【2022年最新】Amazon Transparencyで偽造品撲滅!登録方法や詳細を徹底解説!
こんにちは!Amazon専門コンサルティングカンパニー「株式会社そばに」です!
今回は、Amazonによる偽造品撲滅のためのサービスAmazon Transparency(トランスペアレンシー)について解説していきます!
Amazon Transparencyは、現在世界10カ国(日本・オーストラリア・カナダ・フランス・ドイツ・インド・イタリア・スペイン・アメリカ・イギリス)で利用でき登録しているブランドオーナーは世界で1万以上もいるとされています。
この画期的なサービスのおかげで、偽造品の疑いのある商品の発送を50万点以上阻止することに成功しています!
この記事ではそのAmazon Transparencyの概要から、条件、ラベル発行方法など詳しく述べていきます!
なお、我々株式会社そばには、実績が認められAmazonジャパン合同会社様と共同セミナーを複数実施しており、確かな実績からの知見を基に解説していくのでぜひご参考にしてください。
目次
偽造品撲滅のためのAmazon Transparencyってどんなサービス?
Amazon Transparencyとは、偽造品が購入者に渡らないように防止するサービスです。
Amazonのサイト・アプリ内では、細部まで精巧にコピーされた偽造品が販売されていることがあります。
そのため、ユーザーが正規品と偽造品を判断することが難しく、近年では、間違って偽造品を購入する被害が報告されているのです。
被害は、ユーザーだけでなく正規品を取り扱っている出品者にも及びます。
今後は、偽造品が購入されることにより、売り上げの減少やブランド価値の低下を招く危険性もあるのです。
そんなことにならないためにも、Amazon Transparencyをしっかり理解し、自社商品、ブランドを守りましょう!
Amazon Transparencyの具体的なサービス内容とは?
Amazon Transparencyでは、個別に商品を特定し、シリアル化することで購入者の手に渡る前に偽装品を防止します。
その具体的なサービス内容は次の3点です。
- 固有コードの発行・商品ラベルの貼付
- アプリによる固有コードのスキャンが使用可能
- 正規品かどうか真偽の確認
それぞれについて解説します。
①固有コードの発行・商品ラベルの貼付
FBAの場合、Amazon Transparencyに登録した商品に、Amazonにより発行された固有のコードを出品者が貼り付けして、Amazonの倉庫に納品します。
倉庫に届いた商品のコードをAmazonのスタッフがスキャンして、正規品かを確かめるシステムです。
一方、出品者出荷の場合、コードを貼り付けた商品を出品者が購入者に直接出荷します。
購入者は、貼り付けられたコードをスキャンして真偽の確認ができる仕組みです。
※FBAとは「フルフィルメント by Amazon」の略称。販売から商品保管、注文処理、出荷、配送、返品対応、カスタマー対応といった通信販売の業務全般をAmazonに委託するシステムです。
(FBAを詳しく知りたい方は、そばにがわかりやすく解説している記事があるのでご確認ください。)
🔗Amazon新規出品者必見!FBAのメリット・デメリットとは?
2.アプリによる固有コードのスキャンが使用可能
購入者は、商品に貼付されているTransparencyコードをスキャンして、正規品の確認ができます。
バーコードのスキャンには、iOSまたはAndroid用のTransparencyアプリを使用し、スキャン時のコードが有効であれば緑のチェックマーク、反対に無効であれば赤のバツマークが表示されます。
Amazonサイト以外の購入も含めて適用可能であり、商品の購入元に関わらず確認できるため、非常に有効です。
3.正規品かどうか真偽の確認
コードを読み込むことによって、製造日や製造場所、詳細な商品情報を含むユニットレベルの商品情報を購入者に提供できます。
このサービスによって購入者による商品情報の確認と追跡機能の役割を果たして、安心感と透明性の向上を図ることができます。
Amazon Transparencyに登録しラベルの付いたアイテムは、アプリを通じてスキャン可能なコードに関連付けられており、これらの情報を取得できます。
そして、Amazon Transparencyはブランドレベルではなくアイテムレベルで機能します。
つまり、出品する全てのアイテムを登録せずに一部商品のみ選択しての登録も可能です。
上記3点のサービスにより既存の出品者や購入者を保護し、偽造品の販売を防ぐことができます!
Amazon Transparencyを利用する条件
Amazon Transparencyに登録して利用するには一定の条件が必要です。
この項目では、登録・利用に必要な3つの条件について解説します。
①Amazonブランド登録をしている
Amazonブランド登録(Amazon Brand Registry)とは、Amazonや関連企業が運営するショッピングサイトで出品される商品について、知的財産の保護や購入者へ信頼できる情報を提供するための認証制度です。
登録することで商品カタログページの編集権限が与えられ、商品ページを奪われる危険を回避できます。
ほかには、Amazonストアのコンテンツ検索を行い自社ブランドの模倣品を探して報告したり、自動保護機能を使用して自社ブランド商品を侵害する疑いのある書品情報や、不正確なコンテンツを削除する機能があります。
※ブランド登録について詳しく知りたい方は、以下のリンクで詳しく解説しているのでご参考にしてください。
🔗Amazonブランド登録(Amazon Brand Registry)がマストな理由と登録手順
②商品にJANコードなどの商品識別コード(GTIN)があること
商品認識コードとは、国際標準の商品認識コードです。
日本のAmazon出品者は、基本的にJANコードで登録されます。
JANコードは、さまざまな商品についているバーコードと13ケタの番号のことです。
商品認識コードは、事業者コードや商品アイテムコード、チェックデジットの3つの要素から構成されており、どの事業者のどの商品かを確認できます。
商品認識コードを表示するには、その商品のブランドを持っている事業者が、GS1 Japan (財)流通システム開発センターから貸与されたGS1事業者コードを用いなければならないため、事業者登録が必要です。
③製造する各ユニット(商品)に固有のTransparencyコードを適用できること
Transparencyコードが適用されると、製品データと一致する正規品のみが購入者に出荷されます。
スキャンされた商品は、生成したコードすべてとコード生成対象商品の記録によって真偽を判定し、検証でエラーになった商品は偽造品の疑いにより調査が行われ処理されます。
出品者は、出荷するTransparencyコードを対応商品のユニットごとに提供しなければなりません。
これにより、購入者に対して正規ユニットのみ出荷されていることがAmazonで確認できます。
Amazon Transparencyの登録方法
このセクションでは、Amazon Transparencyの登録方法を解説します。
①Amazon Transparencyに関するお問い合わせからメールアドレス・氏名・ブランド名・Brand Registry登録、商標登録の有無・電話番号・会社所在地を記入し、フォームを送信。
②担当者からの折り返しの連絡後、サポートを受けながらTransparencyの設定を進める。
↓
③出品者は商品にTransparencyコードを商品に張り付けを行うか、もしくは商品パッケージに印字。
↓
④FBA納品する場合は納品。
↓
⑤FBAに納品している場合、購入者による注文確定後にAmazonがTransparencyコードをスキャンし、正規品のみを出荷する。(もちろん、Transparencyコードが無い商品は出荷不可。)
↓
⑥購入者は商品到着後、Transparencyアプリを使用して商品が正規品かを確認する。
Amazon Transparencyで気をつける点
Amazon Transparencyでは、次の2点に注意しましょう。
1.注文を受けたTransparency対象商品の数と、貼付するTransparencyコードの数が一致している必要がある。
Amazon Transparencyに登録した商品をAmazon以外のECサイトで出品する際も同様に、印刷されたTransparencyコードを貼り付けなければなりません。
そのため、商品を複数のECサイトで出品している場合は必ず、コードの貼付を忘れないようにしましょう!
2.Transparencyコードをアマゾン側でスキャンしエラーが出た場合、偽造品の疑いで調査が行われることです。
もしもコードを間違えて貼付してしまうと、調査が入り、たとえミスだったとしても一度返品するなどの手間がかかります。
そのため、間違えることなくコードをしっかり貼付するようにしましょう。
さらなる偽造品撲滅サービス「プロジェクトゼロ」
Amazon Transparencyを以前から指導していた偽造品対策に、「プロジェクトゼロ」というプログラムがあります。
プロジェクトゼロは、Transparencyの機能とは異なった、偽造品に対してより攻勢的な機能を備えた偽造品販売対策チームの取り組みです。
プロジェクトゼロの概要
プロジェクトゼロとは、Amazonの購入者に対して正規品をお届けすべく発足したプロジェクトです。
現在では、世界20カ国での利用が可能となっております。
プロジェクトゼロの機能は以下の3つです。
①自動プロテクション機能
Amazonが自動的に偽造品の疑いがある商品を検知し、積極的に削除を行います。
②セルフサービスの偽造品削除ツール
ブランドオーナー(ブランド所有者)は、Amazonに掛け合うことなく偽造品の疑いがある商品をAmazonサイト上から直接削除できます。
削除申請や相談をする手間を省き迅速に削除できるため、申請途中に購入者の手に渡るのを防止するなど、スピーディな問題解決ができます。
③商品のシリアル化
ブランドの登録商品製造の際、各ユニットに固有コードを付与することにより、Amazonはストアで販売される1つ1つの商品の真偽を精査して確認します。
これにより、購入者に偽造品が渡ることを事前に回避します。
Amazon Transparencyと併せて導入することで偽造品に対しての対策強化になるでしょう。
プロジェクトゼロを使用する条件
2022年7月現在、プロジェクトゼロに登録してサービスを使用するには、次の条件を満たしている必要があります。
・ 公的機関に登録されている登録商標をAmazonブランド登録が完了している。
・登録商標の権利者であること。
・ Amazonブランド登録にアクセスできるAmazonのアカウントをお持ちであること。
・過去6か月以内に知的財産権侵害の可能性のある商品に対して申告を行い、申告が90%以上承認されていること。
上記の資格要件を満たす全てのブランドは、Amazonとの販売関係に関わらず、Project Zeroをご利用いただけます。
引用:https://brandservices.amazon.co.jp/projectzero
まとめ
いかがだったでしょうか。
Amazon Transparencyを利用することで確実に正規品をお客様に届けられます!
いままで偽装品に苦しんでいた方や、これから出品する方はこの記事をしっかり読んだ上でぜひご登録ください!
ただ、Amazon Transparencyを登録する時間がなかったり、少し登録が難しいと思う方もいらっしゃると思います。
そんな時は我々そばにに一度お問い合わせください!
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大阪府出身。学生起業でAmazon OEM自社ブランド事業を行いながらコンサルタントして活動。
その後新卒で(株)船井総合研究所に入社し、Amazonを中心としたECコンサルティングに従事。
独立し、ECコンサルとシステム開発を行う(株)NOVASTOを設立。
その後「(株)そばに」にEC支援事業を移管。Amazon販売支援歴10年、Amazon プラチナム・パートナー・エージェンシー認定企業として累計800社のAmazon販売事業者様のサポートし、多数のベストセラー獲得商品、Amazon.co.jp販売事業者ワード受賞企業を複数輩出してきた実績を持つ。
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