【最新版】FBA バーチャル追跡(混合在庫)とは?メリットや解除方法も解説!
「FBAバーチャル追跡(混合在庫)ってなに?」
「FBAバーチャル追跡(混合在庫)のメリットとデメリットを知りたい」
今回は、上記の悩みを解決する記事です。
こんにちは!Amazon専門コンサルティングカンパニー「株式会社そばに」です!
Amazonのセラーは「FBAバーチャル追跡(混合在庫)」と呼ばれるシステムを利用でき、購入者にとってメリットが多い機能となります。
一方セラーにとってはデメリットが大きいため、ぜひこの記事を参考にした上で検討してください。
この記事では、
- FBAバーチャル追跡(混合在庫)とは?
- バーチャル追跡(混合在庫)の対象となる商品
- FBAバーチャル追跡(混合在庫)のメリットとデメリット
- バーチャル追跡(混合在庫)を解除する方法
上記4点について、わかりやすくこの記事で紹介します!
我々株式会社そばには、Amazon通販支援者数600社以上の実績があり、それらの知見を基に解説するのできっと参考になるはずです。
ぜひ、最後までご覧くださいませ!
また、そばにではAmazonの出品者に向けて「コラム」を多数公開しているので、あわせて参考にしてください。
【Amazon】FBAバーチャル追跡(混合在庫)とは?
「FBAバーチャル追跡(混合在庫)」とは、同一商品を販売しているセラー(出品者)の「商品」を同じものとして扱うシステムです。
これだけだと「ん??」となると思うので、具体例で紹介します。
たとえば、
- セラーAさん:東京在住
- セラーBさん:大阪在住
と二人のセラーがいたとします。
AさんもBさんもFBAを利用しており、同じメーカー・同じ種類の「お茶」を販売していたとしましょう。
FBAを利用しているセラーは商品をFBA倉庫へ納品します。
そのため東京に住んでいるAさんは「東京のFBA倉庫」に、大阪に住んでいるBさんは「大阪のFBA倉庫」へ納品します。
その後「大阪に住んでいるCさん」が、東京のFBA倉庫にある「お茶(セラーAさん)」を購入しました。
つまり、下記の状況になっています。
セラーAさん | 東京のFBA倉庫にお茶を納品した |
セラーBさん | 大阪のFBA倉庫にお茶を納品した |
大阪に住んでいるCさん | 東京のFBA倉庫にあるお茶(セラーAさん)を購入した |
大阪に住んでいる「Cさん」は東京のFBA倉庫にある「お茶(セラー:Aさん)」を買ったので、運送会社ははるばる東京から大阪までお茶を届けることになります。
しかしよくよく考えると、「セラーB」さんも大阪のFBA倉庫に同一のお茶を納品していますよね。
それなら「セラーB」さんが納品したお茶を「Cさん」の元へ届ける方が、スピーディーですし、かつ送料も安く届きます。
上記を実現できるのが「FBAバーチャル追跡(混合在庫)」です。
まとめると、
- 購入者Cさん(大阪在住)は「セラーAさんのお茶(東京FBA倉庫)」を購入
- セラーAさんとセラーBさんのお茶は同一商品として扱う
- そのため「セラーBさんのお茶(大阪FBA倉庫)」が、「購入者Cさん」の元へ届く
ということです。
ではこの場合、セラーの売上や商品はどうなるのでしょうか?
売上と商品はどうなるの?
FBAバーチャル追跡は購入者の目線から見れば、早く到着しますし送料も安く済みます。
しかし問題はセラーである「Aさん」と「Bさん」です。
なぜなら購入者であるCさんは、セラーAさんが販売したお茶を購入したのに、じっさい届くのはセラーBさんのお茶です。
セラー目線で見れば、「Bさん」は注文を受けていないのに、商品はCさんの元へ届くことなります。
「Aさん」は注文を受けたのに、「Cさん」の元へ商品を発送できません。
このままだとAさんとBさんは困ってしまうので、
- 売上:Aさんに振り込まれる
- Aさんのお茶:Bさんのものになる
ということになります。
じっさいに注文を受けたのは「Aさん」なので、売上はAさんの元へ入りますが、そのままだと「Bさん」はただ「Cさん」の元へ商品を発送しただけです。
そうなると「Bさん」は困るため、発送されていない「Aさんのお茶」が「Bさん」の物となります。
やや複雑な仕組みですが、ユーザー(購入者)にとっては便利システムです。
ただ、全ての商品が上記のバーチャル追跡をできるわけではないので、次章から説明していきます!
バーチャル追跡の対象となる商品
「バーチャル追跡」の対象になる商品は、コンディションが「新品」であることが一つ目の条件です。
中古品などは対象外となり、下記に振り分けられる商品もバーチャル追跡を利用できません。
- 制限対象商品や危険物
- 賞味/消費期限のある商品
- 食品、飲料、日用品、局所用製品
その上で、Amazonカタログ内のASINに一致し、スキャンができる「JANコード」や「UPC・EAN・ISBN」が貼ってあることも条件です。
さらに「商品カテゴリー」によっても、バーチャル追跡の利用が制限されています。
- メディア商品(本、CD、VHSテープ、DVDなど)
- 子供や乳幼児に関する商品
- ファッション商品
- PCソフト、TVゲーム
- カー&バイク用品
- ペット用品
- メモリ商品
- カメラカテゴリーの一部商品
- 医療機器
- 並行輸入品
(引用:Amazonセラーセントラル)
上記の商品カテゴリーに分類される場合、基本的にバーチャル追跡を利用することはできません。
FBAバーチャル追跡対象外の商品の場合
FBAバーチャル追跡対象外の商品であっても、対象とできる場合があります。
ただ「Amazonブランド登録」へ申請しASINをプログラムに登録するという面倒な手続きが必要で、その上確実に利用できるわけではありません。
FBAバーチャル追跡のメリット・デメリット
ここまで説明したとおり、FBAバーチャル追跡は購入者にとってメリット満載な機能です。
一方セラーにとってはデメリットの方が大きいため、セラーの方は今回紹介するデメリットを重点的に確認してください。
メリット
商品ラベルの手間を削減
FBAバーチャル追跡を利用する1つ目のメリットが、商品ラベルの作成と貼り付けをする必要がない点です。
Amazonではセラーが商品を出品する前に、
- Amazonのラベル
- メーカーのラベル
どちらかを貼る必要があります。
ただ、「メーカーのラベル」とはJANコードなので、もともと商品に印字されています。
FBAバーチャル追跡は「メーカーのラベル」を利用するため、セラーは商品にラベルを貼り付ける手間がかかりません。
購入者の元へ早く届く
2つ目のメリットが、購入者の元へ商品が早く届くことです。
購入者の最寄りのFBA倉庫から商品が発送されるので、スピーディに商品を届けることが可能です。
ただ、セラーにとって「スピーディーに商品が届く」というのは大きなメリットではなく、購入者にとってのメリットと言った方が正しいかもしれません。
デメリット
偽物の商品が発送される可能性がある
FBAバーチャル追跡を言い換えると、自分で販売していない商品が購入者の元へ届くというシステムです。
つまり、じっさいは「セラーAさん」が購入者から注文を受けたのに、購入者の元へ届くのは「セラーBさん」の商品になってしまうということです。
そこでもし「セラーBさん」の販売している商品が「偽物」だった場合、責任は「セラーAさん」が負うこととなります。
「でもセラーAさんは偽物の商品を購入者へ届けていないのにどうしようもなくない…?」と思うかもですが、それがFBAバーチャル追跡の仕組みです。
もし購入者が「この商品は偽物!」とAmazonへ通報したとしましょう。
その後Amazonが偽物かどうかの調査をする対象は「Aさん」で、偽物の商品を購入者の元へ送りつけたBさんではありません。
つまりFBAバーチャル追跡を利用することで、自分は何もしていないのに、責任だけ取らされる可能性もあるということです。
悪い評価を受ける可能性がある
次のデメリットが、悪い評価だけを受ける可能性があることです。
上記の「Aさん」と「Bさん」の具体例を使うと、販売したのは「Aさん」ですが偽物を購入者へ送ったのは「Bさん」となります。
しかし購入者が評価をつけるのは、あくまで販売者「Aさん」です。
つまり「Aさん」は、ただ商品を販売して購入者へ届けたわけでもないのに、購入者から悪い評価をつけられる可能性があります。
FBAバーチャル追跡は購入者にとってメリットがある一方、セラーは理不尽なデメリットを負わされる可能性があることを覚えておきましょう。
上記のデメリットを知った上で、もし「バーチャル追跡を解除したい…」と思った方は、下記の手順で行ってくださいね。
バーチャル追跡を解除する方法
まず、セラーセントラルへログインしてください。
その後の流れは下記のとおりです。
①FBAの設定をクリック
セラーセントラルから右上の「設定」を選択し「FBAの設定」をクリックしましょう。
②編集をクリック
画面の下の方を見ると「FBA商品のバーコードの設定」があります。
右側を見ると「編集」ボタンがあるので、そちらを選択してください。
③Amazonの商品ラベルを選択
最後に「Amazonの商品ラベル」を選択し、「更新」を押して完了です。
上記のとおり進めることでバーチャル追跡を解除できるので、参考にしてくださいね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
FBAバーチャル追跡(混合在庫)は、ユーザーにとって便利なシステムと言えます。
購入者の元へスピーディーに配送されて配送コストも安くなる可能性がある一方、セラーにとってはデメリットが多いです。
そのためFBAバーチャル追跡を利用するときは、今回紹介したデメリットを確認いただき、導入すべきかを検討してください!
とは言っても…
「FBAバーチャル追跡を導入した方がいいのかわからない」
「そもそもAmazonでの売上が低い…」
など悩む事業者の方もいると思います。
そのような場合は、ぜひ一度そばににお問合せください!
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大阪府出身。学生起業でAmazon OEM自社ブランド事業を行いながらコンサルタントして活動。
その後新卒で(株)船井総合研究所に入社し、Amazonを中心としたECコンサルティングに従事。
独立し、ECコンサルとシステム開発を行う(株)NOVASTOを設立。
その後「(株)そばに」にEC支援事業を移管。Amazon販売支援歴10年、Amazon プラチナム・パートナー・エージェンシー認定企業として累計800社のAmazon販売事業者様のサポートし、多数のベストセラー獲得商品、Amazon.co.jp販売事業者ワード受賞企業を複数輩出してきた実績を持つ。
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