韓国語教室の運営をはじめ、韓国留学やメディア事業などを多角的に展開する株式会社K Village。2023年に韓国コスメを扱う美容系企業をM&Aし、新たに美容事業部を立ち上げました。しかし、事業を引き継いだ直後にAmazonの専任担当者が退職。後任に抜擢されたのは、韓国語教室で接客業務を担当していた、Amazon運用未経験のスタッフさんでした。
何から手をつけてよいか分からない状態でのスタート。追い打ちをかけるように主力商品の市場には低価格な競合が現れ、売上は低迷する厳しい状況に陥ります。そんな中、Amazon専門の支援会社・株式会社そばにと提携。商品登録や審査対応の伴走、競合の隙を突く独自のセール戦略、年間売上シミュレーションをもとにした計画的な運用を積み重ねた結果、2026年に入ると事前に設定した予算に対して114%〜120%の達成率を毎月安定して記録。主力商品も月商200万円規模まで盛り返し、V字回復を成し遂げました。
さらに大きな変化として、当初は何も分からない状態だった担当者の元に運用ノウハウが少しずつ蓄積され、ミーティングのたびに社内に知見が積み上がる体制が整っていきました。本記事では、取締役・韓国事業部門管掌役員の山本様と、美容事業部の岸本様への取材をもとに、未経験からスタートしたAmazon事業を社内資産へと変えるまでの道のりをご紹介します。
▼ K Village様 関連サイト
・K Village 美容事業部 (コーポレートサイト)
・物販サイト MEON Premier
ハードルがすべて分からない、未経験からのスタート
株式会社K Villageが美容事業に本格参入したのは、2023年の美容系企業のM&Aがきっかけでした。しかし、事業譲渡後にAmazonの専任担当者が退職してしまい、運用体制に思わぬ穴が空きます。後任として抜擢された岸本様は、もともと韓国語教室で接客業務を担当していたスタッフ。2024年8月に美容事業部へ異動し、まずは楽天の運用から経験を積み始めた直後、Amazonも担当することになりました。当時の状況を、岸本様はこう振り返ります。
「私は元々韓国語教室のスタッフとして接客業務をしており、バックオフィス業務やAmazonの運用知識は全くない状態でした。何から手をつけていいか分からず、ハードルがすべて分からない状態でのスタートだったのです」
追い打ちをかけたのが、競合の出現でした。同社の主力商品ハーブピーリングは、韓国サロン専売品のプロ仕様でありながら自宅で手軽にできる点が魅力でしたが、Amazon市場に低価格な類似商品を扱う競合が2社出現。かつては安定していた売上も、一時は月商100万円台まで落ち込む厳しい状況に陥ります。
また、韓国ブランドの日本総代理店という立ち位置ゆえに、ブランド権限の移譲手続きや、商品の安全性を証明する資料の提出など、コスメや美容家電特有の複雑なAmazonの審査にも翻弄されていました。
そばに選定の決め手——コミュニケーションの質とスピード
運用体制の立て直しを図るため、山本様は新しいパートナーとなるコンサルタント会社を探し始めます。以前のAmazon運用をしてくれたコンサル会社はコストパフォーマンスが良かったものの、なかなか売上が伸びづらく頭打ち感を感じられていました。数社を比較検討する中で、そばにを選んだ決め手を山本様はこう語ります。
「私は、とにかく仕事が早い会社にお願いしたいというオーダーを出していました。そばにさんは、他社と比較して少しコストは上がったものの、提案時のコミュニケーションの質が最も良く、レスポンスが非常に早かったです。コミュニケーションの質とスピードを期待でき、いただいた提案からコストに見合う十分なリターンがあると判断して依頼を決めました。」
豊富な事例や知見をもとにAmazon特有の出品審査を通す
そばにとの取り組みが始まると、主力商品の落ち込みをカバーするため、複数の新商品を次々と展開していき、1つの商品での売上に頼らず、複数の商品で売上を拡大していく戦略へとシフトしました。ただし、新規商品の出品が未経験の岸本様にとってはAmazon特有の商品登録や出品審査を通すこと自体もとても障壁になっていました。
その際も難航していた商品登録や審査対応をそばにが伴走し、大きな助けとなりました。
「コスメや美容家電はAmazonの審査が厳しく、出品できない原因を特定するのも一苦労でした。しかし、そばにの担当者様が『今こういう状況で止まっています。』などとこまめに連絡してくださり、『問題解決のためにこの内容で書類審査を出してみましょう。』など明確な選択肢を提示してくれたので、本当に助かりました」
そばに社内ではコスメや家電の成功事例を共有しており、チームとして複数のトラブルや課題解決への知見を持ち寄りバックアップする体制がありました。フロントに立つ担当者の後ろに、豊富な事例や知見を持つチームが控えている——これが、複雑な案件をひとつずつ確実に前へ進めるサポートの源泉となっています。
Amazon以外のモールセール時期と連動したAmazonセール戦略
その他にも、複数の取り組みを実行していき、その中でも最も効果的だった取り組みに、他モールの動きと連動したAmazonセール戦略です。
「最も効果があったのは、楽天やQoo10など他モールがセールの時期に合わせて、Amazonでも自社のタイミングで割引セールを実施したことです。
競合他社がいる中でAmazonビッグセール・スマイルセールのタイミングで割引をしてもインパクトが薄いため、競合がセールを行っていない時期を狙いました。結果として、他モールで購買意欲が高まったユーザーをAmazonに呼び込むことに成功しました。」
この施策を実行したことで、セールを行っていない日と比べて、他モールと連動した割引セールを実施した日は日次売上が1.5〜3倍まで上昇することができました。
成果 ——毎月予算110%以上を達成、そして社内へのノウハウ蓄積
新規出品数を増やすための専門的なサポートと戦略的なセール運用が見事に噛み合い、成果は目に見える形で現れました。2026年に入ってからは、事前に設定したシミュレーションの予算に対し、1月は120.6%、2月は114.4%、3月は116.8%、4月は119.7%と、毎月安定して約120%の達成率を記録。苦戦していた主力商品ハーブピーリングも、毎月200万円規模まで売上を盛り返すことに成功しました。
「競合に押されて伸び悩んだ時期もありましたが、2026年に入ってからは予算達成率120%を記録し、検索キーワードでも上位を取れるようになりました。主力商品が回復したことは、すごく大きな成長です」(岸本様)
そして、売上という定量的な成果以上に大きかったのが、社内体制と知見の変化でした。当初は何も分からない状態だった岸本様の元に、ミーティングのたびにAmazon運用の知識が積み上がっていきました。
「ミーティングで分からないことを聞けば、すべて的確な答えが返ってきます。今まで誰も知らなかった過去の経緯やAmazonの仕組みを丁寧に教えていただけたことで、社内にノウハウが蓄積され、心強い味方を得た感覚でした」(岸本様)
運用代行は、単に業務を外に出して終わりではなく、社内に知見を残しながら売上をつくる伴走型の取り組みへと進化していきました。

今後の展望 ——Amazonの安定がもたらした、事業全体の多角化
Amazonでの売上が安定したことは、美容事業部全体の継続と成長を支える強力な基盤となりました。
「弊社として韓国語教室以外の大きな事業の柱を作りたいと考えていた中で、Amazon事業の売上が安定したことは、美容事業全体の安定に大きく貢献しました。右も左も分からない状態から、しっかりと売上を作れる体制を構築していただいたことに非常に感謝しています」(山本様)
Amazonという太い柱が立ったことで、楽天など他のモールへの選択と集中も可能になり、全体的な運用体制が整いつつあるというK Village様。今後は蓄積したノウハウを活かし、さらなる成長を目指して多角的な展開を進めていく構えです。
課題 / そばにの取り組み / 効果(まとめ)
| 課題 | そばにの取り組み | 効果 |
| 担当者退職と未経験者への引継ぎ 接客畑から異動した未経験者が運用を引き継ぎ、コスメ・美容家電特有の複雑な審査やブランド権限移譲に苦慮していた |
専門知見を活かした審査対応と商品登録の伴走 |
出品トラブルの解消と業務負担の軽減 止まっていた商品登録が進み、未経験の担当者でも運用を回せる状態に。安心して任せられる体制が整った |
| 低価格な競合の出現による主力商品の売上低迷 主力のハーブピーリング市場に競合2社が現れ、月商が100万円台まで大幅にダウン |
他モール連動セール戦略と商品ページの最適化 競合がセールを行わない時期を狙い、楽天・Qoo10連動でAmazonセールを実施。画像やA+コンテンツも継続改善 |
主力商品のV字回復 主力商品が月商200万円規模まで回復し、検索キーワードでも上位を獲得。競合に押された売上を取り戻した |
| 特定商品への依存と多角化の遅れ 主力商品がピークアウトした際、売上を支える次の柱の育成が急務だった |
売上シミュレーションに基づく計画的運用と新商品育成 年間の売上計画を立案し、複数商品を細かく展開する戦略へシフト。新商品の出品・育成を伴走 |
予算達成率120%と事業全体の安定 |
| 運用が属人化し、相談できる相手がいない不安 判断に迷っても社内に頼れる知見がなく、未経験の担当者が一人で抱え込みやすい状態だった |
疑問にその場で答える伴走と丁寧な情報提供 ミーティングでの質問に的確に回答し、過去の経緯やAmazonの仕組みも開示。隣で支える関係を継続的に築いた |
心強い味方を得た安心感と、自走への手応え |
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