Amazon広告レポートの活用のコツとは?分析方法も併せて解説!
Amazonの広告レポートは、広告運用をしている方なら目を通した方がよい資料です。
ただ、レポートも種類が多く「どれを見ればいいかわからない…」と悩む方もいると思います。
そこでこの記事では、
- Amazonの広告レポートとは?
- Amazonの広告レポートの種類・項目
- Amazon広告レポートのアウトプット方法
- Amazonの広告レポートの分析方法
を中心に紹介します。
広告レポートには、広告の効果を最大限にするヒントがたくさんあります。
「Amazonで広告を掲載しているけどなかなか成果が出ない…」
「広告を掲載したけど、どれくらい効果が出ているか分からない…」
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というは、ぜひ参考にしてください!
Amazonの広告レポートとは?
冒頭でも説明したとおり、「Amazon広告レポート」は定期的にみて欲しい資料です。
広告レポートを確認することで、広告運用や改善はもちろん予算を決めるときにも役立ちます。
Amazon広告レポートとは?
Amazon広告レポートとは、広告の成果を確認することができるレポートです。
たとえば「1月〜5月で一番広告のクリック数が多い月はいつだろう」といったことも、レポートで確認できます。
期間や商品に応じたレポートを作成でき、テキスト形式でダウンロードも可能です。
「広告効果」がはっきりと数字で表示されるため、今度の広告方針を決める指標にもなります。
ほかにも、
- 広告の運用改善をするとき
- 広告予算を決めるとき
にも役立つレポートです。
広告の運用改善
前述のとおり、効果の有無を確認できるのが広告レポートです。
効果が出ていない広告も数字でわかるので、広告運用を改善するときにも役立ちます。
広告を運用するときは、PDCAを高速で回すことです。
最初から効果が出る広告は多くないので、広告レポートを参考に運用改善するときも役立ちます。
広告予算を決める材料
広告を掲載するときは、お金がかかります。
たとえば毎月1人しか調べないキーワードに対して広告を掲載しても、効果は薄いでしょう。
Amazonの広告レポートを参考にすることで、効果の薄い広告予算を削るなど予算を決める材料にもなります。
Amazon広告レポートの種類は?
たとえば「Amazonスポンサープロダクト広告」の広告レポートは、
- 検索ワード
- ターゲティング
- 広告対象商品
- キャンペーン
- 掲載枠
- 購入商品
- 期間別パフォーマンス
- 検索用語のインプレッションシェア
上記8つの種類があります。
これだけだとなんだか分からないので、どのようなレポートかを下記でカンタンに紹介します。
種類 | 特徴 | オススメしたい方 |
検索ワード | ターゲティングキーワード別に広告効果が分かる | ユーザーが検索しているキーワードを把握したい方 |
ターゲティング | 設定したキーワードの広告効果が分かる | キーワードターゲティングを中心に広告運用している方 |
広告対象商品 | ユーザーにどれだけ広告が見られたか分かる | 複数の広告を掲載している方 |
キャンペーン | キャンペーン全体のパフォーマンスが測定できる | キャンペーン単位で広告の効果系作を行いたい方 |
掲載枠 | 他の掲載枠とパフォーマンス比較が可能 | 掲載枠ごとに入札額の調整をしたい方 |
購入商品 | 広告クリック後に別の商品を購入したデータを取得可能 | 広告の掲載量を増やしたい方 |
期間別パフォーマンス | 期間ごとに全キャンペーンのレポートがを取得できる | 期間ごとに広告効果を測定したい方 |
検索用語のインプレッションシェア | じっさいに広告表示した割合が分かる | キーワードを精査したい方 |
Amazon広告レポートで迷ったら
8種類も広告レポートがあるので迷ってしまいますが、全体的な広告効果を知りたい方は「キャンペーン」「期間別パフォーマンス」のレポートをチェックしましょう。
さらに細かく分析したい方は「検索ワード」「ターゲティング」などもあわせて活用してください。
広告にかけるコストの調整をするのであれば「掲載枠」「検索用語のインプレッションシェア」が役立ちます。
Amazon広告レポートのアウトプット方法は?
広告レポートを作成する方法はカンタンです。
今回はスポンサープロダクト広告のキャンペーンレポートを作成してみましょう。
まず、「セラーセントラル」から「レポート>広告レポート」クリックします。
次に「レポートを作成」をクリックしてください。
確認したい項目をそれぞれ入力して、右上の「レポートを実行」をクリックすると完成です。
レポートはテキスト形式のため、グラフ化などの加工をする場合はExcelやNumbersへ読み込みを行ってください。
Amazonの広告レポートの分析方法を徹底解説!
ここからは広告レポートで、とくに注目してほしい箇所を5つ紹介します。
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広告レポートの着眼点5つ!
広告レポートで見るべき点は、
- ACoS
- 入札額
- インプレッション
- クリック率
- 実際の表示画面
の5つです。
それぞれカンタンに見ていきましょう。
ACos
Acosとは、広告費÷売上の数値です。あまりない例ですが、広告費と売上がどちらも1万円なら、ACosは「1」となります。
わかりやすくいいかえると、商品の売り上げに対して広告費がいくらかかったか分かる指標です。
商品の粗利率を計算し、ACosが粗利率を超えていないか確認してください。
「キーワード」「キャンペーン」ごとにACosをチェックし、もし「AcoS>粗利率」だと赤字です。
その場合は広告の運用改善や予算の調整を行った方が良いでしょう。
入札額
「推奨入札額」を参考に、入札額が適切な範囲かどうかを確認しましょう。入札額は自由に設定可能ですが、高すぎても安すぎてもいけません。
入札額が高いと広告コストも増えます。
結果ACosが粗利率を超える可能性があります。
逆に安ければ、広告を出してもユーザーの目に留まりません。
広告レポートを確認しつつ、最適な入札額を見つけましょう。
インプレッション
インプレッションとは、どれだけユーザーに広告が見られたかが分かる指標です。
インプレッションが低ければ、広告はほぼ表示されていません。
当然のことになってしまいますが…。
広告が表示されていなければ、広告効果もありません。
インプレッションが低い原因としては、
- キーワード選定が誤っている
- 入札額が低い
ことが考えられます。
どちらか、もしくは両方を改善し、インプレッションに変化があるかを確認しましょう。
クリック率
3つ目が、クリック率です。
インプレッションが高くても、クリック率が低ければ訴求力の低い広告となります。
クリック率が低い原因としては、
- 商品の画像、タイトルの魅力が足りない
- 値段が高すぎる
などが考えられます。
この場合は、他社の商品と見比べるなどして、改善点を見つけましょう。
クリック率が低いと売上につながらず、広告コストだけムダにかかってしまうという最悪な結果になります。
実際の表示画面
自社で運用している広告が、どのように表示されているかも確認しましょう。
広告レポートだけではわからない部分もあります。
たとえば自社広告と他社の広告を見比べ、劣っている点を改善するなどPDCAを回すことが大切です。
分析の手順を公開!
ここからはAmazonの広告レポートを分析する手順を紹介します。
目的・仮説を明確にする
まずは、「何を知りたいか」「何をしたいのか」を明確にして、どの広告レポートを作成するか決めましょう。
レポートの種類は多いので、事前に目的を決めておかないと「多すぎてどれを選べばいいかわからない…」と悩む可能性があります。
必要なデータを抽出・加工する
広告レポートをそのまま使用して分析しても良いのですが、テキスト形式です。
そのため加工すると視覚的にわかりやすくなります。
たとえば広告レポートをExcelに変換し、グラフ化しても良いでしょう。
月ごとのクリック数をグラフ化すると、どの月がクリックされやすいのかもわかります。
また、前年同期比と比べたいときなども、グラフを利用することで視覚的に差が理解しやすいです。
グラフ化をしなくても、「インプレッション数」「クリック率」の数値が高い順番にして、それぞれの広告にかける予算を検討する資料としても良いでしょう。
Amazon広告レポートを今後の運用に活かす!
前述しましたが広告レポートを確認し、
- 入札額
- キーワード
- 広告の画像、タイトル、価格
上記3項目を見直して、今後の広告運用に活かすことが大切です。
入札額は「推奨入札額」を確認して、最適な価格に調整してください。
効果があるキーワードであれば、競合他社よりも入札額を高くして表示回数を増やすのも有効と言えます。
しかし「AcoS>粗利率」になると赤字なので、コストの調整は必要です。
また、インプレッションが少ないならばキーワードを変更するなどの対策がひつようです。
インプレッションは高いのにクリック率が低ければ、早急に画像・タイトル・金額の変更を検討した方が良いでしょう。
まとめ
Amazonの広告レポートを活用し、運用・改善・予算調整を行いPDCAを回しましょう。
より効果が出る広告を作り上げることができます。
出品者の多いAmazonでは、広告を掲載することも売上を増やす施策の一つです。
ただ、一度広告を掲載してそのままにしておくと、余計なコストだけがかかるリスクも。
広告レポートを活用し、広告の費用対効果を上げることが大切です。
とはいってもAmazon広告レポートは、テキスト形式なので分析がしづらいデメリットもあります。
手間はかかりますがExcelやNumbersへレポートを読み込ませ、グラフ化など加工を行い視覚的にもわかりやすいレポートを作成しましょう。
Amazonレポートで現状どのくらい効果が出ているかを理解し、最適な広告運用を目指してください!
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大阪府出身。学生起業でAmazon OEM自社ブランド事業を行いながらコンサルタントして活動。
その後新卒で(株)船井総合研究所に入社し、Amazonを中心としたECコンサルティングに従事。
独立し、ECコンサルとシステム開発を行う(株)NOVASTOを設立。
その後「(株)そばに」にEC支援事業を移管。Amazon販売支援歴10年、Amazon プラチナム・パートナー・エージェンシー認定企業として累計800社のAmazon販売事業者様のサポートし、多数のベストセラー獲得商品、Amazon.co.jp販売事業者ワード受賞企業を複数輩出してきた実績を持つ。
ゴルフパター練習機ブランド「PuttOUT」をM&Aで取得し、売上を1年半で10倍に成長させる。