出店するメリット・デメリットも知っておく必要もあります。
デメリットも知っておくことで、どのECサイトでお店を開くかの判断材料になります。
そこでこの記事では、
- 楽天市場に出店するときのポイント
- 楽天市場へ出店する条件
- 楽天市場で出店するメリットとデメリット
を中心に紹介します。
「楽天市場でお店を開くか迷っている…」
「どのECサイトでお店を開くか迷っている」
という方は、ぜひ参考にしてください!
楽天に出店するときに押さえておくべきポイント3つ!
冒頭でもお伝えしたとおり、楽天で出店を検討している方は下記3つのポイントを押さえておくことが大切です。
- 出店プランと費用
- 出店に必要な条件
- メリットとデメリット
次章から一つずつ見ていきましょう!
楽天の出店プランや費用は?
楽天市場へ出店するためには出店費用を支払う必要があります。
出店プランは3つに分かれており、それぞれの出店料を比較すると下記のとおりです。
プラン | 出店料(月額)/税別 |
がんばれプラン! | 19,500円(年間一括払) |
スタンダードプラン | 50,000円(半年ごとの2回分割払) |
メガショッププラン | 100,000円(半年ごとの2回分割払) |
がんばれプラン!
もっとも安い「がんばれプラン!(19,500円/月額)」は、初心者にオススメの出店プラン。
コストを抑えることはできますが、
- 登録できる商品数:5,000商品まで
- 最大画像容量:500MBまで
と、後述するプランよりも登録可能な商品数・画像容量に制限がかかります。
システム利用料も月間売上高の「3.5%〜7.0%」と、他のプランに比べて高いです。
スタンダードプラン
月額の出店コストは50,000円の「スタンダードプラン」です。
月商140万円以上を目指す方にオススメのプランとなっています。
システム手数料は「2.0%〜4.5%」と「がんばれプラン!」よりも、ランニングコストは安く設定されています。
登録可能商品数と最大画像容量については、
- 登録できる商品数:20,000商品まで
- 最大画像容量:5GBまで
です。
メガショッププラン
月額の出店コストがもっとも高い100,000円の「メガショッププラン」。
システム手数料は「2.0%〜4.5%」と、スタンダードプランと同じです。
ただ、「登録できる商品数」「最大画像容量」は無制限となります。
そのため、商品数が20,000点を超える場合や、5GB以上の画像容量が欲しい方にオススメのプランです。
メガショッププランの初期値
商品数と画像容量は無制限ですが、初期値は「50,000商品」画像容量は「5GB」と設定されています。
もし上限を変更する場合は、都度商品数と容量アップの依頼を申請する形です。
ライトプランは廃止
以前まであった月額手数料39,800円の「ライトプラン」ですが、2021年1月に廃止となりました。
コスト的には「がんばれプラン!」と「スタンダードプラン」の中間に位置するプランでしたが、今後は上記で紹介した3プランから選ぶひつようがあります。
出店プランの変更
もし「がんばれプラン!」から「スタンダードプラン」へ変更したいときなどプランを変更するときは、
- 出店申し込みに捺印する時
- プラン満期後
のどちらかのタイミングで変更することが可能です。
一つ目は「出店審査」に通過し、正式な申し込み書に捺印をするタイミングでプラン変更が可能です。
もう一つはプラン満期後で、プラン期間は「がんばれプラン!/スタンダードプラン/メガショッププラン」すべて1年となります。
ちなみにプラン満期の1ヶ月前までに申請する必要があるので、注意しましょう。
「おすすめプラン診断」を参考にプランを決める
楽天の出店案内ページを見ると、3つの質問に答えるだけでオススメのプランが選出される「おすすめプラン診断」があります。
こちらを参考にしつつ、運営スタイルにあわせた出店プランを選びましょう。
「月額費用シュミレーション」でランニングコストを算出
あわせて月額のランニングコストの試算も行いましょう。
楽天の出店案内を見ると「月間費用シュミレーション」があります。
試しに下記の条件で出店すると、費用がいくらかかるを見てみましょう。
プラン | スタンダードプラン |
目標月商 | 300万円 |
予想客単価 | 〜3,000円 |
商品ジャンル | 日用品 |
すると、月間費用は下記のとおりとなります。
内訳 | 費用 |
スタンダードプラン | 50,000円 |
システム手数料(パソコン) | 46,000円 |
システム手数料(モバイル) | 73,000円 |
システムサービス利用料金(楽天ポイント原資) | 28,500円 |
システムサービス利用料金(安全性・利便性向上のシステム手数料) | 3,000円 |
システムサービス利用料金(アフィリエイト利用料) | 17,550円 |
楽天ペイ利用料 | 103,000円 |
合 計 | 321,050円 |
月間費用を見るとわかるとおり、出店プランとは別にランニングコストがかかります。
それぞれどのような費用なのか、下記でカンタンにまとめたので参考にしてください。
システム手数料(パソコン・モバイル)
月間の売り上げに応じてかかる手数料です。
ユーザーがパソコン・モバイルどちらで購入したかによって、別途かかります。
システムサービス利用料金
楽天へ出店すると下記3つのサービスに加入可能ですが、それぞれ手数料もかかります。
- 楽天ポイント原資
- 安全性・利便性向上のシステム手数料
- アフィリエイト利用料
楽天ポイント原資 | 楽天会員に付与されるポイントで、出店者はポイントの原資を1%負担します。 |
安全性・利便性向上のシステム手数料 | システムをアップデートするための手数料です。 月間売り上げに対して0.1%分がかかります。 |
アフィリエイト利用料 | 楽天市場がアフィリエイト広告管理を行う手数料です。 アフィリエイターへの成果報酬と楽天への手数料が「アフィリエイト手数料」です。 |
楽天ペイ
キャッシュレス決済の楽天ペイを導入・利用する手数料もかかります。
メリットは決済関連業務の負担軽減と、ユーザーにとって決済できる支払い方法が増えることです。
利用料金は「2.5%〜3.5%」ですが、月額の決済高と平均決済単価によって異なります。
R-Messe
事業者と顧客のチャットツールです。
プランによって利用料金は異なり、
- メガプラン&スタンダードプラン:5,000円(月額)
- その他プラン:3,000円(月額)
となります。
お問い合わせ機能として使われることが多く、ユーザーが商品の不安点などを解消できるメリットがあります。
結果、売り上げを増やすきっかけにもなるツールです。
オプションサービス
オプションサービスとして、
- R-SNS
- R-Mail
もあります。
「R-SNS」は、SNSを利用して楽天市場での店舗運営に活用する事業者をサポートするサービスです。
「R-Mail」は、メールマガジンの配信ができるサービスで、1通あたり1円(税別)となります。
上記のとおり、出店プランにかかるコスト以外にも、ランニングコストがかかります。
そのため「月間費用シュミレーション」でランニングコストを計算し、採算が取れるかを確認しましょう。
楽天出店に必要な条件とは?
楽天へ出店をするときには、条件があります。
楽天へ出店するときの流れとしては、
- 楽天の「出店申込」から申し込みをする
- RMSアカウントを作成する
- 開店準備と開店前審査を受ける
- 審査完了後、運営スタート
です。
ちなみに「RMSアカウント」は、楽天の出店者が管理する「店舗運営システム」へログインするアカウントで
通常申し込みから2〜4週間の発行となります。
申し込み自体はムズかしくないのですが、
- 個人の副業で出店する
- 楽天で決められた「取扱禁止商材」を販売する
場合は、楽天市場で出店することはできません。
逆に楽天への出店を法人としてする場合はもちろん、個人事業主として出店する場合は問題ありません。
楽天の出店は審査が厳しい
上記で挙げた条件以外でも、楽天が「楽天市場へ出店するにはふさわしくない」と判断した場合、出店前審査に落ちることも。
楽天市場は知名度や信頼性が高いECサイトなので、出店者にも一定のクオリティが求められます。
メリット/デメリット
ここからは楽天で出店する、メリットとデメリットを紹介していきます。
メリット
- 利用者が多い
- 楽天ポイントによる集客
- アフィリエイトによる集客
- セールやキャンペーンの定期開催
- 信頼性が高い
利用者が多い
楽天会員は1億人を超えているため、集客力は群を抜いています。
「楽天経済圏で生活している」というユーザーも多数おり、楽天グループのEC総額も5兆円超え。
楽天市場のマーケットシェアは25.2%と、かなり高いシェアを獲得しています。
楽天ポイントによる集客
楽天では、楽天カードを利用したときなどにポイントが貯まる仕組みです。
楽天市場では「スーパーポイントアッププログラム(SPU)」があり、楽天のサービスを利用するとポイント倍率も高まります。
ポイントが貯まると「ポイントもあるから楽天市場で何か買おう」と思うユーザーも増えます。
結果的に集客率も増え、商品を購入するユーザーも増えていくのもメリットの一つでしょう。
アフィリエイトによる集客
楽天で出店すると、アフィリエイターが商品の販促活動を行います。
アフィリエイターが代わりにブログ等で商品を紹介するため、結果的に楽天への集客も増えます。
魅力ある商品であれば、宣伝コストをかけなくても代わりに商品販売してくれるのもメリットです。
セールやキャンペーンの定期開催
「楽天スーパーSALE」をはじめ、「お買い物マラソン」など定期的にイベントを行うも楽天の強みです。
さらに楽天スポンサーの「楽天イーグルス」が勝つとポイント還元キャンペーンが行われたり、定期的に集客率を上げる仕組みができています。
信頼性が高い
ECサイトではお互い顔が見えない状態でお買い物をするので、信頼性も大事です。
「楽天市場」は日本人なら一度は聞いたことがあるECサイトで、ネームバリューも抜群。
さらにルール違反をしている店舗に対しては「サービス停止」「出店契約解除」等の厳正な対処を行なっています。
ユーザーからすると安心・安全に取引ができる場所で、信頼性が高いのもメリットの一つでしょう。
デメリット
- 出店料が高い
- プロモーションに制限がある
- 電話注文の受付禁止
出店料が高い
一つ目は出店料の高さです。
たとえばAmazonの出店料を見ると、大口出品でかかるコストは月額「4,900円(+販売手数料)」です。
楽天の場合、毎月1万円以上は少なくともかかります。
そのため売上が不安定な場合、赤字になる可能性があります。
プロモーションに制限がある
楽天では、管理画面からユーザーのメールアドレスをダウンロードすることはできません。
理由としては個人情報保護の漏洩防止です。
たしかに事業者がメールアドレスなどユーザーの個人情報をダウンロードできてしまうと、個人情報の流出がリスクもあります。
ただ、プロモーションにある程度制限がかかるのも事実です。
電話注文の受付禁止
楽天へ出店している店舗は、電話注文が禁止です。
そのため問い合わせがあっても、電話で直接注文を受けることはできません。
楽天市場への出店まとめ
楽天市場へ出店すること自体はカンタンですが、審査がキビしいため落ちることもあります。
また、ランニングコストも他のECサイトに比べて割高です。
もちろん集客率などから判断して、楽天市場を選ぶ事業者もいます。
ただはじめてネットショップを開く場合「初月から数万円のコストを払うのはちょっとキツイ…」という方もいると思います。
もし
「コストを重視している」
「ランニングコストはできる限り抑えたい」
という方は、Amazonで出店することをオススメします。
文中でも軽く触れましたが、Amazonでかかるコストは「4,900円(大口出品/月額)+販売手数料」と費用もかなり抑えることができます。
Amazonで出店する方法を知りたい方は、
上記2記事を参考にしてください。
もし「Amazonでの出店方法がよく分からない…」「Amazonで出店したはいいけど何をすればいいか分からない…」
という方は、私たち「そばに」へ相談してください!
そばにではAmazonのことを熟知したコンサルタントたちが、Amazonの出店方法など幅広くサポートすることができます。
「Amazonでお店を開きたい!」という方は、ぜひ下記のボタンからお問合せください!
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監修者紹介
佐藤 秀平
代表取締役 CEO
株式会社そばに 代表取締役 CEO。
大阪府吹田市出身。大阪教育大学卒。
学生起業でAmazon EC事業を立上げ、メーカー在庫処分品販売・OEM商品販売・食品ブランド販売を行い、販売事業者とコンサルタントして活動。その後新卒で株式会社船井総合研究所に入社し、Amazonを中心としたECコンサルティングに従事。
その後独立し、ECコンサルティングとシステム機開発を行う株式会社NOVASTOを設立。その後老舗味噌屋をM&Aし、「株式会社そばに」に社名変更し、EC支援事業を移管。
Amazon販売支援歴10年、累計600社のAmazon販売事業者様のサポート行ってきた実績を持つ。