FBA納品前受注とは?在庫がない場合にも売上を逃さない。
細かいことを省いて説明すると「FBA納品前受注」は、「在庫切れ」の状態でも商品販売できるプログラム。
在庫がない状態で販売でき、安定した売上が期待できます。
…とはいっても、出品者がFBA納品前受注を利用するには条件があります。
また、すべての商品が「FBA納品前受注」対象ということではありません。
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そこでこの記事では、
- FBA納品前受注の概要と仕組み
- FBA納品前受注のメリット
- FBA納品前受注の設定方法と注意点
を中心に記事を紹介します。
売上チャンスを逃さないためにも、FBA納品前受注について知っておくことは大事です。
ぜひこの記事を参考に、売上を増やしていきましょう!
FBA納品前受注とは?
まず「FBA納品前受注」とは一体どのようなプログラムか、もう少し詳しく見ていきましょう。
FBA納品前受注の概要
本来Amazonでは、商品が「在庫切れ」になったら購入者は買うことができません。
当たり前のことになってしまいますが…。商品在庫が「ゼロ」ならば、出荷できる商品もありません。
このままの状態が続けば、購入者は減り比例して売上も減っていくでしょう。
しかし「FBA納品前受注」を利用することで、ユーザーは在庫切れになっている商品を購入することが可能。
先に「FBA納品前受注」を利用する条件を説明すると、
- 納品プランが作成ができている
- FBA倉庫への到着日が確定している
上記をクリアしていることが条件です。
※ちなみに以前はAmazonの営業担当が付いてないと使用できない選ばれし者の機能でしたが、2021年8月より一般開放されました。
FBA納品前受注のメリット
FBA納品前受注を利用するメリットは3つあります。
購入者が商品を見つけてくれる
一つ目は、購入者が商品を見つけてくれるメリット。
通常在庫切れになると、検索結果画面に商品がヒットしません。
しかしFBA納品前受注の対象商品になっていると、購入者は商品を買うことが可能。
言い換えれば商品が検索結果画面に表示されます。
売上ダウンの可能性を下げる
在庫切れになれば、通常売上は落ちるはずです。
しかしFBA納品前受注を利用することで、在庫切れでも商品を購入できます。
つまり売上ダウンの可能性を下げることが可能。
在庫の効率化
FBA納品前受注を利用すると、ユーザーは商品を購入できます。
購入タイミングは、出品者が倉庫へ商品を配送している期間です。
商品を配送している間に商品を買ってもらえれば、在庫の効率化になります。
倉庫へ到着したらすぐに購入者の元へ発送することができるためです。
「倉庫に保管」〜「発送」までの期間が短くなれば、
その分在庫も減り保管手数料などコスト面でもメリットがあります。
また、購入者も商品を選択できる幅が広がるため、購入者にとってもメリットはあります。
FBA納品前受注の仕組みとは?
ここまで概要とメリットについて詳しく説明しましたが、ここからは仕組みについて解説します。
在庫切れ&FBA商品が対象
FBA納品前受注の対象商品は、
- 在庫が切れになることのある商品
- FBA納品の商品
となります。
逆に考えれば、通常の在庫補充スケジュールの代わりにはなりません。
そのため原則は、在庫切れにならないよう在庫数を定期的に確認することが大切です。
アカウントごとに設定可能
FBA納品前受注を設定するときは「アカウント単位」です。
つまり「よく売れるあの商品には設定して、あんまり売れないこの商品にはFBA納品前受注を設定しなくていいや」ということはできません。
基本的には「FBA納品前受注」の設定は「有効」にしておいた方が良いと思います。
設定が有効になっていることで、納品プランを作成するたびに適用されるためです。
FBA納品前受注を設定しないデメリットは、今の所思いつきません。
下記から有効になっているか確認しましょう。
※上記ページでは、FBA納品前受注の「有効化」と「一時停止」の設定が可能です。
FBA納品前受注を停止した場合
もし「機能の一時停止」をした場合、言葉通りですが停止します。
ただ、停止すればすぐに反映されるわけではありません。
原則として「Amazonがメールで一時停止することを確認」してから72時間後に作成された納品は、FBA納品前受注を利用できません。
納品途中で購入者が商品を買ったとき
もし出品者が倉庫へ商品を送っている段階で、ユーザーが購入したとします。
この場合、ユーザーに表示されるお届け日は「入荷予定日」に基づきAmazonが自動計算します。
そのため「FBA倉庫へ到着するまで5日かかるのに、ユーザーには通常1〜2営業日で発送します」と表示されることはありません。
FBA納品前受注の画面表示は?
商品ページ右側に「2022年〇〇月〇〇日に入荷予定です。」と表記されている場合は、FBA納品前受注対象商品。
通常「在庫あり」等と表示されますが、FBA納品前受注の対象だと、入荷予定期日が表示されます。
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FBA納品前受注の設定方法をイチから解説!
FBA納品前受注はデフォルトで「有効」になっています。
有効になっているかどうかを確認するには「FBA納品前受注のステータス」を見るだけです。
下記の画面が表示されるので、「FBA納品前受注が有効です」となっていることを確認して終了。
もし一時停止になっている場合は、有効に変更しましょう。
その他、出品者がすることはありません。
FBA納品前受注を利用する条件
前提としてすべての商品が「FBA納品前受注」の対象にはならない可能性がある、ということを覚えておきましょう。
では、何に気をつければFBA納品前受注になるかというと…
- 予測される商品数が含まれる納品の履歴
- 運送会社の過去の正確性
- フルフィルメントセンターの保管状況
運送会社の正確性や保管状況に関しては、出品者がいくらがんばっても気をつけようがありません。
その一方で、
出品者が納品プランに記載された数の商品を常に出荷している場合、一時的な在庫切れが発生した際に、購入可能となる可能性が高くなります。
ともAmazonは明記しています。
言い換えれば「納品ミスを極力減らせば、FBA納品前受注の対象になるかもしれない」ということです。
そのため、納品ミスをしないよう気をつけましょう。
FBA納品前受注を設定する注意点
原則「在庫切れ」にならないようにすること
基本的なことですが、在庫切れにならないよう注意しましょう。
繰り返しになりますが、全ての商品が「FBA納品前受注」の対象になるとは言えないためです。
セラーセントラルを見ても、
一部の在庫切れのASINについては、フルフィルメントセンターに到着する前に商品が購入可能とならない場合があります。
と明記されています。
この場合ただの在庫切れになってしまいます…。そうならないように、在庫状況は定期的に確認しておくことが大事です。
関連記事:【Amazon出品者向け】在庫切れの対策法&起こった場合の対処法を解説
配送会社に確認を取るため、FBA納品前受注が遅れることも
もし「FBA納品前受注」の対象になっている商品でも、Amazonが配送会社へ確認を取る必要があります。
そのためユーザーはすぐに商品を購入できるということではありません。
Amazonが確認を取ってから「最大48時間(2日間)」かかる可能性があります。
FBA納品プランの有効期限
FBA納品前受注の対象となる商品は、
- 納品プランが作成ができていること
- FBA倉庫への到着日が確定していること
上記2つの条件をクリアしていること、と先述しました。
しかしここで注意点があります。
それが「FBA納品プランの有効期限は90日間」ということ。もしFBA納品前受注が有効になっていると、自動的に日付表示がされてしまいます。
そのため商品の納品予定が「90日」以上先の場合、納品プランをあえて作成しない方が良いです。
納品前受注はある意味、予約販売的な側面があります。
予約で購入した商品が、期限内に届かないのはまずいですよね。
そのためいつFBAへ納品できるかも考慮しつつ、対象商品を計画的にFBA倉庫へ納品していくことが大切です。
「一時停止」or「今すぐ再有効化」してもすぐにメールが届かない
FBA納品前受注を一時停止したりすると、Amazonから「確認しました」とメールがきます。
ただ、メールが届く時間はアバウトで、48時間以内となっています。
最長2日間は待つ可能性も。
2日経過しても連絡がない場合は、迷惑メール等に入っていないかを確認してください。
その上で届いてない場合は、Amazonのテクニカルサポートへ確認を取ることが大切です。
まとめ
FBA納品前受注の対象商品になることで、FBA倉庫へ到着する前の商品を販売することが可能。
そのため販売機会損失をかなり軽減することができます。
無効にしておくデメリットは今現在ないと思われるため、有効にしておくことをオススメします。
ただし、常にFBA納品前受注が使用できるわけではありません。
基本的なことにはなりますが、FBA倉庫にある在庫や販売状況を定期的に確認しつつ「在庫切れ」にならないよう気をつけましょう。
もし、
「在庫状況を定期的に監視するリソースが割けない」
「どのタイミングでFBAへ商品を送ればよいかわからない」
という方は、Amazon運用を代行する会社へ依頼することも検討した方が良いでしょう。
最悪「在庫切れ」になると、売上が大幅に下がるなどリスクがたくさんあるためです。
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大阪府出身。学生起業でAmazon OEM自社ブランド事業を行いながらコンサルタントして活動。
その後新卒で(株)船井総合研究所に入社し、Amazonを中心としたECコンサルティングに従事。
独立し、ECコンサルとシステム開発を行う(株)NOVASTOを設立。
その後「(株)そばに」にEC支援事業を移管。Amazon販売支援歴10年、Amazon プラチナム・パートナー・エージェンシー認定企業として累計800社のAmazon販売事業者様のサポートし、多数のベストセラー獲得商品、Amazon.co.jp販売事業者ワード受賞企業を複数輩出してきた実績を持つ。
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