Amazonクーポンプログラムの活用・発行方法をコンサルが徹底解説!
Amazonにはクーポンプログラムがあります。
事業者がクーポンを発行することで、購買率を増やすことが期待できます。
しかし残念ながら、クーポンを発行すればかならず商品が売れるということではありません。
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そこでこの記事では、
- クーポンプログラムのメリットとデメリット
- クーポン発行方法と注意点
- クーポンを発行して売上を最大化する方法
を中心に紹介します。
Amazonでクーポンを利用して売上を増やしたい方は、ぜひ参考にしてください!
クーポンプログラムとは?
Amazonのクーポンプログラムの特徴をカンタンにまとめると、下記のとおりです。
- ユーザーがワンクリックで取得できる割引サービス
- 商品の訴求力を高める
- 1商品から複数商品に設定可能
- 人気の高いクーポンは専用ページに表示
2018年にAmazonが導入したプログラムで、購買率を高めることが大きな目的です。
事業者は「購買率アップ」が、購入者は「安く買える」と双方にメリットがあります。そのためAmazon内では、多くの方がクーポンを利用しています。
他にも事業者がクーポンを発行するメリットが4つあるので、次章からチェックしていきましょう!
クーポン発行のメリットとは?
amazonでクーポンを発行するメリットは下記の4つです。
- 競合商品と差別化出来る
- 購買率(CVR)のアップ
- SEO効果を期待できる
- クーポン専用ページへの露出
それぞれカンタンに見ていきましょう!
競合商品と差別化出来る
クーポン付きの商品は目立つので、ほかの商品と差別化ができます。
理由はカンタンで、クーポン付きの商品には目立つバッジが付くためです。
ユーザーの視点に立つと、商品ページを見て目立つバッジがついていると興味を持ちますし、割引される商品であればなおさら目に留まりやすくなります。
購買率(CVR)のアップ
商品が安くなることで、購買率アップも期待できます。
ユーザーはクーポンを取得した瞬間にお買い物で利用可能です。
そのためユーザーが「買いたい!」と思ったときに商品購入ができ、購買意欲が下がることもないでしょう。
さらに注文を確定する画面で割引が適用され、ユーザーにとってもお得感が出やすいのも特徴の一つです。
SEO効果を期待できる
クーポンを付けることで、多くのユーザーが商品ページを閲覧し、購買率アップも予想できます。
そのため間接的にSEO効果を上げることも期待できます。
クーポン専用ページへの露出
Amazonには「Amazonクーポンページ」があります。
クーポン付きの商品だけを集めたページで、こちらのページをよく見るヘビーユーザーも多く存在!
クーポンページに載ることで、CTR(クリック率)を増やすことが期待できちゃいます。
特にクーポンページ左側にある
- 人気のクーポン
- 数量限定 半額クーポン
上記2つは、ユーザーの注目度が高いです。
クーポン発行のデメリットは?
クーポンを発行するデメリットはほぼありませんが、あえて挙げるなら「利益率」が低くなることです。
利益率が低くなる
クーポンを使うことで購入価格は安くなります。
そのため利益率が下がるのはデメリットでしょう。
また、クーポンを商品と引き換えたときに60円(1回)の引換手数料がかかります。
※ユーザーがクーポンを取得しただけでは手数料はかかりません。
クーポン発行方法と注意点をご紹介!
ここからはクーポンを発行する条件と方法を紹介していきます!
クーポンを利用するには、いくつか条件があります。
クーポンの利用資格と発行条件は?
出品者がクーポンを発行するには、下記3つの条件をクリアする必要があります。
- 大口出品者用アカウントを持っている
- Amazonで14日間以上商品を販売している
- 出品者評価なし、もしくは出品者評価が4.0以上
上記3つの条件を満たしていないと、クーポンを発行することが出来ないです。
また、商品の「レビュー」もクーポン発行条件に関係しますので、下記を見ていきましょう!
レビュー数 | クーポン発行可能条件 |
0件 | 星の数は関係なし |
1〜4件 | 星の数の平均2.5以上 |
5件以上 | 星の数の平均3以上 |
商品のレビュー数が「0件」ならば、評価の平均は関係ありません。
しかしレビュー数が「1〜4件」or「5件以上」の場合、星の数も平均以上であることが条件です。
さらに細かいポイントですが「新品」であり、「出品者出荷・Amazonからの出荷」もしくは「マケプレプライム」であることも、クーポンを利用する条件となります。
クーポンを利用できない商品
クーポンを利用できない商品は、
- 中古品(整備済み品)/コレクター品
- 本/ミュージック/ビデオ/DVD
- デジタルPCソフト
となり、クーポン適用はされないです。
また、不快感・嫌悪感を与える不適切なコンテンツが商品ページにある場合も、クーポンを利用できません。
クーポンの具体的な発行手順とは?
クーポンの発行方法もカンタンで、下記のとおりです。
- クーポン対象商品を選択
- 割引額・率・予算を設定
- クーポン名とスケジュールを設定
- ターゲットを設定
ここからは画像付きで、クーポンの発行手順を説明していきます!
クーポン対象商品を選択
まず「セラーセントラル>広告>クーポン」の順番で進めます。
すると画面右上に「新しいクーポンを作成」ボタンがあるので、クリックしてください。
クリックすると下記の画面へ飛ぶので、クーポンを付けたい商品の「ASIN」を入力し検索します。
検索結果に出た商品にチェックを入れ「次へ」ボタンを押します。
ちなみに最大50個の商品をクーポンに追加できます。
スケジュール・割引額・率・予算などを設定
下記の画面で、
- スケジュール
- 割引金額(割引率)
- 1人あたりのクーポン使用回数
- 予算
- クーポン名
- ターゲティング
を設定します。
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まず、クーポンの開始日と終了日を「1〜90日」以内でスケジュールを設定してください。
ちなみに後から設定を変更して延長もできるので、永続的にクーポンを発行することもできます。
利用回数の制限に関しては、販売戦略にもよりますが、基本は利用回数を1人につき何回も使える方が良いでしょう。
理由はカンタンで、1人のユーザーが100個商品を買っても、100人のユーザーが100個商品を買っても、利益は同じだからです。
ただし新しいお客さんを増やしたいのであれば、「ユーザー1人が使えるクーポンは1回だけ」設定するのがオススメ。
また、予算を決めるときは下記のコストを考えるのが大事です。
- 割引の日本円相当額
- 引換手数料
引換手数料とは、ユーザーが商品とクーポンを引き換えたときにかかるコストです。
たとえば、
- 1商品に500円のクーポンを設定
- 100人限定でクーポンを利用可能に設定
する場合、下記の計算となります。
(500円×100人)+(60円×100)=56,000円
(割引額×人数)+「引換手数料×引換数」
クーポンを使用するユーザーが増えると引換手数料も増えるので、予算を設定するときは注意して計算してください。
次に設定するのがクーポン名です。
クーポン名は自由に決めることが可能なので、わかりやすい名前をつけましょう。
たとえば電動工具を販売するなら「電動工具」にするとわかりやすいです。
ただし、
- 不快感を与える語句
- 割引率
- Prime Day
- サイバーマンデー
などイベント関連の語句は禁止となります。
次にターゲットを設定します。
こちらはあくまで任意ですが、
- すべての購入者
- Amazonプライム会員
から選択可能です。
購入者の分母は多い方が良いと思うので、「すべての購入者」を選ぶ方が良いでしょう。
内容を確認して登録完了
最後に内容を確認します。
問題なければ右上の「クーポンを登録」ボタンを押し、登録が完了します。
クーポンを発行して売上を最大化しよう!
たとえクーポンを発行しても、活用方法を間違えると失敗するケースもあります。
そこでここからは失敗しないクーポン活用のコツを紹介します。
失敗しないクーポンの活用のコツ!
- 購買率が低い商品に活用
- 人気商品に発行
- お試し商品・新商品に利用
それぞれ一つずつ、カンタンに紹介していきましょう!
購買率が低い商品に活用
一つ目が、購買率の低い商品に活用することです。
もちろんただ購買率が低い商品の場合、そもそも人気がない商品の可能性があります。
そのためPV(ページビュー)は多いのに、購買率が低い商品に活用するのがオススメです。
PVが高いということは、ユーザーは興味を持っている可能性が高いです。
しかし「値段が高くて手を出せない=購入まで至らない」ケースが多いでしょう。
クーポンを利用することでユーザーは買いやすくなるため、購買率を増やすことが期待できます。
人気商品に発行
二つ目は「人気商品」にクーポンを付けることです。
- 既に人気のある商品
- レビュー数も多い
上記の場合、ユーザーも安心して商品を購入することができます。
色違いなどバリエーションがある商品の場合、全てにクーポンを付けるのがオススメです。
お試し商品・新商品に利用
三つ目が「新商品」です。
新規のユーザー数を増やしたい場合、新商品をお試し感覚で使ってもらうためクーポンを付けるのも有効でしょう。
気軽に試せる商品にクーポンを付けることで、購入率アップが期待できます。
最適なタイミングは?
クーポンを発行するタイミングは、下記の3つがオススメです。
- 年末年始
- プライムデー前後
- ブラックフライデー前後
理由はカンタンで、大型イベント前後はAmazonのページを見るユーザーが増えるためです。
クーポンがあることで価格のハードルが低くなり、購入率アップが期待できます。
逆に「タイムセール」の時期にクーポンを発行するのはオススメしません。
タイムセールとクーポンの割引額が合算され、クーポンの訴求力が弱くなるためです。
クーポンを使って売上を最大化するためのポイント
クーポンは、ユーザーの価格に対するハードルを下げるツールです。
そのためクーポンを付けるだけで売れるということではありません。
クーポンを使って売上を最大化するためには、下記で紹介する2つもあわせて行うことが大事です。
商品ページの作り込み
一つ目は商品ページの作り込みです。
たとえ価格が安くなっても商品自体に魅力がなければ、残念ながらユーザーは買いません。
さらに必要な情報が商品ページに書いていないければ、ユーザーが購入することもないでしょう。
そのため商品紹介コンテンツ(A+)を利用して、魅力的でわかりやすい商品ページを作ることも大切です。
関連記事:商品紹介コンテンツとは?作成方法・メリデメご紹介!
スポンサープロダクト広告との併用
二つ目にスポンサープロダクト広告との併用です。
記事冒頭でお伝えしたように、Amazonではたくさんの事業者がクーポンを利用して商品を販売しています。
そのためクーポンだけでは他の出品者に埋もれる可能性も。
クーポンを利用するのと同時に、スポンサープロダクト広告で露出を増やすことも大事です。
関連記事:Amazonスポンサーブランド広告とは?設定・運用方法まで解説!
まとめ
Amazonのクーポンプログラムを利用することで、購買率をさらに増やすことが期待できます。
もちろんクーポンを付ける商品や、クーポンを発行するタイミングも適切に行うことが大切です。
ただ中には、
「どの商品にクーポンをつければいいかわからない」「クーポンの発行時期がいまいちわからない」
と悩む方もいると思います。
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私たち「そばに」では、Amazonのことを熟知したコンサルタントたちが、クーポンの発行方法など幅広いサポートをすることが可能です!
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大阪府出身。学生起業でAmazon OEM自社ブランド事業を行いながらコンサルタントして活動。
その後新卒で(株)船井総合研究所に入社し、Amazonを中心としたECコンサルティングに従事。
独立し、ECコンサルとシステム開発を行う(株)NOVASTOを設立。
その後「(株)そばに」にEC支援事業を移管。Amazon販売支援歴10年、Amazon プラチナム・パートナー・エージェンシー認定企業として累計800社のAmazon販売事業者様のサポートし、多数のベストセラー獲得商品、Amazon.co.jp販売事業者ワード受賞企業を複数輩出してきた実績を持つ。
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