【コンサルが解説】ECサイトのPV(ページビュー)とは?PV数の上げ方・売上へのつなげ方
ECサイトでPV(ページビュー)を増やすことは、売上を増やすためにも大切です。
PVをカンタンに言えば「ユーザーがどれだけサイトを見たかわかる」指標となります。
PVの増やし方を知ることで、ECサイトの売上にも大きく影響するでしょう。
そこでこの記事ではPVについて説明した後、PVが上がることのメリットを紹介します。
記事の後半からはECサイトでPVを上げる方法を説明し、じっさい売上につなげる方法まで解説します。
そばにのAmazon支援サービス一覧紹介資料をダウンロードする。
ECサイトを運営している方はもちろん、これからECサイトを利用する方はぜひ参考にしてください(^^)
ちなみにECサイトの説明は「自社ECとモール型ECの違いって?新規出店のメリット・デメリットとは」でくわしく紹介しているので、あわせてチェックしてください!
PVとは?
PVとは「ユーザーが何回サイトを見たか」が分かる指標・数値です。
PVが多ければ、たくさんサイトが見られたことになります。
そのためPVを上げることで、商品を購入する可能性のあるユーザーが増えるということです。
ただひとつ注意点があります。たとえば「株式会社そばに」のサイトが1万PVあるからと言って、1万人がサイトを見たわけではありません。あまりないケースですが、1人が500回サイトを見たら、500PVと計測されます。
つまり「サイトを見た人数」=「PV」ではありません。
とはいってもPVは多い方がメリットも多いです。
次章から、PVを上げることのメリットを具体的に解説します。
ECでPVを上げるとどうなる?
ECのPVを上げると影響が出る項目は、大きく分けて下記の3つです。
- 売上
- 知名度
- 売上改善の「情報」
一つ目は「売上」です。
たくさんの人がECサイトを見るということは、その分「商品を買う可能性があるユーザー」の分母が増えます。
もちろんPVが上がったからと言って、かならず売上がついてくるわけではありません。
しかし販売している商品が似ているECサイトが2つあったとして、「1,000PVあるECサイト」と「5PVあるECサイト」であれば、前者の売上が高いはずです。
くり返しになりますが、買ってくれる可能性があるユーザーが多いためです。
もちろん少ないPVでも売上を増やすこともできるという意見もあります。
その意見も正しいのですが、やはりECサイトをはじめた最初の内はPVを上げることも重要です。
次章からその理由を紹介します。
知名度が上がる
PVを上げることで、ECサイトの「知名度」が上がります。
少しキビしい言い方ですが、何も対策をせずECサイトを立ち上げてもなかなか売上は増えません。理由はカンタンで、ライバルが多いこと、そして新しくECサイトが立ち上がったことをユーザーが気づかないためです。
Amazon・楽天を代表としたECサイトはたくさんあり、ECサイトを利用して商品を出品する「出品者」はたくさんいます。
たくさんのライバル(出品者)たちがいる中でECサイトを立ち上げます。
そのためユーザーは目を引く商品がないかぎり、新しくできたECサイトに気づきません。
ユーザーに気づいてもらうためにも、ECサイトでPVを上げることが大切です。
PVを上げることで知名度も上がり「こんなお店があったんだ」「こんな商品があるんだ」とユーザーへ伝えることができます。
けっかとして集客となり、売上を増やすことにもつながるでしょう。
売上を改善する「情報」が手に入る
PVを上げることで、売上を改善する情報も手に入ります。
PVを確認できるツールはたくさんありますが「GoogleAnalytics」が有名です。Google Analyticsでは、サイトにあるそれぞれのページに対してどのくらいのPVがあるかわかります。たとえば「お問合せページ」には10PVあり、商品ページは50PVあるといった形です。
PVが上がれば、ユーザーがどのページをよく見ているのかが分かります。
たとえば「A商品の販売ページには毎日100PVあり、B商品のページは7PVしかない」のであれば、ユーザーはA商品に興味があることが分かります。
一方、B商品はあまり見られていないので対策が必要です。
このように売上を改善するための情報も手に入ります。
逆に毎日PVが5PVしかなければ、十分な情報が手に入っているとはいえません。そのためにもPVを上げることは大切です。
ECのPVの上げ方は?
ここからは、じっさいにECサイトでPVを上げる方法を紹介します。
じっさい効果が期待できる方法ばかりなので、ぜひ参考にしてくださいね(^^)
先にPVを上げる方法をまとめると下記の通りです。
- SEO対策
- 広告
- SNS
- 口コミ
SEO対策
一つ目が、SEO対策です。
SEO対策とは、検索エンジン(Google・Yahoo!など)で上位表示されることを指します。
「上位表示」とは、検索結果画面で1ページ目に表示されている記事などです。
上位に表示されている記事であればあるほど、ユーザーが見てくれる可能性は高くなります。
たとえば「トレーニンググッズ」を販売するECサイトのケースです。
たとえば出品者が「在宅でもできるトレーニンググッズ10選」という記事を書いたとしましょう。
記事ではトレーニンググッズを紹介し、自社で運営しているECサイトへのリンクを貼ったとします。
ECサイト運営者が記事を書いた後、ユーザーが検索エンジンで下記のように調べたとします。
運営者の書いた記事が上位表示されていれば、ユーザーはその記事を読むはずです。
また、ユーザーの内何人かはECサイトのリンクをクリックするでしょう。
結果的にPVと集客率も上がることにつながります。もちろんPVをやみくもに増やせばいいわけではありません。ただ、ユーザーがすくなければ売上も増えません。
上位表示される記事をたくさん書けるならば、コストをかけずにPVを上げることもできます。
ただ、上位表示するには高いスキルがひつようです。そのためプロのライターに委託する方も多いです。
またいい記事を書いても、上位表示されるまで時間がかかることも多いです。
そのため成果をあげるまでの期間が、比較的ながくやりすいのも現状と言えるでしょう。
広告
コストは発生しますが、短期間で成果を実感しやすいのが「広告」です。
ライバルの多いECサイトでは、多少コストをかけてもPVを上げることがポイントとなります。
広告には種類があり「リスティング広告」「SNS広告」「ディスプレイ広告」「アフィリエイト広告」などが代表的。先にそれぞれの特徴をまとめます。
種類 | 特徴 |
リスティング広告 | ユーザーがGoogleなどで検索した時、検索結果の画面に表示される広告 |
SNS広告 | Twitter・Instagram・FacebookなどのSNSに表示される広告 |
ディスプレイ広告 | Webサイトの記事に表示される広告 |
アフィリエイト広告 | アフィリエイターに宣伝してもらう広告 |
リスティング広告
ユーザーがGoogleやYahoo!で検索をしたとき、検索結果の画面に広告として表示されるのが「リスティング広告」です。
表示されるだけではコストがかからいのが特徴。
ユーザーが広告をクリックしたときに、はじめてコストが発生します。
広告の中ではコスパも良く、ECサイトの知名度を上げることにもなります。
ただクリック率を上げるためには、ユーザーをひきつける文章を書くスキルが大事です。
そばにのAmazon支援サービス一覧紹介資料をダウンロードする。
SNS広告
TwitterをはじめとしたSNSに広告を出す方法です。
「SNS広告」の特徴は、ターゲットをしぼることとなります。
広告を表示させたいユーザーの「年齢・地域・性別」を設定し、特定のユーザーに宣伝が可能です。
たとえば「大阪府に住んでいる20代男性に広告を表示する」などの設定もできます。
宣伝したいユーザーに広告を表示できる点はメリットですが、こちらも興味を引く文章・画像を考えるひつようがあります。
当たり前のことにはなりますが…。SNSを利用するユーザーは「広告を見たい」わけではありません。
興味をひかない文章・画像では、クリックされる可能性も低くなるでしょう。
ディスプレイ広告
Webサイトにある広告枠に、動画・画像の広告を表示するのが「ディスプレイ広告」です。
ブログ記事を読んでいたら、文章内に広告がありクリックした方も多いでしょう。
ディスプレイ広告には「クリックするとお金がかかるもの」「表示するだけでお金がかかるもの」に分けられます。
同じユーザーに何度も同じ広告を表示できるので、覚えてもらいやすいのが特徴。
ただ購買意欲が低いユーザーにも表示されるため、効果があるまでの時間は長くなりやすいです。
アフィリエイト広告
「アフィリエイト広告」は、アフィリエイターが運営するブログに広告を掲載してもらう方法です。
カンタンに仕組みを説明すると、自社で運営しているECサイトで「イス」を販売したとします。しかし「自分達だけでは宣伝する時間がない」場合など、代わりにイスの宣伝をする人たちがいます。この人たちがアフィリエイターです。
アフィリエイターは自分で運営しているブログなどで、あなたの「イス」を宣伝します。
もしユーザーがアフィリエイターのブログからイスを購入すると、ECサイト運営者にはイスの売上が増加。一方アフィリエイターにも、ユーザーが支払った購入代金の一部が「報酬」として入ります。
そのため自分(自社)だけでは集客の時間がないケースなどで有効です。
アフィリエイターへ依頼するには、ASPと呼ばれる企業へお願いするのが一般的。広告を出したい人とアフィリエイターをつなげる企業です。有名なASP企業は「A8.net」や「もしもアフィリエイト」などとなります。
A8.net
もしもアフィリエイト
アフィリエイト広告は、PV・売上を増やすために効果的な方法です。
ただ、アフィリエイターが商品にそぐわない方法で宣伝するケースもあり注意がひつようとなります。
口コミ
コントロールすることはできませんが、PVを上げる強力な方法が「口コミ」です。ECサイトにユーザーが口コミを書くことで、他ユーザーも参考にします。
おおくのユーザーが商品を買う前に口コミを参考にします。
そのため口コミが良ければPV率・購買率も上がるでしょう。
逆に悪い口コミが広がると、売上にも影響が出ます。
ECのPVを売上につなげるには?
ここからはPVを売上につなげる方法を紹介します。
最終的な目標は売上を増やすことですよね。
先にまとめると、下記の通りとなります。
- 売上戦略と分析
- 広告費用の調整
- ユーザーが買いたくなる文章・画像の作成
- 導線整理・UIの調整
ほかにもあげればキリはありませんが、上記3つはとくに重要です。
売上戦略と分析
売上を増やすため、戦略を考えることは必須です。
また考えるだけではなく、口コミの管理・在庫状況・売上・広告の分析もひつようとなります。
広告費用の調整
PVを増やすためには広告も欠かせません。
ただ広告を出すならば、コストがかかります。そのため費用の調整も大事です。
広告のコストが10万円かかり、商品の売上も10万円で利益が3万円だと意味がありませんよね。
そのため広告にかかる費用の調整も大事です。
ユーザーが買いたくなる文章・画像の作成
PVを増やしても、売上が増えるとは限りません。
売上を増やすためには、ユーザーが買いたくなる文章・画像も作成することが大切です。
導線の設計・UIの調整
自社のECサイトにPVを集めたさいに、コンバージョン(成果)に持っていけるようなユーザー導線を設計することが肝心です。
記事や広告からユーザーがページに訪れた際に、商品を購入しやすくするのです。
具体的には、支払い方法や配送先の入力の時間コストを省くために、「AmazonPay」などの外部決済サービスの導入を行うなどです!
基本的にユーザーはクリックしたくない/入力したくないので、その点も考慮したいです!
まとめ
いかがでしょうか?
今回はPVのカンタンな説明とメリットに加え、PVを増やす方法もあわせてご紹介しました。
- 売上戦略と分析
- 広告費用の調整
- ユーザーが買いたくなる文章・画像の作成
- 導線整理・UIの調整
また上記にも記しましたが、ECサイトのPVを売上につなげる方法も3つに分けてまとめたので、ぜひ実践してくださいね。
そばにのAmazon支援サービス一覧紹介資料をダウンロードする。
それでは最後までご覧いただきありがとうございました!
◆お電話・WEBからのお問い合わせはこちら
Amazon専門の運用スペシャリストによる売上UPをご希望の企業様はお気軽にご相談ください。
コンサルティング・運用代行・広告運用のサービスや事例に関する質問/相談はこちら↓
※設定や手続きなどのご不明点はこちらからテクニカルサポートにお問い合わせください。
※お電話からのお問い合わせは初めに一次受付にてご対応となります。
大阪府出身。学生起業でAmazon OEM自社ブランド事業を行いながらコンサルタントして活動。
その後新卒で(株)船井総合研究所に入社し、Amazonを中心としたECコンサルティングに従事。
独立し、ECコンサルとシステム開発を行う(株)NOVASTOを設立。
その後「(株)そばに」にEC支援事業を移管。Amazon販売支援歴10年、Amazon プラチナム・パートナー・エージェンシー認定企業として累計800社のAmazon販売事業者様のサポートし、多数のベストセラー獲得商品、Amazon.co.jp販売事業者ワード受賞企業を複数輩出してきた実績を持つ。
ゴルフパター練習機ブランド「PuttOUT」をM&Aで取得し、売上を1年半で10倍に成長させる。