Amazonで代引き(代金引換)設定が廃止に!代替の支払い方法を徹底解説
Amazonでは、現在代引き(代金引換)設定ができなくなっていることはご存じですか?
こんにちは!Amazon専門コンサルティングカンパニー「株式会社そばに」コラム編集部です!
代引きといえば、商品の配達と引換に、その場で配達員に商品代金を現金で支払うシステムです。
現金払いを希望する購入者にとって便利な代引きですが、Amazonでは、2024年6月6日より決済方法から削除されました。
この変更により、「売上に悪影響が出るのでは…」と心配している方も多いでしょう。
そこでこの記事では、「なぜAmazonで代引きが廃止となってしまったのか?」「代引きに代わる支払い手段は?」といった疑問にお答えします!
なお我々そばには、これまでに600社以上のAmazonコンサル実績があり、その実績が認められ、Amazonジャパン合同会社様との合同セミナーを複数回開催しています。
これまでに培ってきた知見と経験をもとに解説しますので、きっとお役に立てるはずです。
ぜひ、最後までご覧ください!
2024年6月6日、Amazonの代引き(代金引換)が廃止に
2024年6月6日よりAmazonで出品する際の支払い方法として、代引きが選択できなくなりました。
まずは、Amazonの代引きとはどのようなシステムだったのか、そして、なぜ代引きが終了したのかを理解しておきましょう。
Amazonの代引きの概要
そもそも代引きとは、通信販売で購入した商品が届いた際に、商品の受け取りと引き換えに配達員に現金で商品代金を支払う方法です。
コンビニやATMに足を運んで現金をチャージしたり、Web上でクレジットカード情報を登録したりする必要がないため、「手間がかからない現金払いの手段」として知られています。
Amazonの代引きの特徴は、商品1つにつき330円(税込)の手数料が発生していた点です。
1つの荷物に複数商品が同梱されていた場合でも1商品ずつに手数料がかかっていたことは、大きなデメリットでした。
また、すべての商品で代引きが利用できたわけではありません。
「お急ぎ便」を利用する場合や、商品小計額が20万円を超える場合、そして一部地域などは代引きの対象外でした。
Amazonの代引きが終了した背景
Amazonは、今回の代引き廃止の理由は「販売事業者様や購入者様の体験を向上するための一環」だと発表しています。
『Amazonでは、販売事業者様や購入者様の体験を向上するため、支払い方法などを含めたサービスの見直しを継続的に実施しています。
その一環として、2024年6月6日より、購入者様が商品を購入する際に「代金引換」をご利用できなくなることをお知らせします。』
それ以上の詳細についての発表はないものの、廃止の背景には、代引きにおけるトラブルの増加があるのではないかと推測されています。
近年、ニュースで「送りつけ詐欺」や「いたずら注文」といった言葉を耳にしたことがある人も多いでしょう。
送りつけ詐欺は購入者が被害を受けるトラブルで、注文していない商品が届いたものの、日頃からECサイトをよく利用しているために自分で注文したものと勘違いして代金を支払ってしまうというものです。
一方のいたずら注文は出品者が被害を受けるトラブルで、「代引きで注文された商品を発送しても、受け取りを拒否される」といったことが繰り返されます。
上記のようなケースが増えていることに加えて、「2024年問題」と呼ばれる配達業者の人材不足などもあり、代引きの廃止に至ったと推測されています。
Amazonで代引きが設定できなくなる影響
Amazonで代引きが利用できないことによる出品者への影響は、メリット・デメリットの両方が考えられます。
それぞれ確認しておきましょう。
メリット:送りつけ詐欺やいたずら注文の減少
代引きのシステムの脆弱性をついているともいえる送りつけ詐欺やいたずら注文の被害は減少するといわれています。
特に生鮮食品のような返送品の再販が難しい業種では、大きなリスク低減につながるでしょう。
デメリット:支払い方法減少による購入機会の損失
一方で、購入者にとって支払い方法がひとつ減ってしまう事実は、購入の意思決定に影響するかもしれません。
特に、事情があってクレジットカードを所有していない、もしくは利用したくない購入者の流出が懸念されます。
Amazonの代引き以外で利用できる現金での支払い方法
代引きは廃止されたとはいえ、Amazonにはほかにも現金での支払いが可能な方法が用意されています。
現金払いを希望されるお客様のためにも、しっかりと把握しておきましょう。
Amazonギフトカードを事前に購入する
Amazonギフトカードは、Amazon専用のプリベイト式カードです。
事前に現金をチャージしておけば、Amazonでのショッピングに使えます。
名称には「ギフトカード」とあるものの、カード購入者の自己使用も可能です。
メールタイプや商品券タイプ、グリーティングカードタイプなどさまざまな形式があり、オンラインならAmazonの公式サイトで、店頭であればコンビニや家電量販店などで購入できます。
Amazonギフトカードは、利用できる商品の範囲が広いことや、チャージ金額が1円単位から指定できる点が特長です。
AmazonプライムデーやAmazonブラックフライデーなどのセール期間中にチャージすればポイント還元されるのも魅力のひとつでしょう。
ただし、Amazonギフトカードで金券類を購入することはできません。
また、Amazon公式サイト以外で購入する場合には、10%ほど手数料がかかる場合があります。
コンビニ・銀行ATM払い
- Amazonの代金は、コンビニや銀行ATMから現金で支払うことも可能です。
- コンビニ払いは、下記のコンビニで利用できます。
- セブンイレブン
- ローソン・ミニストップ
- ファミリーマート
- デイリーヤマザキ・ヤマザキデイリーストア
- セイコーマート
支払い方法はコンビニによって異なりますが、店頭端末で発行したレシートをもってレジで支払う方法と、オンライン決済番号をレジで提示して支払う方法のいずれかです。
ATM払いは、Pay-easy(ペイジー)のロゴがついている銀行のATMで利用できる支払い方法です。
ATMの画面上で収納機関番号・確認番号・お客様番号を入力し、支払います。
Pay-easyに対応している銀行ATMは、以下のとおりです。
みずほ銀行/りそな銀行/埼玉りそな銀行/三井住友銀行/ゆうちょ銀行/千葉銀行/三菱UFJ銀行/横浜銀行/関西みらい銀行/広島銀行/福岡銀行/八十親和銀行/東和銀行/京葉銀行/熊本銀行/南都銀行/足利銀行/七十七銀行/JAバンク/百十四銀行
銀行によっては、パソコンなどからインターネット経由で振り込める場合もあります。
ATMによって手順が異なっていたり、銀行によっては手数料が発生したりする点や、支払いが完了したあとに商品が発送される「前払い式」である点には注意が必要です。
キャッシュレスでの支払い方法
Amazonでは、現金払い以外にも多様な支払い方法が用意されています。
ここでは、キャッシュレスでの支払い方法を7つ紹介します。
クレジットカード・デビットカード
キャッシュレスでの支払いのなかでも代表的なものといえば、クレジットカードでしょう。
Amazonには三井住友カード株式会社と提携して発行している「Amazon Mastercard」と「Amazon Prime Mastercard」があります。
上記以外でも、American ExpressやMastercard、Visa、Diners Club、JCB、銀聯といったように、日本国内で一般的に扱われているブランドのカードであれば、ほとんどに対応しています。。
事情があってクレジットカードを所有・利用しないお客様でも、デビットカードがあればカード決済は可能です。
カード決済では、一度Amazonアカウントにカード情報を登録すれば都度入力せずともショッピングができたり、カード側が実施する特典を受けられる場合があったりします。
電子マネー
Amazonでは、以下の電子マネーが利用可能です。
- 楽天Edy
- モバイルSuica
- 支払秘書
上記3つの電子マネーであれば、手数料無料で使えます。
普段から利用している電子マネーがある人にとっては便利な方法でしょう。
なお、お急ぎ便では利用できず、通常配送のみでの利用に限定される点には注意が必要です。
ネットバンキング(住信SBIネット銀行・auじぶん銀行)
住信SBIネット銀行とauじぶん銀行のいずれかのユーザーであれば、ネットバンキングも利用可能です。
対象ユーザーは限られるものの、手数料が無料で、パソコンなどからインターネット経由で時間と場所を問わずに支払いを済ませられる点がメリットです。
キャリア決済(d払い・auかんたん決済・ソフトバンクまとめて支払い)
Amazonの利用代金は、月々の携帯料金と合算して支払うことも可能です。
各携帯電話キャリアでサービスの呼び名は異なりますが、携帯料金代金に上乗せして請求される点は共通しています。
ただし、Amazonの利用代金分は各キャリア独自のサービスポイントは付加されません。
PayPay
Amazonでは、スマホ決済「PayPay」のオンライン支払いも利用できます。
PayPayには「PayPayマネー」「PayPayマネーライト」「PayPayポイント」「PayPayボーナスライト」の4種類の残高がありますが、このうちでAmazonでの支払いに使用可能なものは「PayPayマネー」と「PayPayポイント」の2つだけです。
住信SBIネット銀行とauじぶん銀行のいずれかのユーザーであれば、ネットバンキングも利用可能です。
対象ユーザーは限られるものの、手数料が無料で、パソコンなどからインターネット経由で時間と場所を問わずに支払いを済ませられる点がメリットです。
Amazon Pay
Amazon Payは、Amazonユーザーに向けて用意されている支払い方法です。
Amazonアカウントに保存されている情報を使ってAmazonの利用代金を支払うため、複数のログインIDやパスワードを覚える必要がありません。
Amazon Payで利用できる支払い方法には、以下のようなものがあります。
- Amazonギフトカード
- クレジットカード
- あと払いPaidy
あと払いPaidy
あと払いPaidyは、年会費や入会金、審査などがなく、電話番号とメールアドレスさえあれば誰でも利用できる後払いの決済サービスです。
精算方法は「コンビニ払い」「銀行振込」「口座振替」の3つから選択できます。
ただし、コンビニ払いを選択した場合のみ、1回の支払いにつき356円(税込)の手数料が発生する点には注意が必要です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
この記事では、Amazonで代引きが廃止された背景や、現在Amazonで利用できる支払い方法について解説しました。
代引き同様に、現金での支払い方法を設定したい場合には、Amazonギフトカードやコンビニ・銀行ATM支払いの設定がおすすめです。
ただし、Amazonにはほかにも多様なキャッシュレス決済が用意されています。
この機会になるべく幅広いニーズに応えられるよう、さまざまな選択肢も併せて検討してみてはいかがでしょうか?