【便利機能】Amazon配送設定の自動化について解説!メリットや手順を紹介
出品者にとって便利なAmazon配送設定の自動化。
購入者は届く日付がすぐにわかり、その日付はAmazonが自動計算します。
出品者は日付の計算も不要なので効率的です。
購買率にもプラスの影響を与えるケースもあり、もし設定できるなら取り入れて欲しい機能です。
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そこでこの記事では、
- Amazonの配送設定の自動化とは?
- Amazon配送設定の自動化の要件ご紹介
- Amazon配送自動化のメリット
- Amazon配送自動化の設定方法(SKU割り当て)
を中心に紹介します。
ぜひ参考にしてください!
Amazonの配送設定の自動化とは?
配送設定の自動化を利用することで、
- 配送地域
- 配送所要日数
を設定した「配送パターン」を作成できます。
配送設定の自動化について、Amazonは下記のとおり説明しています。
Amazonでは、出品者が使用する配送会社が提供している配送サービスの正確な配送所要日数を適用し、発送元住所から購入者の所在地までの配送所要日数を動的に算出します。
(引用:amazon seller central)
つまり出品者は「利用する配送サービス」等の設定を一度することで、後はAmazonが購入者へ届く日数(配送所要日数)を自動で計算します。
そのため出品者は、配送パターンを手動で管理する手間もかかりません。
また、常に最新の配送所要日数が更新されるのもポイントです。
「配送設定の自動化」のサポート内容を「amazon seller central」から引用すると、下記のとおりです。
- 国内での出品者出荷の通常配送における配送所要日数を自動設定します。
- 国内の出品者出荷によるプライム配送以外のお急ぎ便(翌日および翌々日)の配送地域を自動設定します。
- 国内のマケプレプライムの マケプレお急ぎ便(翌日)およびマケプレお急ぎ便(翌々日)の配送地域を自動設定します。
ただし、配送設定の自動化は「FBA出荷」では利用できません。
ご注意ください。
配送料は2種類から設定できる
Amazonの配送設定では、出品者は「購入金額制」と「個数・重量制」の2つの方式から選ぶことができます。以下で、それぞれの特徴について解説します。
購入金額制
購入金額制は、顧客が購入する商品の合計金額に応じて送料を決める方法です。たとえば、5,000円以上の購入で送料が無料になり、5,000円未満の場合は500円の送料がかかるといった、シンプルでわかりやすい料金設定ができます。
この仕組みは、送料無料の条件を作ることで、顧客がより多くの商品をカートに入れるきっかけになり、結果として売上を増やす効果が期待できます。
個数・重量制
個数重量制とは、顧客が購入した商品の数量や重量に基づいて配送料を計算する方法です。この仕組みでは、配送1件ごとの基本料金に加え、各商品ごとに送料が加算されます。例えば、基本送料が500円で、商品1点あたりの送料が50円と設定されている場合、2点の商品を購入した際の配送料は次のように計算されます。
基本送料500円 + (50円 × 商品2点) = 600円
この方法は、大型商品や複数の商品を同時に発送する際に特に有効です。商品のサイズや重さに応じた適切な配送料を設定できるため、顧客に対して公平なサービスを提供できます。
Amazon配送設定の自動化の要件ご紹介
Amazon配送設定の自動化を利用するときは、
- 配送パターンを作成したときに適用した配送サービスで出荷し、配送予定日を守る
ことが要件です。
もしヤマト運輸で配送パターンを作成したとします。しかし間違えて佐川急便で配送すると、「配送所要日数」にズレが生じやすいです。
それぞれの運送会社は、届けるスピードが異なる可能性があるためです。
つまり購入者へ届ける日数が早まったり、遅くなります。
Amazonは出品者の「配送パフォーマンス」に対して、非常に厳しく監視しています。
理由はカンタンで、Amazonはユーザーファーストを目指す企業だからです。
もし出品者の期日内配送率が要件を満たさないと、お届け予定日を延長し時間の追加もあります。購入者を保護するためです。
そのため、配送パターンで作成した「配送サービス」で必ず出荷しましょう。
Amazon配送自動化のメリット
Amazon配送自動化のメリットは、
- 配送所要日数が正確に最短で計算される
- 配送所要日数の計算が不要
- 転換率の向上
の3つです。
それぞれ紹介していきましょう!
配送所要日数が正確に最短で計算される
最大のメリットは、配送所要日数が正確に設定されることです。
出品者・購入者どちらにもメリットがあります。
出品者にとって、毎回正確な配送所要日数を計算して購入者へ提供するのはムズかしいはずです。
たとえば東京から茨城へ商品を送る場合と、北海道へ送る場合では配送所要日数は異なるためです。
全国各地へ商品を配送する場合、それぞれの配送所要日数を計算するのは手間でもあります。
しかしAmazon配送自動化を利用することで、効率よく配送所要日数を購入者へ提供できます。
購入者もすぐに手元へ商品が届き、届くまでの日数がわかるため、双方にメリットがあると言えるでしょう。
正確に配送所要日数を提供できない出品者も
Amazon出品者の中には、正確な配送日数をユーザーへ提供できないケースも見られます。
配送所要日数が遅くなると購入者へ迷惑がかかるので、あえて日数を長めに設定することも。
さらに配送可能な地域を制限するケースもたまにあるようです。
「配送設定の自動化」機能を使うことで、上記の悩みは解決するはずなので、ぜひ参考にしてください。
配送所要日数の計算が不要
出品者は配送所有日数を計算する必要がありません。
Amazonは配送会社より提供された配送能力をもとに、正確な配送所要日数を自動で計算するためです。
異なる配送地域ごとに計算するため、出品者は全国各地へ商品を販売しても問題ありません。
さらに配送パフォーマンスの追跡も不要で、出品者が設定する予定日よりも正確になるでしょう。
転換率の向上
配送設定の自動化をすることで、配送所要日数が短くなるケースがあります。
Amazonユーザーの中には「早く届けてほしい!」と思う方も多いです。
そのため転換率(高倍率)が増える可能性もあります。
Amazon配送自動化の設定方法
ここからは、Amazon配送自動化の設定方法を紹介します!
順番としては「Amazon配送自動化の設定」→「出品商品に配送パターンを割り当てる」です。
まず「セラーセントラル」へログインし、右上の「設定>配送設定」の順番で進めます。
次に「新しい配送パターンを作成」をクリックします。
新しい配送パターンを作成し、配送設定の自動化を有効にできます。
配送パターン名を入力し、「個数・従量制」もしくは「購入金額性」のどちらかを選択です。
もしすでにある配送パターンを更新して配送設定の自動化を有効にするには、「既存の配送パターン」を選択。
画面の右側にある配送パターンの「編集」をクリックします。
設定が完了したら「配送設定の自動化」項目のトルクボタンをクリックし、有効にしましょう。
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次に設定するのが「発送元住所」と「利用する宅配サービス」です。
まず、発送元住所を選択し「次へ」をクリックします。
「出荷タイプの設定」項目で、
- 出品者出荷(プライム以外)の配送設定の自動化を希望します。
を選択し、次へ進みます。
次に「利用する宅配サービス」の設定です。
通常配送の「配送所要日数の自動設定」を有効にする手順は、下記のとおりです。
- 配送サービス:利用する宅配サービスを選択(日本郵便・ヤマト運輸・佐川急便等)
- 地域の設定:配送地域を選択(47都道府県と離島の中から選択できます)
ここまで設定が完了したら、右下にある「次へ」をクリックします。
最後にいままで行った設定の確認画面が出てくるので問題がなければ確定を押します。
ここまでが、 Amazon配送自動化の設定方法です。
※ちなみに倉庫住所等は「一般配送設定」から設定できます。
配送パターンのSKU割り当てを行う手順
ここまでで「配送所要日数の自動設定」は有効になりました。
しかしもう一つ大事な作業があります。
出品しているどの商品を「配送所要日数の自動設定」にするのか、割り当ての設定をする必要があります。
あまりないケースですが、A商品は「ヤマト運輸」を利用し、B商品は「佐川急便」と分けている場合もあるためです。
方法としては、
- 「在庫管理」ページから選択したSKUに配送パターンを割り当てる
- 「アップロードによる一括登録」からファイルをアップロード
と2つあります。
下記からそれぞれやり方を紹介します。
「在庫管理」ページから選択したSKUに配送パターンを割り当てる
「セラーセントラル>在庫>在庫管理」の順番で進みましょう。
在庫管理ページを開くと、商品の一覧が表示されています。
右側にある「詳細の編集」をクリックすると、下記の画面が表示されます。
「最大注文個数」等の項目が並びますが、下の方にある「配送パターン」から設定が可能です。
「アップロードによる一括登録」からファイルをアップロード
次に紹介するのは、一括で登録する方法です。
まず、在庫アップロードをするためにテンプレートのダウンロードが必要です。
Amazon seller centralの「在庫ファイルテンプレートの作成」リンク内の「アップロードによる一括商品登録」から進めます。
すると「出品する商品の分類を選択する」という画面が出るので、商品ジャンルを選択します。
商品ジャンルを選択すると、テンプレートが出力されます。
赤枠内を埋めて、「merchant-shipping-group列」に配送パターンを設定していきましょう。
最後に記入したテンプレートファイルをアップロードすると、配送パターンがそれぞれの商品(SKU)に割り当てられます。
最初の入力はやや時間がかかります。
しかし一度設定してしまえば、Amazonが自動で配送所要日数を計算するので便利です。
あくまで参考ですが、100商品で30分程度の作業時間はかかります。
配送設定の自動化の注意点
もし出品する場所が「離島」の場合、配送設定の自動化は適用されません。
こちらの機能は「北海道・本州・四国・九州・沖縄」から発送する出品者が利用できる機能となります…。
ただ、技術的には離島からでも配送設定の自動化はできます。
しかし離島の出品者が属する本土地域からの出荷となり、
配送予定日を守ることができない可能性があるため、離島からは適用外となりました。
たとえば「沖縄と石垣島から同じ商品を出荷した場合、どちらかの商品は遅れる可能性がある」ということで、離島は見送られる形になったようです。
技術的には可能とのことなので、続報を待ちましょう。
まとめ
Amazonの「配送設定の自動化」は、配送所要日数が「すぐに」「正確に」計算されるので便利です。
さらに転換率(購買率)にプラスの影響を与える可能性もあり、出品者にとってもメリットが多いでしょう。
配送パターンをそれぞれのSKUに割り当てる作業は、最初こそやや時間がかかります。
しかし一度設定すれば後はAmazonが自動で計算するため、出品者にとって作業効率も上がるはずです。
設定ができるようであれば、ぜひ検討をオススメします!
Amazonで売上を立てるには、上記のように細かい設定・施策を打ち続ける必要性があります。
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大阪府出身。学生起業でAmazon OEM自社ブランド事業を行いながらコンサルタントして活動。
その後新卒で(株)船井総合研究所に入社し、Amazonを中心としたECコンサルティングに従事。
独立し、ECコンサルとシステム開発を行う(株)NOVASTOを設立。
その後「(株)そばに」にEC支援事業を移管。Amazon販売支援歴10年、Amazon プラチナム・パートナー・エージェンシー認定企業として累計800社のAmazon販売事業者様のサポートし、多数のベストセラー獲得商品、Amazon.co.jp販売事業者ワード受賞企業を複数輩出してきた実績を持つ。
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